ワンルームマンションの売却を成功させるための5つのポイント

ワンルームマンションを高く売ったり、あるいは早く売ったりするためには、ポイントを押さえながらワンルームマンションの売却を進めていく必要があります。ただやみくもに売却活動を進めていると、思い通りに成果が出ない可能性もあります。

そこで今回は、ワンルームマンションの売却を成功させるための5つのポイントをご紹介します。

目次

  1. 人口減少で需要が低下するので対策が重要
  2. ワンルームマンションの売却を成功させる5つのポイント
    2-1.早めに出口戦略を立てる
    2-2.不動産一括査定を活用する
    2-3.売却前に部屋の修繕を行っておく
    2-4.売却の時期を考慮する
    2-5.入居者がいる時の売却にこだわらない
  3. ワンルームマンション売却時の2つの注意点
    3-1.マンションの所有期間を考慮する
    3-2.買取を視野に入れながら売却を進める
  4. まとめ

1 人口減少で需要が低下するので対策が重要

「ワンルームマンションは売りに出していればそのうち買い手がつく」と思っている方もいるかもしれませんが、実際はそうとは言い切れません。

ベビーブームなどの影響によって、2004年に日本の人口はピークを迎えましたが、その後は少子化の影響を受けて年々人口が減少しています。2019年現在では、まだ人口が1億人を超えていますが、2050年には人口が1億人、2100年には人口が5,000万人を割り込むことが予想されています。

人口が増加している状況では需要に対して供給が不足しがちなため、すぐに買い手がつく、高く売れるといった状況が期待できます。しかし、人口が減少している状況では、需要に対して供給が上回ってしまうので、ワンルームマンションを早くかつ高く売るには、事前の対策が重要になってくると言えるでしょう。

2 ワンルームマンションの売却を成功させる5つのポイント

ワンルームマンションの売却を成功させるには、以下の5つのポイントを押さえておくことが重要です。

  1. 早めに出口戦略を立てる
  2. 不動産一括査定を活用する
  3. 売却前に部屋の修繕を行っておく
  4. 売却の時期を考慮する
  5. 入居者がいる時の売却にこだわらない

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

2-1 早めに出口戦略を立てる

1つ目のポイントは早めに出口戦略を立てることです。出口戦略とは、運用中のワンルームマンションを最終的にどうするのかということです。例えば、投資用ワンルームマンションまたは居住用ワンルームマンションとして売却する、入居者がいなくなった場合は居住用マンションとして自身で居住するなどが不動産投資における出口戦略になります。

ワンルームマンションを売却すると言っても、簡単に売買契約が成立するわけではありません。ワンルームマンションの売却には以下の工程をクリアする必要があります。

ワンルームマンション売却の流れ

  1. ワンルームマンションの価格査定
  2. 不動産会社への仲介依頼
  3. 買い手の募集活動
  4. 購入申し込み
  5. 売買契約の成立
  6. ローン手続き
  7. 売買成立後の手続き

全ての工程をクリアするには最低でも3ヶ月程度の期間を要します。少しでも早く売買を成立させるには、どのような工程をクリアする必要があるのか内容をあらかじめ確認しておくだけでなく、逆算して早めに行動に移すことが重要と言えるでしょう。

2-2 不動産一括査定を活用する

2つ目のポイントは不動産一括査定を活用することです。ワンルームマンションを少しでも早くかつ高く売却するには、ワンルームマンションの査定と買い手の募集を行ってくれる不動産会社をしっかりと選ぶことが重要です。

「どの不動産会社に依頼しても同じなのでは?」と思っている方もいるかもしれませんが、実際には不動産会社ごとに営業力や査定ポイントが異なるので、査定結果も異なります。

例えば、営業力の高い不動産会社に依頼してすぐ買い手が見つかった、地域に密着した不動産会社に依頼した際には、地元のネットワークを活かした売却に自信があるため査定額が高くなった、といったことが起きる可能性があります。

より良い不動産会社を選ぶには、数多くの不動産会社からより条件に合った不動産会社を選ぶ必要がありますが、1社ずつに足を運んでいては手間がかかります。そこで便利なのが不動産一括査定です。不動産一括査定であれば、物件情報を1回登録するだけで数多くの不動産会社から一括で査定を受けられます。

すまいValue』や『LIFULL HOME’Sの不動産売却査定サービス』といった一括査定サービスを有効活用しつつ、査定額の高い不動産会社を中心に実績なども踏まえながら不動産会社を選べば、効率良くワンルームマンションの売却を進めていけるでしょう。

2-3 売却前に部屋の修繕を行っておく

3つ目のポイントは売却前に部屋の修繕を行っておくことです。不動産会社が行う査定には、机上査定と実査定の2種類あります。机上査定とは、周辺のエリアで同条件の物件がどの程度の価格で取引されているか等の情報に基づいて査定額を決定する方法です。机上査定は、査定の時間を短縮できる一方、実際に物件を確認していないので査定額の信憑性が低くなります。

実査定とは、不動産会社が実際に物件に足を運んで、周辺の状況や建物・部屋の劣化状況を反映させながら査定額を決定する方法です。実査定は、査定の時間がかかってしまいますが、机上査定よりも査定額の信憑性が高いと言えます。実査定では、部屋の劣化状況が査定額に反映されるため、部屋がきれいであるほど査定額が高くなります。

