ロードスターキャピタル株式会社は5月19日、20代~60代の男女600人を対象に「投資に関する調査」を実施し、調査結果を公表した。
調査の結果、20代は約1割がフィンテック投資(ソーシャルレンディング・ビットコイン・ロボアドバイザー)の投資経験があり、また、ソーシャルレンディングについては74%の人が「興味がある」と回答した。2017年に入り、40代以上の中高年層にも徐々にソーシャルレンディングが広まりつつあり、同調査においても50代以下の年齢層で興味あると回答した人は半数以上に上った。
投資の目的は、結婚資金や教育費などの新婚期から子育て期のライフステージに応じたものが多い一方、老後の生活資金を目的とした投資が20代の40%を占めた。20代、30代は資産の分散や節税、勉強のためといった意識の高さが伺えるが、年代が上がるにつれて、老後の生活資金目的が増加する傾向がみられた。
投資対象にも年代による傾向がみられた。20代はフィンテック投資も含め投資商品を最も分散させているのに対し、60代は株式や投資信託などいわゆる伝統的な投資商品に集中している。
スマホネイティブ世代の20代は情報感度が高く、新しい投資に関して積極的で少額から積立、分散投資を意識する傾向にあった。スマホやアプリ対応を求める声が多いのも特徴だ。これに対し、60代は老後の生活資金や相続が主な目的になるため、いつでも解約ができる流動性の高い商品を好む傾向にあった。
通算の投資リターンがプラスとなっている層の割合は、全世代で60%以上の人がプラスであった。若年層ほどプラスになる傾向があり、20代では79%であった。要因としては20代のマネーリテラシー向上のモチベーションが高いことが挙げられる。長期の資産形成を念頭に分散投資していることから結果的に投資の三原則の「分散、長期、複利」を実行する形となり、通算でプラスになる傾向が出ていると推測される。
【参照リリース】【投資に関する実態調査】フィンテックで多様化・分散化する20代、30代の投資傾向 ~ソーシャルレンディングは20代の74%が関心を示す~ これからの投資方法は「少額投資」、「スマホで投資」がポイント
(Hedgeニュース編集部 平井 真理)
平井真理
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