中古不動産のプラットホームを運営する株式会社GA technologies(以下:GAテクノロジーズ)は、20代~50代の男女456名を対象に「不動産投資動向に関する意識調査」を行った。
調査の結果、この1~2年以内に不動産投資を始めた20代の投資家が68.3%と過半数を超え、その内41.7%が副業感覚で開始したことが分かった。20代投資家の約半数48.3% が「1ヶ月以内」に契約まで至るというスピーディーな意思決定の様子が浮かび上がった。
不動産投資経験者の30.9%は年収400万円未満、48.4%は500万円未満であり、20代では年収400万円未満が40%であった。また、職業については53.6%が「会社員」であり、次いで「専業主婦」が14.7%であった。
不動産投資会社を知ったきっかけでは、20代で最も多かったのが「セミナー」で37.5%。主なコミュニケーション手段は「対面」45.0%、「メール」19.7%、「電話」16.0%と続いた。
不動産投資経験者の約半数である45.2%が不動産会社への不満を抱えており、不満の内容で最も多かったのが「営業がしつこい」31.4%、次いで「返信が遅い」15.6%、「電話だと不便」11.2%と続いた。
不動産会社選びで重視するポイントとしては、「実績」が42.1%と最も多く、続いて「返信の早さ、コミュニケーションのスピード感」が20.4%であった。
20代の投資家は、「実績」などを重視した堅実なリサーチを行う一方で、スピーディーな意思決定を行うという独特の投資スタイルをもっており、GAテクノロジーズはこれについて、終身雇用から転職や起業が当たり前になった働き方の変化や、低金利時代や老後への対策が背景にあるとしている。同時に、東京オリンピックの開催やリニア開通など文化事業や都市インフラの整備などが、具体的なきっかけになっている例も見受けられた。
投資家全体では、「セミナー」への参加や、「インターネット検索」などに主体性を持って投資活動を行う一方で、従来型のプッシュ型の不動産営業には不満を持っていることが分かった。また、不動産サービスの担当者とのやり取りの面では、「対面」や「メール」、「電話」などが主流を占める中で「返信や、スピードの速さ」、「アポイントの取り易さ」などを求める声もあり、サービス担当者とのよりスムーズなやり取りが求められている。
【参照リリース】〜不動産投資動向に関する意識調査〜昨今の副業ブームで1年以内に不動産投資を始めた20代が急増
(Hedgeニュース編集部 平井 真理)
平井真理
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