2017年11月1日、みずほフィナンシャルグループが、東北など地方の一部で住宅ローンの融資新規実行を取り止める検討をしているとの報道がありました。10月30日にも三菱UFJ信託銀行が住宅ローン業務の停止を検討しているとの報道がなされたばかりで、メガバンクが住宅ローン融資に消極的な姿勢が鮮明となりつつあります。
この記事では、なぜいま住宅ローン融資の取りやめが検討され始めているのか、地方でメガバンクの住宅ローン撤退が決まると、不動産投資にどのような影響がありうるのか、ということを解説していきたいと思います。
マイナス金利政策から続いている低金利水準
マイナス金利政策の導入と低水準の住宅ローン金利
日銀が2016年1月29日に導入を決定したマイナス金利政策によって、銀行が日銀の当座預金口座にお金を預けているとお金を支払わなくてはいけない、ということになりました。
そのため、銀行としては「日銀に預けているとマイナスになるのであれば、資金を融資などに充てて運用をしたほうが良い」ということになり、その有力な融資の一つが、定収入があり完済できる可能性の高いサラリーマンを対象とした住宅ローンと考えられていました。
住宅ローン金利は低水準で薄利多売に
しかし、現在はメガバンクの住宅ローン融資の金利は10年固定型の最優遇で0.7%(三井住友信託:2017年11月1日時点)など非常に低い水準が続いており、1000万円を10年間融資しても得られる利息は数十万円程度という薄利多売の状況となっています。
首都圏に比べると、地方の物件は価格が安い
上記の状況に加えて、地方物件は首都圏に比べると価格が安く、新築マンションなどでは首都圏の5割~7割程度の価格水準となっています。融資を行うと一口に言っても、融資審査や契約手続き、融資後の資金回収などの各種業務が発生し、融資する側にも人件費などのコストが発生することになるため、ただでさえ低い金利水準に、物件価格まで低いとなると住宅ローンの収益性はほとんど期待できないという話になってしまいます。
収益性が高い他の業務・事業への注力に切り替え
加えて、銀行には富裕層の資産運用など、他にも利益率の高い業務が存在するため、収益性の低い地方の住宅ローン融資に費やす人件費を、他の事業や業務に回そうという話になり始めているのです。
地方のメガバンクの住宅ローン撤退は不動産投資にどう影響する?
では、メガバンクが住宅ローンの融資を取り止めると、不動産投資にどのような影響がありえるのでしょうか? 以下では、いくつかの想定される動きを考えてみましょう。
地方銀行も住宅ローン融資から撤退
地方銀行はメガバンクの動向を注視しているため、メガバンク(もしくはグループ会社)の住宅ローン融資の新規実行の取り止めが現実の話となれば、「我々も新規実行を停止したほうが良いのでは?」ということを検討する地方銀行が増えるかと思います。
住宅ローンの選択肢が少なくなり地方の住宅購入が低迷
住宅購入を検討している消費者は、利用できる住宅ローンの条件などを見て、住宅購入の判断をしますので、メガバンクや地方銀行が住宅ローンから撤退した場合に、東北・九州などの地方では住宅購入の意欲が低下することが考えられます。
住宅購入者が減少することにより地方の不動産価格が低下
住宅購入者が少なくなると不動産売買の流動性が低下しますので、価格を安くしないと不動産が売れないという状況になってきます。これが続くと、地方での不動産価格の水準が徐々に低下をするという流れになることが予想されます。
これから不動産投資を始める方には都心の不動産がおすすめ
これまで見てきたように、メガバンクの地方での住宅ローン業務撤退の話が本格的に動き出すと、地方のマンションやアパートの価格は低下する恐れがあります。そういった価格下落リスクを避けたいという方は、都心での不動産投資をご検討されると良いでしょう。
以下には、HEDGE GUIDE編集部おすすめの不動産投資会社や、情報収集に役立つセミナーを開催している会社を掲載していますので、これから不動産投資を検討してみたいという方や買い増しを検討されているという方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
グローバル・リンク・マネジメント(GLM)
グローバル・リンク・マネジメント(以下、GLM」)は、不動産の開発から販売・管理までワンストップで行っている東証プライム上場のマンション投資会社です。「アルテシモ」というデザイナーズマンションブランドを保有しており、入居率98.27%(2021年12月時点)、オーナーのリピート・紹介率が71.3%(2019年度実績)など、入居者とオーナー双方からの顧客満足度がトップクラスとなっています。
また、サブリース契約は国内唯一の7年更新、一回の更新での賃料下落は5%までとなっており、定期的な賃料収入を見込むことが可能です。融資面でもグローバル・リンク・マネジメントは提携及び取引金融機関が19行と業界トップクラスで、融資面でも大きな強みがあります。物件の収益性や資産価値も高く、上場企業としての知名度や取引実績もあるため、フルローンや金利1.6%台からの条件で借りることができます。
初心者向けの少人数セミナーも定期的に開催しており、セミナー参加特典として「不動産投資入門ガイド」を無料でもらえるなど、不動産投資初心者にメリットがあります。
