どこが使いやすい?不動産売却用の一括査定サイトの使い勝手を比較

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不動産会社ごとに物件売却価格の査定で重視するポイントは異なるため、査定結果もそれぞれ異なります。そのため、少しでも高く不動産を売却するには相見積もりを取ることが重要です。しかし、1社ずつ不動産会社に査定を依頼していては時間と手間がかかります。

そんな中、不動産一括査定サービスは効率良く相見積もりを取れることから注目を集めていますが、多くのサービスがあるのでどれを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、不動産売却用の一括査定サイトで査定完了までの流れと使い勝手などをまとめていますので、是非参考にしてみてください。

目次

  1. 今回比較する不動産売却・査定サイトは4社
  2. すまいValue
  3. HOME4U
  4. LIFULL HOME’S
  5. イエウール
  6. まとめ

1 今回比較する不動産売却・査定サイトは4社

今回実際に使ってみて比較を行うのは、代表的な不動産一括査定サービスのうち以下の4つです。

  1. すまいValue
  2. HOME4U
  3. LIFULL
  4. イエウール

それぞれの不動産一括査定サイトの特徴と、使ってみた感想について見ていきましょう。

2 不動産仲介大手6社に依頼できる「すまいValue」

不動産一括査定サイト「すまいValue」すまいValueは、6社の不動産会社が連携して一括査定サービスを提供しています。他の不動産売却用の一括査定サイトでは、1,000社程度の不動産会社と提携しているサービスもあるため、6社という数は非常に少ないと言えます。

しかし、すまいValueは不動産業界をリードしている大手の不動産会社である以下の6社によって直接運営されているのが特徴です。

  • 三井のリハウス(三井不動産リアルティ)
  • 小田急不動産
  • 東急リバブル
  • 住友不動産販売
  • 三菱地所の住まいリレー(三菱地所ハウスネット)
  • 野村の仲介PLUS

6社合計の店舗数は875店舗(※2023年4月10日時点、賃貸専門店舗を含む)、2022年度の成約件数11万件以上の実績があります。大手に査定を依頼したい方にはおすすめの一括査定サービスの1つと言えます。

2-1 すまいValueの不動産一括査定までの流れ

まずはすまいValueのウェブサイトから以下の4つのSTEPで一括査定をスタートします。

  1. 物件種別を選択
  2. 都道府県を選択
  3. 市区郡町村を選択
  4. 町名を選択

これらの4つの項目を入力した後は、さらに物件の詳細を入力するページに移動します。建物面積や土地面積、間取りは任意となっていますが、詳しい査定結果を知りたい場合には入力をおすすめします。

「必須」と書かれた項目の入力後は、査定を依頼する不動産会社の選択に移ります。その後「送信する」をクリックすれば査定依頼が完了です。

どこに何を入力すればいいかが明確なので、使いやすさは良好と言えます。ただし、すまいValueは都会に強い不動産会社が集まっており、逆に地方にはあまり強くありません。そのため、最初の4つのSTEPで対象範囲外と表示される可能性もあります。一度試してみて対象範囲外の場合は、他の一括査定を利用してみましょう。

3 NTTデータグループが運営、悪質な企業も排除「HOME4U」

HOME4UHOME4Uは、1,300社の不動産会社と連携している一括査定サービスです。連携している不動産会社の数が多いため、都会だけでなく地方の物件でも査定を受けることができます。

また、運営者はNTTデータグループの関連会社であるNTTデータスマートソーシングでプライバシーマークを取得しているため、個人情報もしっかりと守られています。日本初の一括査定サービスで、実績豊富なのが魅力です。初めての一括査定に不安を抱えている方におすすめできる一括査定サービスの1つと言えます。

HOME4Uの不動産一括査定までの流れ

まずはHOME4Uのウェブサイトから以下の2つのSTEPで一括査定をスタートします。

  1. 都道府県を選択
  2. 市区町村を選択

これらの2つの項目を入力した後は、さらに物件の詳細を入力するページに移動します。おおよそでも問題はありませんが、延べ床面積と土地面積の入力が必須となっているため、入力前に事前に確認しておいた方が良いと言えます。

「必須」と書かれた項目の入力後は、査定を依頼する不動産会社の選択に移ります。その後「査定を依頼する」をクリックすれば査定依頼が完了です。

こちらもどこに何を入力すればいいかが明確なので、使いやすさは良好と言えます。すまいValueで範囲対象外のエリアでも検索できたため、都会ではなく地方の物件で、一括査定に対応しているか不安な方は初めからHOME4Uを選ぶのも良いでしょう。

