不動産投資型クラウドファンディングのリスク管理の方法として、金額を少しずつ分散したり、短期運用ができる案件に投資するという方法があります。
投資を始める際は、できればリスク管理を念頭に置いて投資をしたいと考える方もいるでしょう。そこで本記事では、少額投資ができるサービスや、短期投資ができるサービスを5社ご紹介していきます。
目次
- 少額で行う不動産投資型クラウドファンディング投資の特徴
- 短期で行う不動産投資型クラウドファンディング投資の特徴
- 少額・短期で投資できる不動産投資型クラウドファンディング
3-1.COZUCHI(コヅチ)
3-2.CREAL(クリアル)
3-3.大家どっとこむ
3-4.Rimple(リンプル)
3-5.ジョイントアルファ(Jointo α) - まとめ
1.少額で行う不動産投資型クラウドファンディング投資の特徴
少額投資ができる不動産投資型クラウドファンディングは、複数のサイトに分散して投資しやすくなります。
例えば運用できる資産が30万円だった場合、投資先の最低投資金額が10万円だとしたら分散投資できる案件は3案件のみになってしまいます。投資先を分散しておかないと、投資先の案件で問題が起きた時に、自分の投資している資金の大半が影響を受けることになってしまうのです。
しかし、30万円の資金だけでも、1万円から投資ができるプラットフォームであれば最大で30案件もの分散投資をすることができます。実際にここまで細かく複数のサイトや案件に投資をすることはまれですが、少額で投資できるシステムであれば、自分の思うように分散投資して、リスクを分散しやすくなるのです。
ただし、少額投資で投資先のプラットフォームや案件を分散しすぎると、管理の手間がかかるうえ、投資をしたことを忘れてしまうこともあるので注意が必要です。また、不動産という特定のアセットに限定されることから、一定の範囲を超えると分散が効きづらいという点にも注意しましょう。
2.短期で行う不動産投資型クラウドファンディング投資の特徴
不動産投資型クラウドファンディングでは、一部のサービスを除いて運用期間中にキャンセルできません。そのため、市況の変化で投資先の不動産の価値が下がり損失が起こることも考えられるのです。
最近の例で言えば、2020年2月に問題が顕在化した新型コロナウイルスの流行による、コロナショックが挙げられます。
新型コロナウイルスの流行が発覚した際に、日経平均は短期間で3割以上も値を下げ、不動産業界でも、オフィスやテナント物件を中心に空室率の上昇や賃料相場の下落といった影響が発生していました。
短期案件の不動産投資型クラウドファンディングであれば、このような市況の変化に巻き込まれにくくなります。運用期間が3ヶ月や半年といった短期運用案件に投資していれば、市況の変化に巻き込まれる可能性が低くなり、市況が大きく動く時にも対応しやすくなるのです。
ただし、運用期間が2年や3年以上といった長期運用案件にもメリットがあります。長期運用案件に投資していれば、取引を行わずとも一定の長い期間、定期的な分配金を見込めるのです。
運用期間が短期になることで次の案件を見つける手間がかかったり、投資できていない期間が生まれることで投資効率が下がってしまう点は、短期案件の注意点と言えるでしょう。
3.少額・短期で投資できる不動産投資型クラウドファンディング
それでは、少額投資や短期運用案件に投資できる、代表的な不動産投資型クラウドファンディングサービスを5つご紹介します。
3-1.COZUCHI(コヅチ)
COZUCHIは、2021年から大きく募集金額を伸ばしており、1万円からの少額投資が可能な不動産投資型クラウドファンディングです。
COZUCHIでは2週間ほどの超短期案件から、運用期間5年を超えるような長期案件の両方を扱っており、案件の運用期間がバラエティに富んでいる点が特徴となっています。
超短期運用案件は、インカムゲインを目的とした案件ではなく、投資家から集めたお金で値上がりしそうな不動産を購入し、それを高く売ることを目的としたキャピタルゲイン案件です。運用結果が年利換算で200%を超える非常に高い分配率(利回り)を提供した実績もあります。
短期での売却を目標としている案件の場合、実質的な運用が2週間~2ヶ月という案件も見られます。短期でまとまった利益を目指す人にとって、利用を検討したい不動産投資型クラウドファンディングの一つです。
ただし、キャピタルゲイン重視型の案件はインカムゲイン型と比較してハイリスクな投資対象となります。1万円から投資ができるという特徴を活かし、少額・分散投資も心がけておくと良いでしょう。
3-2.CREAL(クリアル)
CREAL(クリアル)は累計募集115億円(2021年10月20日時点)の実績がある不動産投資型クラウドファンディングです。
CREALは、最低投資金額1万円から投資が可能です。そのため複数の案件に分散投資しやすくなっています。案件の運用期間は長期案件、短期案件ともに豊富に用意されており短期案件であれば6ヶ月ほどの運用期間の案件もあります。
2021年は運用期間が1年ほどの一棟マンション案件が目立ちますが、募集は定期的に行われているので、自分のスタイルに合った案件を待ってから投資することができます。
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3-3.大家どっとこむ
大家どっとこむは、東証2部上場企業ミライノベートの子会社である、株式会社グローベルス運営している不動産投資型クラウドファンディングです。
大家どっとこむでも1万円から投資可能です。また運用期間は6ヶ月から2年ほどと、短期案件・長期案件ともに豊富に用意されており、ご自分の投資スタイルに合わせて運用期間を選べます。
大家どっとこむの特徴として、案件の運用期間中でも、STOスキームを使って他者へ案件出資分の譲渡が可能である点が挙げられます。
他者へ出資分を譲渡できれば急に現金が必要となったときや、リスク回避のために案件運用途中で現金化できるメリットがあります。ただし、譲渡先の紹介などは行われないため、自身で見つける必要がある点に注意が必要です。
3-4.Rimple(リンプル)
Rimple(リンプル)はプロパティエージェントが運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
東証プライム上場グループ企業の運営ということもあり、倒産リスクの低さや法令遵守意識の高さなどを期待できる運用会社です。10万人以上の投資家が登録しており、投資家から信頼を得ていることが伺えます。
Rimpleでは、毎月2回定期的に案件募集を行っており、投資機会が豊富です。最低投資金額は1万円から、運用期間も基本的には半年前後の案件が多く、少額投資、短期運用という二つの条件を兼ね備えた案件を選べます。
3-5.ジョイントアルファ(Jointo α)
ジョイントアルファは、東証プライム上場企業であるあなぶき興産が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
ジョイントアルファは、日本全国にある区分マンション運用案件を主に扱っています。
ジョイントアルファでも一万円から投資ができるという点が、リスク管理面での投資メリットとなっています。
運用期間は案件ごとに異なりますが、運用期間6ヶ月~12ヶ月といった短期案件もあり、低リスクな運用を検討したい方に向いたサービスの一つです。
まとめ
不動産市況や日本の経済全体が不透明な局面では、1つの投資先や長期的に資金が引き出せなくなる案件に集中投資を行うと、リスクが高くなってしまいます。
リスクコントロールを行うには、複数の案件に資金を分散し、また運用期間を短くすることで特定の案件のリスクに備えたり、市況変動に対し柔軟な資金運用を行うことも重要なポイントです。
不動産投資型クラウドファンディングは、長期的な運用となり多額の資金を必要とした「収益不動産」という投資対象に、少額・短期間で投資が可能になった新しい投資の仕組みです。このような特徴を活かし、リスク分散を心がけてみましょう。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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