Z世代にサスティナブルな行動を促す「GENZERO」が期間限定で開始

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引用:GenZero

昨今、企業がCSR文脈などで環境に優しい活動、サスティナビリティを重視していますが、一般の人に行動変容を促すのはとても難しいです。その中でも、これからの社会を担っていく若い世代であるZ世代が積極的にサスティナブルな行動を選択していくことが、今後重要になっていきます。

GENZEROは、そのようなZ世代をメインターゲットにし、モバイルファーストでサスティナブルな行動を実行できるプラットフォームです。

目次

  1. モバイルファーストなブロックチェーン「Celo」
  2. GENZEROについて
  3. コラボレーションパートナー
  4. まとめ

モバイルファーストなブロックチェーン「Celo」

参照:Opera

GENSEROの運営は、CeloとValues Co、TIME社によって行われています。そのため、採用しているブロックチェーンはCeloです。SNSネイティブなZ世代に対して、モバイルファーストなCeloの相性はとても良いです。

Celoがモバイルファーストな点は、電話番号を知っているだけで、ブロックチェーン上でステーブルコインなどを送金することが可能だからです。金融包摂という形で世界中の銀行口座を持たない人々が金融に関わる機会を提供することに最適化を目指しているブロックチェーンプロジェクトです。現在はOpera社が提供するアンドロイド向けのブラウザアプリ「Opera Mini」内のMini Payという機能がアフリカの一部地域で使用可能になっており、電話番号のみで送金などが可能になっています。

また、GENSEROで使用しているプラットフォームは運営を担うValues Coです。Values Coは、NPOやNGOなどによるボランティア活動に、トークンやNFTをインセンティブとしてもたらすためのプラットフォームです。従来の活動では多くの人を巻き込むためのインセンティブが存在しませんでしたが、ソーシャルトークンという要素を追加して、コミュニティを形成することをサポートしています。プラットフォームの特徴としては、基本的にノーコードでソーシャルトークンを発行できることで、現在の活動を行っているメンバーも新たにプログラミングやブロックチェーンを学ぶ必要はないというメリットがあります。

GENZEROについて

参照:GenZero

GENZEROは、先述したCeloとValues Coに合わせて、TIME誌を発行するTIME社が運営に参画しています。TIME社は「TIME Pieces」というNFTコレクションをローンチしており、Ethereumの創設者であるVitalik Buterin氏が表紙を飾った号などをNFT化して話題を集めていました。

そのような三者が共同で運営するキャンペーンが「GENZERO」であり、2023年11月27日から2024年1月27日までの期間限定となります。GENZEROは、サスティナブルな行動を行うと報酬を得ることができる仕組みになっており、これらをCelo上でオンチェーンで管理しています。現在21のアクションが用意されており、それぞれをクリアすることでポイントを獲得することができます。獲得したポイントは、電動自転車、メンタリング機会、アート作品、allbirdsのスニーカーなどと引き換えることが可能になります。

参照:GenZero

アクションの例

  • 気候変動に関するストーリーを投稿する:10ポイント
  • 堆肥(コンポスト):30ポイント
  • 自家用車の代わりに公共交通機関を利用:30ポイント
  • 『PARIS TO PITTSBURGH』の上映会を開催する:40ポイント

コラボレーションパートナー

GENZEROのユニークな点は、メインターゲットをZ世代にしているため、キャンペーンのコラボレーションパートナーに多様性がある点です。NPOとしては、Greenpeace、The Nature Conservancy、Re:Wild、Earthday.orgなどの著名な組織が参画しています。また、クリエイター・インフルエンサーが多く参画しており、参画しているインフルエンサーなどはZ世代に近い年代の方が多く参画しているのが特徴です。ユーザーにとって、自分と等身大の年齢のインフルエンサーなどの活動や発信は行動変容を促しやすく、効果が高いと考えられます。

本キャンペーンでのコラボレーションについて、ValuesCoの共同創設者兼CEOのAndrew Berkowitz氏は「GENZEROは、出版社(TIME社)、ブランド、非営利団体間の連合構築の証です。クリエイターは、ユーザーの多くの参加を促進し、スケーラブルなインパクトを生み出して、真の変化を促進することができます」と述べています。クリエイターやインフルエンサーを起用することによって、これまでリーチすることができなかったユーザー層などに、キャンペーンを周知することができます。またユーザーがアクションのために行った投稿などは、また別の人に影響を与えていくことが予想されます。

まとめ

サステイナビリティを促進する活動 × Web3の最先端の事例として、GENZEROを紹介しました。ブロックチェーンを利用して発行するトークンやNFTは、貢献報酬(インセンティブ)の可視化と相性が良いとされています。GENZEROでは、この相性の良さを活かしつつ、多くの人を巻き込むことを課題としてしていたサスティナブルな活動を紐づけることに成功しています。また、プラットフォームではブロックチェーン技術を使用していることを意識させず、従来のWebアプリと遜色なく使用できるため、多くの人が抵抗感なく使用することができるでしょう。

【参照記事】Opera Launches MiniPay, a New Stablecoin Wallet Built on the Celo Blockchain, to Onboard Millions of Users Across Africa to Web3
【参照サイト】GenZero
【参照サイト】GenZero

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ビニール 【ReFi Japan】

2017年より暗号資産への投資を開始。海外プロジェクトの日本アンバサダーなどを務め、日本コミュニティの拡大や運営を担当。2022年よりWeb3インキュベーターであるFracton Venturesにて、主に企業様向けのWeb3研修会などを担当。ReFi JapanのCo-Founderとして、日本でのReFiの認知拡大の活動に尽力。