ブックオフとシャプラニール、「ホンノ、キモチです。」キャンペーン開始。不要本で児童労働をなくす

国際協力NGO「シャプラニール=市民による海外協力の会」(以下シャプラニール)とブックオフコーポレーション株式会社(以下ブックオフ)は、6月12日(土)から不要になった本を寄付して、児童労働の削減、防止を支援する「ホンノ、キモチです。」キャンペーンを共同で実施する。

シャプラニールは、ブックオフのモノ・リユース品を再活用する買収寄付型サービス「キモチと。」と提携し、全国から不要な本などを集める。自宅からの集荷は無料で、ブックオフによる買取金額が全額、児童労働の削減や防止などの活動へ寄付される。キャンペーンは8月31日(火)まで。期間中は買取金額が10%アップし、より多くの支援につなげる。

対象物品は本、コミック、CD、DVD・Blu-ray、ゲーム機など。本10冊が途上国の子どもへの授業1回分、ゲームソフト20本が子どもたちが将来の仕事の選択肢を増やすためのミシン研修1ヶ月分、DVD20枚が支援センターの部屋を1ヶ月間借りる費用に相当するという。

児童労働とは、混雑する通りでの物売りや大人に混じって一日中行う農園の収穫作業などで、放課後の家事や農作業のような「お手伝い」とは区別される。国連で採択された「子どもの権利条約」では、子どもが義務教育を受けることを妨げたり、心身や社会面での健全な発達を阻害する労働を児童労働と定義して、15歳未満(途上国では14歳未満)の子どもたちがこのような労働に従事することを禁止している。

2021年は国連が定めた「児童労働撤廃国際年」。キャンペーン初日の6月12日は国際労働機関(ILO)が制定した児童労働反対世界デーでもある。ILOによると、世界で1億5200万人、子どもの約10人に1人が児童労働に従事しているという。年々、数値は減少していたが、新型コロナウイルスの世界的流行で状況が一変。コロナ禍で職を失ったり収入を減らしたりした家庭において、子どもが働きに出ざるを得ない状況が発生。児童労働は、増加の危機にある。

シャプラニールの活動地であるバングラデシュでは、家事使用人として働く少女が30万人以上いると言われている。家の中での仕事は社会の目が行き届かないこともあり、暴力や嫌がらせも起きており、学校にも行けない子どもがほとんど。児童労働の中でも特に改善が進まない状況だという。

シャプラニールは、基本的な読み書きや計算・保健衛生などの教育だけでなく、火や包丁など料理に伴う危険とミスを理由とした雇い主の暴力防止につながる家事習得支援や、縫製産業が盛んなバングラデシュ国内の将来の就職選択肢を広げるためのミシン研修など職業訓練を実施。少女の親や雇用主、地域住民への意識啓発、行政への政策提言なども行い児童労働のない社会を目指して活動している。

【関連サイト】ホンノ、キモチです。」キャンペーンサイト

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岡村 幸治

岡村 幸治

フリーライター。2020年までスポーツニッポン新聞社で野球記者を務め、読売巨人軍やアマチュア野球などの取材、原稿執筆を担当。得意分野はスポーツ、旅行、ニュース記事。中立でわかりやすい記事を心がけています。 
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