不動産を売却する際、まずは所有している不動産がいくらで売れるのかを知り、いくらで売り出すのかを決める必要があります。
不動産会社に査定を依頼することでこれらの情報を得ることができますが、不動産査定を受ける場合、どのような準備が必要なのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、不動産査定を受ける方法と必要な準備、おすすめの査定サイトを4つ紹介します。
目次
- 不動産を査定する方法3つ
1-1.不動産会社に直接査定を依頼する
1-2.不動産一括査定サイトを活用する
1-3.シミュレーターやAI査定を活用する - 不動産会社へ査定依頼をする際に必要な準備
- 不動産査定で利用したい、4つの査定サイト
3-1.最大10社に依頼できる「RE-Guide(リガイド)」
3-2.大手不動産会社を厳選「すまいValue」
3-3.提携社数の多さが魅力「LIFULL HOME’S」
3-4.過去の実績が豊富な「HOME4U」 - まとめ
1.不動産査定を受ける方法
不動産の売却では、売却代金を新居の購入資金に充当することを予定している人も多いと思います。
しかし、思っていたような価格で売れなかった場合、新居の購入資金が足りなくなるなどの影響が生じる可能性があります。そのため、売却予定の不動産がいくらで売れるのか、できるだけ正確に把握しておくことが重要になります。
また一方では、売出価格の設定を高くしすぎてしまうとなかなか買い手が見つからずに売却期間が長期化してしまう可能性があります。周辺の不動産相場から乖離しない範囲で適正な売出価格を設定する必要があります。
不動産の査定方法として、今回は以下の3つの方法を挙げています。それぞれの違いを理解した上で、状況にあわせた査定方法を選んでみましょう。
- 不動産会社に直接査定を依頼する
- 不動産一括査定サイトを活用する
- シミュレーターやAI査定を活用する
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
1-1.不動産を査定する方法3つ
不動産会社が近くにある場合は、直接不動産会社に行って売却の相談をするという方法が挙げられます。直接顔を合わせて不動産売却の悩みや不安点を営業マンに相談できる点はメリットと言えるでしょう。
不動産会社に直接査定を依頼した場合は、過去の取引実績や周辺相場などからすぐに査定結果を出してくれる簡易査定、現地確認の結果を反映して正確な査定結果を出してくれる訪問査定のいずれかを選択します。
しかしこの方法を選んだ場合、不動産会社によって査定結果は異なるため、1社だけの査定結果だけではしっかりと不動産の価値を査定結果に反映できていない可能性があります。
より正確な査定結果を得るためには、複数の不動産会社に査定を依頼することになりますが、複数の不動産会社に直接査定を依頼するのはさらに手間と時間がかかってしまいます。気軽に査定が依頼できない点がデメリットと言えるでしょう。
1-2.不動産一括査定サイトを活用する
不動産一括査定サイトとは、物件情報を一度入力すれば、登録している複数の不動産会社に査定を一括で依頼できるサイトです。
不動産会社に直接査定を依頼する手間と時間、複数の不動産会社に査定を依頼する手間と時間を省くことができるため、効率良く査定を依頼できるのがメリットと言えます。
しかし、不動産一括査定サイトを利用して多くの不動産会社に査定を依頼した場合、それぞれの対応の手間が増えてしまうデメリットがあるでしょう。
また、査定段階では不動産会社の担当者と直接顔を合わせずに、電話やメールでの連絡が基本となります。「まずは会って話したい」という場合、不動産会社によって対応が異なる点に注意しましょう。
1-3.シミュレーターやAI査定を活用する
不動産一括査定サイトの中には、シミュレーターやAI査定というサービスを提供しているサイトもあります。
不動産一括査定サイトを活用する際は個人情報を提供するため、それぞれの不動産会社や営業マンによってはしつこい電話営業が行われる可能性があります。
シミュレーターやAI査定では、物件情報だけで査定を行うため、このような営業を受けることはなく、気軽に不動産の価格を知りたい時は便利に利用することが出来ます。
しかし、シミュレーターやAI査定は、あくまでも過去の事例に基づきながら機械が査定を行い、おおよその結果を算出しています。不動産査定のプロが行う査定と比較して、やや精度の低い結果となる点には注意しましょう。
2.不動産会社へ査定依頼をする際に必要な準備
簡易査定の場合は、おおまかな物件情報だけで査定を行うことができるため、住所や築年数、土地や建物の面積や間取りなどの情報が分かれば、査定結果を得ることが可能です。
訪問査定による精度の高い査定を依頼する場合には、以下の書類を準備しておくと良いでしょう。
- 登記事項証明書
- 間取図や測量図
- 固定資産税納税通知書
- 購入時の物件概要書
- 利用規約や使用細則
