NPO法人PIECES、オンラインで子どもとの関わり方を学べる「Citizenship for Children」2022年度の参加者募集を開始

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子どもの心の孤立の解消に取り組む認定NPO法人PIECESは、市民向けオンラインプログラム「Citizenship for Children」2022年度の参加者を募集すると発表した。

「Citizenship for Children」プログラムは子どもたちの孤立を防ぐためにPIECESが2016年から始めたプログラム。同法人は、地域社会において安全に頼れる誰かがいない状況で、虐待や貧困、いじめなどの問題を抱える子どもたちが多くいる現状を変えるため、信頼できる他者の存在を地域に増やしていくための取り組みを各地で展開してきた。

本プログラムは、学びのプロセスに応じて3段階のコースが用意されている。初級にあたる「みつめるコース」では、子どもと接する時の基礎知識とマインドセットを学べる。その後、さらに学びを深めたい人向けに2つのコースがある。「うけとるコース」では、子どもとの関わりや出来事を多面的に捉えるスキルを身に付けることができ、「はたらきかけるコース」では、自分らしいアクションを探求し、実践を目指していく。

本プログラムの目的は、支援職や専門職の養成ではなく、一人の市民として自分を客観視し、日常の中で具体的なアクションを起こせるようにすること。講座では、児童精神科医、プレーワーカー、ソーシャルワーカー、まちづくりの専門家など、子どもに関わる専門職の講師から関わりの事例を学ぶことができ、リアルタイムに講師に質問をする機会もあるという。

オンライン形式のため、全国から参加が可能。期間は「みつめるコース」が2022年7月〜9月 (6〜10時間/月)、「うけとるコース」が2022年10月〜2023年1月 (4〜5時間/月)、「はたらきかけるコース」が2022年10月〜2023年1月 (「うけとるコース」に加えて6〜8時間/月)で、募集人数は75人程度。応募資格はなく誰でも応募可能だが、応募者多数の場合には書類選考が実施される。応募締め切りは2022年6月12日だ。

同法人の小澤いぶき代表理事は「私は児童精神科医として、さまざまな子どもたちに出会ってきました。明日どころか、1分先のこともわからない。そんな環境下で生きている子どもたちが、私たちのすぐ隣にいるという現実を『仕方ない』では終わらせたくない。そんな想いから、孤立が深刻化する前に、子どもたちの生きる地域に信頼できる市民を増やすための活動を行っています」とメッセージを語った。

【関連サイト】認定NPO法人PIECES(ピーシーズ)「市民向けオンラインプログラム『Citizenship for Children』2022年度参加者募集中
【関連サイト】認定NPO法人PIECES(ピーシーズ)

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岡村 幸治

フリーライター。2020年までスポーツニッポン新聞社で野球記者を務め、読売巨人軍やアマチュア野球などの取材、原稿執筆を担当。得意分野はスポーツ、旅行、ニュース記事。中立でわかりやすい記事を心がけています。 
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