宮城県の不動産売却でおすすめの不動産一括査定サイトは？5社を比較

宮城県は東北地方の太平洋側に位置しており、豊かな自然を活かした産業が盛んです。また、伊達政宗が統治していた地域で、各所に伊達家にちなんだスポットが点在しています。

豊かな自然を有している一方で、県庁所在地である仙台市周辺には宮城県の人口の50％が暮らしており、県内でも地価に大きな差が生じているのが特徴です。

同じ県内でも不動産事情が大きく異なってくるため、不動産の売却を検討している方は各地域の特徴をよく理解してから不動産売却に臨むことが大切です。

この記事では、不動産売買を成功させる上で重要な宮城県の特徴や各エリアの地価推移のデータ、宮城県の不動産売却で便利な不動産一括査定サイトを紹介します。

目次

1. 宮城県の不動産事情
   1-1．宮城県の特徴
   1-2．宮城県の地価情報
2. 宮城県の不動産売却に便利な不動産一括査定サイト5社の比較
   2-1．すまいvalue
   2-2．SUUMO（スーモ）
   2-3．リガイド（RE-Guide）
   2-4．ライフルホームズ（LIFULL HOME’S）
   2-5．HOME4U
3. まとめ

1．宮城県の不動産事情

宮城県のように人口の大半が県庁所在地である仙台市周辺に集中しているような地域では、地域格差が大きくなるため、不動産売却に臨む際は地域の特徴と地価情報を理解した上で売却に臨むことが大切です。宮城県の特徴と地価情報について見ていきましょう。

1-1．宮城県の特徴

宮城県の面積は47都道府県の中で16位と他府県と比較して広いエリアとなっています。

人口は47都道府県14位、人口密度は19位とバランスの取れているように思われますが、人口の約50％は県庁所在地である仙台市周辺に集中しており、地域間格差が大きいという特徴があります。（※参照：宮城県「宮城県推計人口（月報）」）

仙台平野を中心とする稲作、太平洋に面する仙台湾ではかきやわかめの養殖などのように自然豊かな地形を活かした産業が盛んです。

夏には「やませ」という冷たく湿った北東の風の影響を受けて冷害が起きることもあります。日本三景の1つである松島（松島湾とそこに浮かぶ大小260の島々）でも有名です。

1-2．宮城県の地価情報

宮城県が公表した令和4年度の地価公示は以下の通りです。

地価変動率の経年推移：住宅地

• H26：2.5
• H27：2.3
• H28：1.9
• H29：2.4
• H30：2.7
• H31：3.5
• R2：3.5
• R3：1.0
• R4：2.8

※参照：宮城県「令和4年地価公示（宮城県分）」

不動産バブルの崩壊後は長く不動産価格の低迷が続いていましたが、平成25年から不動産価格がプラスに転じ、10年連続でプラスを維持しています。

令和3年は、前年の令和2年に新型コロナウイルスの影響でテレワークが推奨された経緯から、都市部を中心に地価がマイナスに転じる都道府県が多数ありました。しかし、そのような状況でも宮城県の地価はプラスを維持しており、人口流出の影響は限定的であったことが分かります。

地域別変動率：住宅地

• 県全体：2.8
• 仙台市：4.4
• 仙台市周辺市町村：3.6
• その他の市町：－0.9

※参照：同上

県人口の半分以上を占めている仙台市と仙台市周辺の市町村（塩竈市，名取市，多賀城市，岩沼市，富谷市，七ヶ浜町，利府町，大和町および大衡村の9市町村）は順調であることが分かります。

一方、その他の市町（仙台市および仙台市周布辺を除く23市町）はマイナスとなっており、地域間格差が大きくなっています。賃貸需要の多い仙台市周辺の不動産売却は比較的円滑な成約が期待できると言えますが、その他の地域は売却に苦戦してしまうこともあるでしょう。

2．宮城県の不動産売却に便利な不動産一括査定サイト5社の比較

ここまで解説したように、宮城県県は地域間格差が大きくエリアによって不動産事情は大きく異なります。同じ宮城県内の物件であっても、より細かなエリアの事情に精通した不動産会社の協力が重要です。

不動産会社を選ぶ際は複数の不動産会社へ査定を依頼し、それぞれの不動産会社の販売力や対応力を比較する方法があります。不動産一括査定サイトを利用すれば、一度不動産情報を入力するだけで、複数の査定結果や不動産会社の情報を入手できるため、利用を検討されてみると良いでしょう。

