不動産関連の比較査定サイト「スマイスター」を運営する株式会社シースタイルは11月28日、同サイトを利用した成人男女全国592人を対象とした「中古住宅を購入するなら、リフォーム前かリフォーム済みか」についての調査結果を公表した。
今回の調査結果によると回答者の約7割がお得感の高いリフォーム済みの住宅を希望していることが分かった。リフォーム済みの住宅が人気の理由は「キレイ」「即入居可」「リフォームの手間が省ける」が50%超となっており、ポジティブなイメージを持つ回答者が大部分を占めている結果となった。また、リフォームを希望する箇所は1位「キッチン」48.9%、2位「バスルーム」43.1%、3位「トイレ」37.9%となり、住宅の中でも使い勝手が要求されやすい水回りのリフォームが人気であった。
不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんは「都心部のよほど好立地な物件であれば、新築住宅の供給量が少なく、中古不動産の流通量も少ないため、リフォームは有効かもしれません」と話します。さらに梶本さんは「リフォーム済みの物件ならば、次の購入者はすぐに住み始めることができるため“急いで引っ越したい”ニーズに応えられます。さらに、住宅ローンの低金利も追い風になります。リフォーム済みの物件は、住宅ローンの借り入れで全てをまかなうことができるため、手元資金に不安な人にもアピールできます。また、リフォームすれば、販売価格を上げる効果は期待できます。しかし、本当にその価格で売れるかは別の話です。同じ間取りのマンション物件で、全く手が入っていない部屋と、それより200万円プラスしたリフォーム済みの部屋なら、高確率で前者が売れます。リフォーム費用を買主に負担してもらう分、販売価格をディスカウントした方が効果的です。」と語りました。
平井真理
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