葛飾区のマンション売却・査定はいくらになる?間取り、築年数から売却相場を検証

下町情緒のある東京都葛飾区は、外国人観光客からの人気も高い、東京23区の北東部に位置する特別区です。総面積は34.80㎢で、「東京都の人口(推計)」によると2022年12月1日時点の人口は453,098人となっています。東京23区内の人口は2022年11月1日から12月1日までの1カ月間で2,411人の減少となりましたが、葛飾区の人口は58人増えており、東京23区内で7番目の増加数となっています。

このような特徴を持つ葛飾区では、どのような中古マンションの傾向があるのでしょうか。今回のコラムでは「三井のリハウス」が公開している間取りや築年数、価格の傾向、購入検討者の数などデータをもとに検証していきます。

三井のリハウス

三井のリハウスの不動産査定・売却三井のリハウスは、三井グループの不動産会社「三井不動産リアルティ」が行っている不動産コンサルティング事業の名称です。全国に店舗を展開しており、大手不動産会社ならではのネットワークを強みに不動産仲介事業に特化したサービスを提供しています。豊富な取引実績は数字にも表れており、1986年度~2021年度の36年連続で全国仲介取扱件数No.1(※新聞報道などをもとに同社調べ)となっています。

主な事業は、個人向けの不動産における、売却、購入、賃貸に関するさまざまなサービスの提供です。不動産売却に関しては、不動産売買のプロによる査定を依頼することができます。売却するかどうかの判断は査定後に決められるため、「まずは価格を知りたい」「売却するか活用するか悩んでいる」という方でも利用しやすい不動産査定サービスとなっています。

目次

  1. 葛飾区で販売されている中古マンションの平均価格
  2. 葛飾区で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴
  3. 葛飾区で販売されている中古マンションの築年数における特徴
  4. 葛飾区のマンションの購入を検討している人数
  5. まとめ

1 葛飾区で販売されている中古マンションの平均価格

三井のリハウスでは、自社で取り扱っている物件の売出情報について、東京23区別に売り出し中物件数と平均価格などのデータを提供しています。そのデータをもとに、東京23区における中古マンションについて、平均価格(2023年1月16日時点)の上位5番目までと葛飾区をランキングにしたのが下記の表です。

東京23区における中古マンションの平均価格

順位 平均価格
1位 港区 1億5,256万円
2位 千代田区 1億3,087万円
3位 渋谷区 1億702万円
4位 中央区 9,317万円
5位 品川区 8,517万円
21位 葛飾区 4,020万円

葛飾区で販売されている中古マンションの平均価格は、東京23区内では21番目となる4,020万円となっています。

また、価格がどのように変動したかについて下記の表を確認してみましょう。東京23区内で、2022年12月15日から価格変動が最も大きい区から5番目までの区と葛飾区をまとめたものです。

2022年12月15日~2023年1月16日の間でマンション価格の変動が大きいエリア

順位 価格変動幅
1位 中野区 150万円
2位 大田区 119万円
3位 港区 99万円
4位 世田谷区 66万円
5位 江東区 62万円
17位 葛飾区 ▲176万円

葛飾区で販売されている中古マンションの平均価格は、2022年12月15日時点から176万円の下落となっています。東京23区のうち平均価格が下落したのは12区あり、下落額では6番目の大きさです。

一方、葛飾区の中古マンション市場の特徴を探るために、物件数についても確認しましょう。下記の表は、東京23区で販売されているマンションの数について、上位5番目までの区と葛飾区をランキングにしたものです。

東京23区で販売されているマンションの数

順位 物件数
1位 港区 449件
2位 世田谷区 339件
3位 新宿区 335件
4位 渋谷区 321件
5位 江東区 306件
23位 葛飾区 55件

葛飾区で販売されている中古マンションの数は東京23区では最も少ない55件で、52件だった2022年12月15日時点に比べて3件増えています。1カ月間の物件増加数では、東京23区の中では9番目に位置しています。

物件数が増えて、平均価格が下落していることから、平均価格よりも低い価格の物件が増えていることも推測できます。

2 葛飾区で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴

次に検証するのは、葛飾区で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴です。下記の表は、葛飾区で販売されている55件を、間取り別に物件数をカウントしたものです。