4 不動産会社の登録1,770社超、国内最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」

LIFULL HOME’S不動産一括査定サービスLUFULL HOME’Sは、不動産ポータルサイトの1つで、国内最大級の不動産・住宅情報サイトです。連携中の不動産会社の数は1,777社と今回比較した一括査定サイトの中では最も多いため、査定を受けられる範囲の広さに期待できます。

他の一括査定サイトと異なり、元が不動産ポータルサイトであるため、不動産会社の特色や強みなどが分かりやすくまとまっているのが特徴です。査定を行った不動産会社がどんな会社かを詳しく知りたい方におすすめする一括査定サービスの1つです。

LIFULL HOME’Sの不動産一括査定までの流れ

まずはLIFULL HOME’Sのウェブサイトから以下の2つのSTEPで一括査定をスタートします。

  1. 物件種別を選択
  2. 都道府県・市区町村を選択

これらの2つの項目を入力した後は、さらに物件の詳細を入力するページに移動します。全部で14個の項目の入力が必要で、HOME4Uなどと同様、おおよそではあるものの建物面積と土地面積の入力も求められるため、事前に確認しておく必要があります。

リフォーム済みである、玄関が大理石になっている、バリアフリーであるなど、査定結果に反映させたい情報がある場合は、これらを不動産会社に伝えることも可能です。

「必須」と書かれた項目の入力後は、査定を依頼する不動産会社の選択に移ります。その後「送信する」をクリックすれば査定依頼が完了です。

こちらもどこに何を入力すればいいかが明確なので、使いやすさは良好と言えます。また、特に伝えたい情報を入力できる項目が設けられており、詳しい査定結果を得られる環境が整っていると言えます。各地域で異なるかもしれませんが、不動産会社の表示数が多いため、少しでも多くの不動産会社から査定を受けたい方はLIFULL HOME’Sを選ぶことをおすすめします。

5 全国で一括査定が利用可能、登録会社数や実績も豊富「イエウール」

イエウールイエウールは、全国1,600社以上の不動産会社と連携しており、47都道府県の一括査定に対応しているのが特徴です。

全国の地方・地域密着の不動産会社と多数連携しており、地方の物件売却で一括査定サービスをこれまで利用できなかった、という方でも利用できる可能性が高いと言えます。利用者は1,000万人を突破しており、実績が豊富なのが大きな強みです。

地方の物件で他の一括査定サービスでは査定結果を受けられるかどうかが不安という方におすすめできる一括査定サービスの1つと言えます。

5-1 イエウールの不動産一括査定までの流れ

まずはトップページから以下の4つのSTEPで一括査定をスタートします。

  1. 都道府県を選択
  2. 市区町村を選択
  3. 町名を選択
  4. 物件種別を選択

郵便番号が分かる場合には、郵便番号を入力すれば後は物件種別の選択だけで済みます。

ページ移動後は他の一括査定サービスと同様、おおよそでも問題ありませんが、建物面積と土地面積の入力も求められるので事前に確認しておく必要があります。

「必須」と書かれた項目の入力後は、査定を依頼する不動産会社の選択に移ります。「無料査定スタート」をクリックすれば査定依頼が完了です。

こちらもどこに何を入力すればいいかが明確なので、使いやすさは良好と言えます。最後に査定会社への要望を入力できる欄があり、そこで希望連絡日時や家族や近所に知られたくないなどの細かな要望を伝えることが可能です。周りにあまり知られることなく不動産を売却したい場合は、イエウールを選ぶことをおすすめします。

6 まとめ

スムーズに不動産の売却価格の相見積もりを行うには、一括査定サービスを利用するのが一般的です。しかし、一括査定サービスと一口に言っても多くのサービスが提供されており、どのサービスを選べば良いか悩んでいる方も多いと思います。

今回は、一括査定サービスの代表的な4社である「すまいValue」「HOME4U」「LIFULL HOME’S」「イエウール」を使ってみましたが、入力画面や項目に大きな差はありませんでした。しかし、LIFULL HOME’Sは表示される不動産会社の数が多く、各社が特に伝えたいことを強調できるなどの差がありました。

このように、入力画面や項目に大きな差はなくても、査定結果やユーザーの使いやすさへの配慮面での差があります。このような差は、一度一括査定サイトのページを開いてみないと分からないため、一括査定を行う前に各サイトを確認してみることをおすすめします。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。