以下、宮城県の不動産査定に対応しており、悪徳業者の排除を積極的に行っている不動産一括査定サイト5社を比較してご紹介します。

2-1．すまいvalue

すまいvalueは、以下の大手不動産会社6社に一括査定を依頼できる不動産一括査定サイトです。

• 野村の仲介PLUS
• 住友不動産販売
• 東急リバブル
• 三井のリハウス
• 三菱地所の住まいリレー（三菱地所ハウスネット）
• 小田急不動産

2022年度の成約件数11万件以上という実績と経験の多さが特徴的です。6社合計の店舗数は全国で875店舗となっており、一部地域を除いて全国対応しています。

宮城県における査定物件比率

• マンション：31％
• 土地：18％
• 戸建て：51％

※参照：すまいvalue「宮城県の不動産売却価格・無料一括査定」

2022年5月時点、すまいvalueで売出中の宮城県の不動産は525件となっています。宮城県の査定ユーザーの年代は住宅を所有し始める30代から増加し、40~60代の方がボリュームゾーンです。（※参照：すまいvalue「2016年10月7日~2022年5月20日すまいValue実績」）

様々な物件タイプ・年代の方が利用しており、「まずは大手に査定依頼したい」という方にとって利用しやすいサービスと言えるでしょう。

一方、大手不動産会社6社への依頼に限定されてしまう点は、すまいvalueのデメリットと言えます。中小企業を含む地域密着の不動産会社へ査定依頼をしたい場合には、後に挙げる不動産査定サイトも並行して利用することを検討してみましょう。

2-2．SUUMO（スーモ）

SUUMO不動産売却は、ライフルホームズと同様、物件情報を多数掲載する不動産ポータルサイトの1つで、不動産一括査定サービスを提供しています。

約2,000店舗の不動産会社と提携しており、宮城県で提携している不動産会社の店舗数は49件となっています。（※参照：SUUMO「宮城県の不動産売却」2022年5月時点）また、依頼先の不動産会社の売却実績が公表されていることや電話番号の登録は任意となっている点も、初めて査定依頼をする方にとって利用しやすいポイントと言えるでしょう。

その他、同時に依頼できる不動産会社数も最大10社となっているため、多くの会社に同時に査定を依頼可能です。ただし、あまり多くの不動産会社に依頼をすると連絡の手間がかかってしまうため、自身が対応できる社数に限定するなど工夫をしてみましょう。

2-3．リガイド（RE-Guide）

リガイドは、2006年に「SBI不動産ガイド」としてスタートした不動産一括査定サイトの老舗サイトです。独自審査を通過した大手～中小企業の800社以上が参加しており、収益不動産の不動産査定にも強みを持っています。

宮城県の査定実績割合

• 一戸建て：58.68%
• マンション：23.95%
• 土地：10.78%
• 収益物件等：6.59%

※参照：RE-Guide不動産一括査定「宮城県の査定依頼実績」（2022年5月時点）

特に、宮城県では他府県と比較して収益物件の割合が大きいことがポイントとなってきます。収益物件の売却では主な購入検討者が投資家の方となるため、よりシビアな不動産査定が求められるためです。

売却活動を行う際にも収益不動産の専門性をもって買主との交渉を行う必要があることから、収益物件の経験が豊富な不動産会社が参画している点は大きなメリットと言えます。なお、前述したSUUMOと同じく、リガイドでは最大10社に査定依頼が可能です。こちらも自身が対応できる社数に限定するなど工夫されてみると良いでしょう。

2-4．ライフルホームズ（LIFULL HOME’S）

ライフルホームズ（LIFULL HOME’S）は物件を数多く掲載する不動産ポータルサイトの1つで、不動産一括査定サービスも提供しています。実績豊富なサイトで、査定依頼が出来る不動産会社の参加数は3,694社（2022年4月時点）と多く、全国各地に対応しているのが特徴です。

2022年1月時点でのサービス利用者数が838万人と、豊富な査定実績もポイントと言えるでしょう。宮城県でも大手不動産会社から中小企業まで幅広い不動産会社が提携しており、査定依頼する各社の強みまで詳しく記載されているので査定依頼先を選びやすい点も特徴的です。

2-5．HOME4U

HOME4Uは情報サービス事業で業界最大手となるNTTデータグループが運営しています。2001年に日本で初めて一括査定依頼サービスを開始した実績豊富な不動産一括査定サイトです。

ノウハウを活かしながら大手企業から地域に精通した中小企業まで、1,800社の優良企業を厳選し、悪徳業者の排除を積極的に行っています。

査定を依頼する不動産会社は最大6社まで自分で選ぶことが可能で、その他の企業から連絡がくることは一切ありません。NTTデータグループでは「プライバシーマーク」を取得しており、第三者にサイトへ登録した個人情報が公開されることが無いという点も特徴となっています。

まとめ

宮城県は、県人口の半分以上を占めている仙台市と仙台市周辺の市町村の地価は上昇傾向にあります。一方、その他の市町平均はマイナスになっており、幅広いエリアの中での不動産事情はそれぞれ異なっていることが分かります。特に、仙台市から外れた郊外エリアでは大手不動産会社が参入していないこともあるため、地域に特化した不動産会社の協力が重要となってくるケースもあります。

今回のコラムでは、宮城県の不動産売却に便利に活用できる不動産一括査定サイトを紹介しました。それぞれ提携している不動産会社が異なるため、依頼したい不動産会社のタイプや自身の状況に合わせたサービスの利用を検討されてみると良いでしょう。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士（AFP）などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。

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