なお、グローバル・リンク・マネジメントでは今後の自社開発すべての新築物件を「ZEH-M Oriented」(住棟全体で正味20%以上省エネ)や「BELS」(建築物省エネルギー性能表示制度)4つ星以上などの環境対応として標準仕様にしていく予定です。経産省と環境省が登録制度を設けている一般社団法人環境共創イニシアチブの「ZEHデベロッパー」にも登録予定で、2024年12月期には自社企画開発物件を100%環境配慮対応にしていくとしており、サステナブルな不動産開発に注力しているESG不動産投資会社でもあります。
プロパティエージェント
プロパティエージェントは、東京23区・横浜エリアに集中したマンション開発・販売により入居率99.65%(2024年5月末時点)の実績がある東証プライム上場グループ企業です。扱う物件は新築マンションと中古マンションのハイブリッドとなっています。
新築マンション投資では、土地選定から建物の企画開発までをワンストップで手がけることで品質を担保したマンション供給を実現しており、上場企業ならではの資本力や交渉力も魅力です。
一方、中古マンション投資では資産性・収益性・移動率の3軸から定量的に評価するスコアリングを用いて、将来にわたって高い資産性を維持できる物件のみを厳選し仕入れています。また、建物管理事業を備えているため、中古マンション投資のリスクの一つである購入後のコストについても、当該物件の将来にわたり物件の資産性を維持するための必要なコストを見通すことが可能です。
提携金融機関も10社以上と充実しており、物件の担保力の高さからフルローンでの融資実績が非常に豊富です。賃貸管理や確定申告サポートなどアフターフォローも充実しています。2018年に行われた投資用マンションオーナー3,000人に対して行われた調査では、3年連続で顧客満足度・第1位(アイ・エヌ・ジー・ドットコム 調べ)を獲得しています。
プロパティエージェントでは、幅広い知識レベルに合わせた「オンラインセミナー」を定期開催しています。セミナーでは、「不動産投資の基礎知識」「不動産投資のリスクとは?」といった基本的な内容から「不動産投資のメリットとリスク」「投資用物件の見方・選び方」「購入前のチェックポイント」「売却時の戦略」など踏み込んだ内容まで、多岐にわたるトピックについて解説しています。また、セミナー限定物件の紹介や参加特典の書籍プレゼントなどもあります。
セミナー参加者からは、「短時間で最近の傾向・ポイントを知れて為になった」「リスクについても理解することができた」「購入前のチェックポイントを知ることができた」といった声が上がっており、セミナー参加後のアンケートでも満足度は98%(2021年11月同社調べ)となっています。
GAテクノロジーズ(Renosy)
GAテクノロジーズ(Renosy)は、都心の中古ワンルームマンション投資などを手がける東証グロース上場企業です。物件情報の管理ツールやデータ解析などにAIを活用し、効率的に不動産投資の運用を行うことができます。物件は投資効率の良い「築10年以降」の中古マンションを中心に扱っており、GAテクノロジーズが売主となることで購入時の「仲介手数料0円」を実現しています。入居率は業界トップクラスの99.3%(2020年4月時点)、賃貸管理は家賃に関わらず「月額1,100円(税込)」で入居者募集から家賃集金・解約精算までわずらわしい管理を全面的にサポートをしてくれます。また、金融機関とのアレンジによっては「フルローン(頭金0円)」で開始することも可能なので、自己資金が少ないという方にもおすすめです。
資料請求をすると「不動産投資のしくみ」「マンション経営にともなうリスク」「物件の選び方」「入居者募集や管理はどうすればいい?」など不動産投資の始め方がわかるノウハウ集「Investment Guidebook」をプレゼントしてもらえますので、興味のある方は資料を取り寄せて情報収集をしてみると良いでしょう。
住宅ローンや不動産投資ローンの借り換えを検討されている方
また、住宅ローンや不動産投資ローンをすでに借りており、借り換えを検討しているという方は、現在の金利をどれだけ削減できそうか、無料で簡易診断や借り換えの提案をしてくれる以下のようなサービスもありますので、今よりも低い金利で借り換えができないかを検討されてみると良いでしょう。
【関連記事】どこを選ぶ?初心者に人気の不動産投資セミナー7選
- 入居率99%超・融資実績1%台など総合力が高いマンション投資会社の比較
- 頭金(自己資金)300万円以下で始められる不動産投資会社の比較・まとめ
- 頭金(自己資金)500万円以上で始められる不動産投資会社の比較・まとめ
- 頭金(自己資金)100万円以下で始められる不動産投資会社の比較・まとめ
- フルローンや低金利など融資に強い不動産投資会社の比較・まとめ
- 入居率が高い(98%以上)不動産投資会社の比較・まとめ
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム (全て見る)
- 【12/4 東京都 港区】老後に月20万円の家賃収入を手に入れる方法 - 2024年11月19日
- 【11/30 東京都 港区】【医療業界で働くオーナー生の声】 本音で語る!私が中古ワンルーム投資を始めた理由 - 2024年11月19日
- シノケンのアパート経営の評判は?営業、融資、物件、入居率の評判・口コミ - 2024年11月15日
- 【11/27 東京都 港区】【金融機関で働くオーナーの生の声】失敗から学ぶ不動産投資の成功への道 - 2024年11月12日
- 【11/29 オンライン】TSMCで賃貸需要高まる熊本、アパート経営事情を徹底解剖! - 2024年11月12日