別荘やリゾートマンションの売却手順は?注意点や不動産会社の選び方も

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別荘やリゾートマンションの売却を検討しているものの、どのような手順で売却を進めたら良いのか悩む方も少なくないのではないでしょうか。

別荘やリゾートマンションは居住用の不動産とは異なり、流動性の低さが原因で売却がスムーズに進まないケースがあります。売却手順や注意点などを押さえた上で売却に臨むことが重要です。

この記事では、別荘やリゾートマンションを売却する際の売却手順や注意点、不動産会社の選び方などを分かりやすく解説します。

目次

  1. 別荘やリゾートマンションの売却の注意点
    1-1.別荘やリゾートマンションは流動性が低い
    1-2.居住用としては不向き
  2. 別荘やリゾートマンションの売却手順
    2-1.売却方法を検討する
    2-2.複数の不動産会社に査定を依頼する
    2-3.不動産会社に仲介を依頼する
  3. まとめ

1.別荘やリゾートマンションの売却の注意点

別荘やリゾートマンションの売却は容易ではないケースがあります。その理由として、以下の2つが挙げられます。

  • 別荘やリゾートマンションは流動性が低い
  • 居住用としては不向き

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

1-1.別荘やリゾートマンションは流動性が低い

1980年代後半のバブル期には不動産の資産価値が右肩上がりに上昇していたため、別荘やリゾートマンションといった休暇を過ごすための住居を取得する人が多数いました。

しかし、現在は別荘やリゾートマンションの購入者は減少しており、実需目的で売買される居住用の住宅と比較して流動性は低下しています。立地が人気のエリアではない場合、売却したいと考えていてもなかなか買い手が見つからない可能性があります。

1-2.居住用としては不向き

別荘やリゾートマンションの多くは、交通の便が悪い、周辺の生活インフラも衰退している可能性が高く、居住環境が優れているとは言えない可能性があります。

このような場合、ターゲットが休暇を過ごすための住居を探している人に限られてしまうことから、売却が困難になりやすいので注意が必要です。

2.別荘やリゾートマンションの売却手順

別荘やリゾートマンションを少しでも有利な条件で売却を進めるためには、売却時の注意点を踏まえた上で対策を練って売却に臨むことが重要です。

別荘やリゾートマンションの売却手順は以下の通りです。

  1. 売却方法を検討する
  2. 複数の不動産会社に査定を依頼する
  3. 不動産会社に仲介を依頼する
  4. 買い手と売買契約を締結する

それぞれの売却手順を詳しく見ていきましょう。

2-1.売却方法を検討する

別荘やリゾートマンションの売却を進める際は、まず売却方法を検討することが重要です。別荘やリゾートマンションの売却方法として、以下の4つが挙げられます。

  • そのまま売却する
  • 更地にして売却する
  • リフォームして売却する
  • 買取業者に売却する

周辺のインフラが整備されており、需要が期待できるエリアの場合は、そのまま売却してもスムーズに売却を進められる可能性があります。

一方で、築年数の経過した建物が原因でなかなか買い手が見つからないようなケースでは、更地にして売却するまたはリフォームしてから売却するという選択肢もあります。

ただし、建物の解体費用やリフォーム費用は発生するため、費用分以上の売却益が見込めるか事前に検証する必要があります。売却の焦りから安易に解体を進めてしまわないように注意しましょう。

上記3つの方法でもなかなか売却が困難なケースでは、買取業者に売却するという方法が挙げられます。買取業者の買取価格は仲介売却の相場よりも20~30%程度安くなりますが、すぐに買い取ってもらえる、仲介手数料がかからないなどのメリットがあります。

どの売却方法が合っているのかは別荘やリゾートマンションによって異なるため、選択を誤って後悔しないためにも、不動産会社に相談しながら売却を進めましょう。

2-2.複数の不動産会社に査定を依頼する

前述の売却方法を踏まえ、複数の不動産会社に査定を依頼します。複数の不動産会社に査定を依頼する理由は、不動産会社によって査定で重視するポイントが異なり、査定結果にも差が生じるためです。これは買取業者の場合も同様となります。

下記は複数の不動産会社に査定依頼ができる不動産一括査定サイトの一覧です。ここで取り上げている不動産一括査定サイトは悪徳業者の排除を積極的に行い、全国エリアの不動産査定に対応している特徴があります。

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2-3.不動産会社に仲介を依頼する

不動産会社を選ぶポイントとして、査定価格だけでなく査定の根拠についてもしっかり確認をすることが重要です。その理由は、仲介の依頼を受けるために、根拠のない査定結果を提示している可能性があるためです。

仲介を依頼する不動産会社を選ぶ際は査定価格だけでなく、査定の根拠、担当する営業マンの対応力など総合的に判断するようにしましょう。

また、別荘やリゾートマンションが得意な不動産会社を探すのも一つの選択肢です。前述した不動産一括査定サイトには詳細を記載できる備考欄があるため、「別荘やリゾートマンションの販売実績がある会社に依頼したい」などの要望を追記してみましょう。

まとめ

別荘やリゾートマンションを少しでも有利な条件で売却するために、更地にする、リフォームするなどの対策を検討する人も多いと思いますが、必ずしも効果を発揮するとは限りません。

無駄な費用を拠出しただけになる可能性も高いため、失敗を未然に防ぐためにも捻出した経費が売却益で回収できるか事前の調査が必要となります。不動産の専門家である不動産会社に相談しながら売却を進めるなど、慎重に売却を進めていきましょう。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。