そのため、クロスやフローリングが傷んでいる、水回りの設備が壊れているなどの場合には査定額が低くなるため、修繕を行って査定額を上げることもポイントです。しかし、修繕を行っても必ず査定額が上がるわけではありません。不動産会社に査定を依頼する際は、どう修繕すればいいか不動産会社からアドバイスを貰ってから修繕を行いましょう。

2-4 売却の時期を考慮する

4つ目のポイントは売却の時期を考慮することです。ワンルームマンションの需要は1年中多いというわけではありません。日本では、進学、就職、転勤などで新生活がスタートする4月に合わせて3~4月に不動産需要が最も高くなると言われています。この時期を逃すと、次の3~4月まで買い手が現れない可能性もあるので注意が必要です。

かと言って、3~4月にマンションを売りに出せばいいというわけではありません。購入を検討している方は、10月頃には物件の情報を収集し、12月頃には不動産会社を訪ねるなど行動に移すのが一般的です。

それらの行動に合わせるためにも、逆算して11~12月には査定を依頼するなどあらかじめ売却の意思表示を行う必要があります。そうすれば、3~4月の需要に間に合うため、スムーズな売買契約に結び付けられるでしょう。

2-5 入居者がいる時の売却にこだわらない

5つ目のポイントは入居者がいる時の売却にこだわらないことです。ワンルームマンションの売却を行う際には、入居者がいる場合は投資用として、入居者がいない場合は居住用として売却することが可能です。

入居者が既にいる物件はオーナーチェンジと呼ばれ、投資家がすぐ家賃を得られるため一定の人気はありますが、逆に空室の物件を好む投資家がいたり、居住用としては売却しづらかったりといったデメリットもあるため、売却までの期間が長引く可能性もあります。

「投資用不動産なのだから入居者がいる状況で売らないと」とこだわってしまうと、売却に良い時期を逃したり、築年数の経過で査定額がどんどん下がったりする可能性もあります。

マンションの解体まで投資用として所有する、居住用マンションとして自身で居住する、といった予定がないのであれば、入居者がいない状態でも居住用マンションとしての売却を視野に入れることがポイントと言えるでしょう。

3 ワンルームマンション売却時の2つの注意点

ワンルームマンションの売却を成功させるには、5つのポイントをしっかりと押さえながら売却を進める必要があります。しかし、5つのポイントをしっかりと押さえていても、状況次第で損をする可能性や、計画を変更しなくてはならない可能性もあるので注意が必要です。ワンルームマンション売却時の注意点は以下の2つです。

  • マンションの所有期間を考慮する
  • 買取を視野に入れながら売却を進める

それぞれの注意点について見ていきましょう。

3-1 マンションの所有期間を考慮する

注意点の1つ目はワンルームマンションの所有期間を考慮することです。5つのポイントを実践したことでワンルームマンションの売却が成功すると、売却で利益が生じる可能性があります。

「利益が生じることはいいことなのでは?」と思われるかもしれませんが、不動産の売却によって生じた利益には税金が課せられます。その譲渡所得税は、物件の所有期間次第で税率が大きく異なるので注意が必要です。

ワンルームマンションを売却した年の1月1日時点で、物件の所有期間が5年以下の場合の税率は39%、所有期間が5年を超える場合の税率は20%が適用されます。例えば地域の再開発が進んでいる場合などには、購入時よりも大きく地価が上昇している可能性があるため、売却による利益が大きくなることも考えられます。

居住用としてではなく投資用として所有していたマンションの売却には、3,000万円の特別控除といった税制の特例を適用できません。利益が大きくなりそうな場合は、税率を下げるためにできる限り5年を超えてから売却するなどの工夫も必要と言えるでしょう。

3-2 買取を視野に入れながら売却を進める

注意点の2つ目は買取を視野に入れながら売却を進めることです。不動産会社に仲介してもらって買い手を探すのが一般的ですが、需要が低下している時期であったり、立地条件があまり良くなかったりする場合には、買取を視野に入れるのもポイントです。

買取とは、不動産会社に仲介を依頼して買い手を探してもらうのではなく、不動産会社に買い手になってもらうという売却手段です。買取には、買い手が現れるまで待つ必要がなく、すぐに売買が成立するというメリットがあります。

一方、市場価格よりも2割程度安く買い取られるほか、買取を希望しても立地条件が悪い、物件の状態が悪いといったケースでは買い取ってもらえないというデメリットもあります。

もし、買取に応じてくれる会社はいるものの、すぐには他の買い手が見つからないという状況なら、時間の経過で資産価値が落ちたり無駄な支出が生じたりする前に、不動産会社に買い取ってもらった方が良い場合もあります。

まとめ

不動産投資を行うために所有していたワンルームマンションを安すぎる価格で売却することになると、せっかく運用してきた分の家賃収入が無駄にもなりかねません。そのため、運用で得られた家賃収入を少しでも減らさないようにするには、値付けを間違わずにワンルームマンションの売却を成功させることが重要です。

ワンルームマンションの売却を成功させるためには、早めに出口戦略を立てる、不動産一括査定を活用するなど、上記5つのポイントを意識しながら売却を進めていくことが必要です。他にも、マンションの所有期間を考慮する、買取を視野に入れながら売却を進めるなどに注意しておけば、不測の事態に対応しやすくなるでしょう。

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矢野翔一

矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。