クラウドファンディングで投資できる町工場発の有望ベンチャーは?

世界有数の工業国でもある日本では、企業の99%は中小企業と言われています。「町工場」と呼ばれる小さな企業でも、先進的かつ高度な技術を持ち、今後が期待される企業は数多くあります。

日本初の株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームである『ファンディーノ』には、町工場として将来が期待されるベンチャー企業も参加しています。この記事では、将来が期待される「町工場」企業をピックアップして紹介しますので、「町工場の挑戦を応援したい」という方やベンチャー投資にご興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. ファンディーノの特徴
  2. ファンディーノで見つかる有望な「町工場」案件
    2-1.手術トレーニング用の模擬臓器をつくる町工場発医療系ベンチャー
    2-2.次世代のロボットハンド技術で世界に挑む町工場
  3. ファンディーノを利用する際の注意点
  4. まとめ

1 ファンディーノの特徴

ファンディーノは、海外で流行している株式投資型クラウドファンディングを日本で初めて展開したサービスです。資金調達をしたい企業は、ファンディーノ独自のプラットフォームを通して事業内容を投資家に公開し、支援を募ることができます。

寄付型や商品・サービス購入型ののクラウドファンディングとの違いは、企業の店頭有価証券(未上場株)の株式や新株予約権を購入できる点で、出資者は企業の株主となることができます。また、募集が完了した企業は株主に対し、IR情報や事業の進捗などを定期的に報告しています。株主となった投資家は、上場やMBOなどのイグジットの際に権利分だけの株式や現金を得ることが期待できます。

また、ファンディーノには、厳正な審査基準をクリアした将来有望なプロジェクトが集まっています。社会貢献的な意義も大きく、実現可能性の高い案件が提示されるため、ベンチャー投資のプロやエンジェル投資家などからも注目を集めています。

さらに各事業の成功に向けたビジネスサポートなども充実しているのが特徴で、すでにイグジットを達成した案件も出ています(詳細は後述)。このようにファンディーノは、企業の事業の成功と、投資家の利益の両方を実現するwin-winの仕組みを提供しています。

2 ファンディーノで見つかる有望な「町工場」案件

ファンディーノで紹介される案件では、ITや医療をはじめとして先進的な技術や取り組みを行っているベンチャー企業もあります。ファンディーノで見つかる「町工場」に関連する企業から、特に注目される企業をピックアップしてご紹介します。

2-1 手術トレーニング用の模擬臓器をつくる町工場発医療系ベンチャー


埼玉県八潮市にあるKOTOBUKI Medical株式会社は、手術トレーニング製品の企画開発・製造を行っている会社です。同社の「低価格で安全、手術トレーニングに適した臓器モデルの開発・普及を図る」という案件には、目標募集額2,500万円を大幅に上回る8,930万円が集まりました。

近年の外科手術では、内視鏡手術やロボット手術の普及、医療機器の発達、訴訟リスクの増大などの要因により、医師に求められる医療技術の水準が高くなっています。そのため、医師は手術トレーニングによる技術の向上が必要とされていますが、手術トレーニング用の模擬臓器は価格が高く、電気メスが使えないといった諸問題がありました。

そのため、従来の模擬臓器に代わる安価で手術トレーニングに耐えられる代替品の開発・実用化が急務となっています。同社が開発した新素材「VTT」は、こんにゃくを原料としており、価格面・安全性・手術トレーニングへの適応性などを備えているため、医療従事者に提供することにより、手術トレーニングへの活用が可能です。

同社は、もともと株式会社寿技研として、国内のラジコンタイヤでシェア1位の実績があり、当案件にもその技術力が生かされていることから注目されていました。

今後は、現在までに開発された5パターンの臓器モデルの種類を大幅に増やすとともに、よりリアルに手術トレーニングができるような環境整備(VRをはじめとするデジタル技術の活用など)も視野に入れ、2021年には海外への販売も本格化する予定です。

2-2 次世代のロボットハンド技術で世界に挑む町工場


神奈川県座間市にあるダブル技研株式会社は、FA(Factory Automation:工場の自動化)の提案・製作・施行などを中心に、大学・研究機関との共同研究などを行っている企業です。

福祉分野とともに注力している分野のひとつがAIを利用した「ロボットハンド」です。同社の「ロボットハンドでロボットの未来を創る!人間の『手』の動きをリアルに再現した『次世代ハンドリングシステム』」という案件には、目標募集額1,500万円に対し、2,940万円が集まりました。

人手不足やインダストリー4.0(製造業のオートメーション化)、働き方改革の中での生産性向上などを目的としてロボット需要は増えています。しかし、昨今の産業用ロボットは導入ハードルが高い上、用途が限られていることから導入や投資が難しい状況がありました。

同社の開発した次世代ハンドリングシステム「D-Hand」「D-Vision」は、対象物の形を3次元カメラで立体的に認識し、AIが力加減や持ち方などを判断し、人間の指と同じ構造・動きを持ったロボットハンドが掴むという仕組みを提供します。人の手で行っていたことをロボットに代替させることができ、かつ従来のロボットよりも低価格で汎用的に使えるため、画期的な技術として注目されています。

同社は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)など多くの産業機構などから事業委託を受けるほど社外的にも技術力・商品開発力が認められており、すでにこの製品も多くのメディアを通して報じられ、注目を集めています。FAや福祉分野、農業分野への応用など、産業に関わらず活用できるため、世界中で活用される可能性も高い技術です。

3 ファンディーノを利用する際の注意点

ファンディーノには将来性の期待できる案件が集まっていますが、利用や投資にあたっては注意したいポイントもあります。

まず、ファンディーノで発行される新株予約権や株式は、非上場の店頭有価証券であるため、流動性が非常に低く、配当が約束されているものではありません。また譲渡制限が付されている株式は即時の現金化が難しくなるので、リターンなどは気長に待つ必要もあります。

また、ファンディーノの案件でも特に注目度の高い案件は、募集開始から支援の応募が殺到するため、あっという間に募集金額の上限に達することもあります。最短でわずか1分54秒で募集が終了した例もあるため、関心のある案件は早めに応募することが大切です。

さらに、ファンディーノでは投資家登録が必要で、審査に数日から1週間ほどかかります。投資家登録では本人確認や投資家としての審査が行われ、ベンチャー企業への投資家として投資経験や資産状況は適切かなどが問われます。必ずしも審査を通るわけではないことにも留意しておきましょう。

ファンディーノは基本的に有望な事業を支援することを目的としたサービスです。そのため、個人が投資できる金額には上限があります。また、利益や元本を約束するサービスではないため、事業の社会的価値を認め、応援する気持ちで投資することが大切です。

4 まとめ

日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスであるファンディーノでは、将来性が期待される多くの投資案件が紹介されています。ITや医療などの先端分野で活躍している町工場の案件もあるので、企業の成長を応援したい方にも向いているでしょう。

投資金額は案件によって異なりますが、1口10万円前後といった少額からIPOを目指すベンチャー企業の株式を取得することができます。なお、案件に応募するためには投資家登録が必要です。事前に済ませておくとファンディーノをスムーズに始められるので、検討してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 少額株式投資・ロボアドバイザーチーム

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