間取り別の売出物件数

間取り 物件数 割合
ワンルーム 0件 0%
1LDK 6件 10.9%
2LDK 16件 29.1%
3LDK 32件 58.2%
4LDK 1件 1.8%

葛飾区で販売されている中古マンションのうち、最も多い間取りは32件の3LDKです。全体の58.2%を占めています。2番目に多い2LDKと合わせると48件となり、全体の87.2%を占めることになります。一方、単身者向けのワンルームは0件で、葛飾区で販売されている中古マンションはファミリー向け物件が多いと推測できます。

また下記の表は、間取りと価格帯の組み合わせについて、販売数の多い上位5番目までをまとめたものです。間取りについて、さらに細かく分析していきましょう。

マンションの価格帯と間取りの組み合わせ

順位 間取り×価格帯 物件数
1位 3LDK×3,500万円超〜4,000万円 7件
1位 3LDK×4,000万円超〜4,500万円 7件
3位 3LDK×4,500万円超〜5,000万円 6件
4位 2LDK×3,000万円超〜3,500万円 5件
5位 2LDK×2,000万円超〜3,000万円 4件
5位 3LDK×3,000万円超〜3,500万円 4件
5位 3LDK×5,000万円超〜6,000万円 4件

葛飾区で販売されているマンションの平均価格は4,020万円ですが、最も多い間取りと価格帯の組み合わせは平均価格よりも低い「3LDK×3,500万円超〜4,000万円」と平均価格帯となる「3LDK×4,000万円超〜4,500万円」となっています。

間取りと価格帯の組み合わせについて偏りは少なく、平均価格に近い物件が数多く販売されているのが葛飾区の特徴と言えます。

なお、価格帯の低いマンションについては、2,000万円以下の価格帯では1LDKが3件、2LDKが1件となっています。一方、6,000万円以上の物件は3件販売されており、占める割合は5.5%です。

3 葛飾区で販売されている中古マンションの築年数における特徴

次は、築年数の特徴について分析していきましょう。下記の表は、葛飾区で販売されている中古マンション55件を築年別に分けて、件数とその割合を表したものです。

築年数別の中古マンション販売物件数

築年数 物件数 割合
築15年〜 36件 65.5%
築10年〜築14年 6件 10.9%
築8年〜築9年 2件 3.6%
築6年〜築7年 7件 12.7%
築4年〜築5年 3件 5.5%
築2年〜築3年 0件 0%
築1年〜築2年未満 0件 0%
新築または築1年未満 1件 1.8%

葛飾区で販売されている中古マンション55件のうち、築15年以上の物件が占める割合は65.5%です。70%以下となっているので、東京23区内では比較的少ない方と言えます。一方、築10年未満の物件は13件あり、全体の4分の1にあたる23.6%を占めています。築10年〜築14年の物件も6件(10.9%)販売されており、築15年未満の比較的新しい物件が多いのも葛飾区の特徴と言えます。

築年数と価格帯の組み合わせについてより詳しく検証するために、販売されている物件の上位5番目までの築年数と価格帯の組み合わせをまとめたのが下記の表です。

中古マンションの築年数と販売価格

順位 築年数×価格帯 物件数
1位 築15年〜×3,000万円超〜3,500万円 8件
2位 築15年〜×2,000万円超〜3,000万円 7件
2位 築15年〜×4,000万円超〜4,500万円 7件
4位 築15年〜×3,500万円超〜4,000万円 6件
5位 築15年〜×5,000万円超〜6,000万円 4件

葛飾区で販売されている中古マンションにおける築年数と価格帯の組み合わせで最も多いのは、平均価格よりも低い価格帯となる「築15年〜×3,000万円超〜3,500万円」の8件です。占める割合は14.5%となっています。

間取りと価格帯の組み合わせと同様に偏りが少なく、幅広い価格帯で物件が販売されているのが葛飾区の中古マンション市場の傾向となっています。

4 葛飾区のマンションの購入を検討している人数

マンションを売却する際は、売主と買主の相対取引になるのが通常です。そのため相場に合わせて適正な価格を設定することがポイントの一つで、マンションの購入を検討されている方の数を参考に需要がどれくらいあるのか確認することが大切です。