- 修繕履歴などメンテナンスの証明書
上記の書類の中には、準備に時間がかかるものや、不動産会社によって査定時に必要な書類が異なる場合があります。動産会社に必要書類をあらかじめ確認してから用意を進めましょう。
3.不動産査定で利用したい、4つの査定サイト
不動産一括査定サイトはその種類も多く、どのサイトを活用すればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
各不動産一括査定サイトによって使いやすさや登録している不動産会社数が異なるため、以下のポイントを押さえながら選ぶことが重要です。
- 登録社数が多い
- 実績が豊富
- 1度に多くの査定を受けられる
今回はこれらのポイントを押さえた不動産一括査定サイトを、下記の4つピックアップしました。
- RE-Guide
- すまいValue
- LIFULL HOME’S
- HOME4U
各不動産一括査定サイトの特徴を見ていきましょう。
3-1.最大10社に依頼できる「RE-Guide(リガイド)」
RE-Guide(リガイド)は2006年にサービスを開始してから14年の実績を誇る老舗の不動産一括査定サイトです。
大きな特徴として、1度に最大10社に不動産査定が依頼できる点が挙げられます。一つのサイトでより多くの不動産会社に依頼ができるため、より効率良く多くの査定結果を比較することが可能です。
ただし、1度に査定を依頼できる不動産会社が多い反面、多くの不動産会社から電話営業を受けることになります。やり取りの手間が増えてしまったり、判断材料が増えて不動産会社を決めにくくなるという点に注意が必要です。
3-2.大手不動産会社6社に依頼できる「すまいValue」
すまいValueは、提携している不動産会社の数は6社と少ないものの、提携しているのが不動産業界を牽引する三井のリハウス、野村の仲介PLUS、東急リバブル、小田急不動産、住友不動産販売、三菱地所の住まいリレー(三菱地所ハウスネット)の大手6社に厳選されているのが特徴です。
すまいValueが実施したアンケートによると、利用者の95.5%が「安心感がある」と回答(※2019年4月1日~2022年3月31日にすまいValueで媒介した顧客を対象に行ったアンケート結果)しており、初めて一括サイトを利用する人でも検討しやすいサービスと言えるでしょう。
しかし、大手6社に厳選されている事は大きな特徴である反面、地域密着型の不動産会社に査定を依頼できない点はデメリットとも言えます。中小企業の不動産会社にも査定を依頼したい場合は、他の査定サイトと組み合わせながら並行して利用すると良いでしょう。
3-3.提携社数の多さが魅力の「LIFULL HOME’S」
LIFULL HOME’Sは、多くの物件情報が掲載されている不動産ポータルサイトの1つで、提携社数が2020年5月時点で全国1,844と多いのが特徴です。
地域密着型の不動産会社と多く提携しているのが魅力ですが、主な提携会社は中小企業の不動産会社となっており、大手不動産会社の提携数は多くありません。大手不動産会社と併せて検討したい場合には、すまいValueと組み合わせると良いでしょう。
3-4.過去の実績が豊富な「HOME4U」
HOME4Uは、NTTデータグループが運営する日本初の不動産一括査定サイトで、過去の実績も豊富なのが特徴です。個人情報の保護、悪質な不動産会社の排除に注力しているため、初めて一括サイトを利用する人でも検討しやすいサービスの一つと言えるしょう。
HOME4はプライバシーマークを取得しており、個人情報を第三者に開示しない管理体制となっています。自分が選んだ企業以外から連絡がくることは一切ない点も、初めて売却を検討する方にとって安心材料の一つと言えます。
また、HOME4Uでは査定サイトだけでなく、放置してしまっている土地や空き家の活用方法について提案が受けられる「HOME4U(土地活用)」のサービスも展開しています。
不動産を売却してしまう前に、不動産をうまく活用できないか検討してみたい方はこちらも併せて利用してみると良いでしょう。
【関連記事】HOME4U(土地活用)の評判・概要
4.まとめ
おおよその不動産相場を知りたいという場合、シミュレーションやAI査定を利用すれば不動産会社のしつこい電話営業を回避することが可能です。
しかし、精度の高い査定結果を求めている場合は、実際の不動産販売をサポートする不動産会社に査定を依頼した方が良いでしょう。
複数の不動産会社に査定を依頼する方法として、不動産一括査定サイトを活用する方法が挙げられます。効率良く査定結果を得られるのが魅力ですが、サイトによって特徴が大きく異なるので注意が必要です。
この記事には4つの不動産一括査定サイトをピックアップしましたが、他にも不動産一括査定サイトは数多くあります。各サイトの違いをよく理解した上で自分に合う不動産一括査定サイトを選びましょう。
矢野翔一
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