下記の表は、東京23区の購入検討者数の上位5番目までと葛飾区を表したものです。三井のリハウスでは、マンションの購入を検討されている方の人数をそれぞれの区で希望価格別にまとめており、そのデータを抜粋したものです。

エリア別のマンション購入検討者数

順位 購入検討者数
1位 世田谷区 3,765人
2位 港区 3,303人
3位 渋谷区 2,925人
4位 江東区 2,669人
5位 品川区 2,521人
23位 葛飾区 582人

葛飾区のマンション購入を検討されている方の数は、東京23区内で最も少ない582人となっています。2022年12月15日時点では602人となっており、20人の減少となっています。年末年始を挟むこの時期はマンション市場は活発になりにくく、東京23区すべての区で購入検討者が減少しています。その中で、葛飾区は12番目に少ない減少数となっています。

より詳しく分析するために、下記の表では購入検討者の数を希望価格帯ごとに分けてまとめています。

価格帯別のマンション購入検討者数

順位 価格帯 購入検討者数 割合
1位 4,000万円超〜5,000万円 132人 22.7%
2位 3,000万円超〜4,000万円 123人 21.1%
3位 5,000万円超〜6,000万円 119人 20.4%
4位 2,000万円超〜3,000万円 89人 15.3%
5位 〜2,000万円 61人 10.5%

最も多い価格帯は、平均価格と同じ価格帯となる「4,000万円超〜5,000万円」の132人で、全体の22.7%を占めています。

特徴的なのが2番目の「3,000万円超〜4,000万円」と、3番目の「5,000万円超〜6,000万円」がともに20%を超えていることです。上位3つの価格帯だけで全体の64.3%を占めており、平均価格帯を中心に多くの購入検討者がいることがわかります。

まとめ

三井のリハウスの2023年1月16日時点のデータから、東京都葛飾区で販売されている中古マンションに関する傾向を解説しました。まとめると下記のようになります。

  • 販売されている中古マンションの平均価格は東京23区内で21番目
  • 平均価格は2022年12月15日時点から176万円の下落
  • 販売されている中古マンションの件数は東京23区内で23番目
  • 販売されているマンションのうち最も多い間取りは3LDK(58.2%)
  • 最も多く販売されている間取りと価格帯の組み合わせは3LDKの「3,500万円超〜4,000万円」
  • 最も多く販売されている築年数の区分は「築15年〜」(65.5%)
  • 築10年未満の物件は全体の4分の1にあたる13件(23.6%)が販売されている
  • 最も多く販売されている築年数と価格帯の組み合わせは築15年以上の「3,000万円超〜3,500万円」
  • 葛飾区内のマンション購入を検討している人は東京23区内で最も少ない
  • 購入検討者が最も多い価格帯は132人(22.7%)の「4,000万円超〜5,000万円」

東京都葛飾区の中古マンション市場は、2023年1月16日時点に比べて平均価格が176万円の下落となっています。葛飾区のマンション購入を検討されている方のうち平均的な価格帯を希望している方が多くいることから、平均価格が下がっていることで今後は売却が進む可能性もあります。葛飾区でマンションを売却する際は、このような地域の特性を把握し、実績のある不動産会社に依頼することが望ましいでしょう。

なお、三井のリハウスにおける東京都葛飾区の取引実績(2013年1月〜2022年12月)は、マンションが1,140件、一戸建て・土地が932件で合計が2,072件となっています。より詳細な情報や売却戦略については、三井のリハウスの無料査定を受けることで、査定価格や査定の根拠を知ることができます。売却に迷っている方でも利用することができるため、「まずは価格を知りたい」という方でも、実際に査定を受けることも検討されてみると良いでしょう。

※東京の不動産市場は流動性が高く、売出情報のデータも日々変動があります。本記事でご紹介した内容については、三井のリハウスが提供している、2023年1月16日時点のデータであることをご理解の上、参考にしてください。

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倉岡 明広

倉岡 明広

経済学部経済学科卒業後、出版社や編集プロダクション勤務などを経てフリーライターとして独立。雑誌や新聞、インターネットを中心に記事を執筆しています。初心者が抱く不動産投資の疑問や質問を解決できるよう丁寧な記事を執筆していきます。