5分で分かる!ウェルスナビの始め方、口座開設から投資までの簡単ガイド

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ユーザーに代わって自動で資産運用をしてくれる「ロボアドバイザー」のサービスを利用する人が増えています。中でも、国内でトップシェアのロボアドバイザー(※)「WealthNavi(ウェルスナビ)」は、預かり資産9000億円を達成(2023年7月4日時点)と働く世代を中心として利用が拡大しています。

資産運用の選択肢の一つとしてウェルスナビが気になっているという方も少なくないかと思いますので、この記事ではウェルスナビの特徴を解説するとともに、口座開設から実際に投資を始めるまでの手順を詳しくご紹介していきたいと思います。将来に向けて住宅資金や教育資金、老後の生活資金の準備を始めたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

※一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2023年9月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」を基にネット専業業者を比較 ウエルスアドバイザー社調べ(2023年12月時点)

目次

  1. ウェルスナビの特徴
    1-1.ウェルスナビは投資一任型のロボアドバイザー
    1-2.ノーベル賞受賞の理論に基づいた金融アルゴリズムによる自動運用サービス
    1-3.リスク分散による資産運用
    1-4.スマホ・パソコンがあれば気軽に始められる
    1-5 ウェルスナビの実績(2016年1月~2023年11月末時点)
  2. ウェルスナビの新規登録・口座開設の流れ
    2-1.事前に準備しておくもの
    2-2.無料診断を受ける
    2-3.ユーザー登録の流れ
    2-4.口座開設の手順
  3. ウェルスナビで投資を始める手順
    3-1.運用プランを決める
    3-2.入金する
    3-3.積立投資を始める
  4. まとめ

1 ウェルスナビの特徴

まずは、ウェルスナビがどのようなロボアドバイザーなのかを詳しく見ていきます。

ウェルスナビの概要

ウェルスナビ(Wealthnavi)

運営企業 ウェルスナビ株式会社
住所 東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル9F
設立年月 2015年4月28日
資本金(資本剰余金含む) 119億1,944万1,767円※2024年3月31日現在
自己資本規制比率 662.5%(2023年12月末現在)

(注)自己資本規制比率は企業経営の健全性を表す重要な財務指標で、金融商品取引業者は、この自己資本規制比率が120%を上回るよう努めることが義務付けられています。

ウェルスナビのニュース

1-1 ウェルスナビは投資一任型のロボアドバイザー

ロボアドバイザーには大きく「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類があります。アドバイス型のロボアドバイザーは、各ユーザーの投資環境や固有の条件に応じて資産運用の最適なプランを提案してくれます。なお、実際の資産運用では、ユーザー自らが金融商品の発注などを行う必要があります。

一方、投資一任型のロボアドバイザーは、アドバイス型の機能に加え、実際の資産運用において金融商品の発注や運用中の資産配分の最適化までを行ってくれます。ウェルスナビは投資一任型のロボアドバイザーになるため、各ユーザーの投資環境や固有の条件に応じた資産運用の最適なプランを提案し、さらに、そのプランに基づいて実際の発注や運用途中の資産配分最適化までをサポートしてくれます。

1-2 ノーベル賞受賞の理論に基づいた金融アルゴリズムによる自動運用サービス

投資のパフォーマンスを大きく左右する要因の一つが「ポートフォリオ(資産構成)」です。ウェルスナビでは、1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコビッツ氏が唱えた「現代ポートフォリオ理論」を用いて、無数に考えられる組み合わせの中から、最適なポートフォリオを選んでいます。

リスクに応じて期待リターンを最大化するポートフォリオ (効率的フロンティア)

リスクに応じて期待リターンを最大化するポートフォリオ(効率的フロンティア):ウェルスナビのサイトより

また、金融商品の選定については、1990年にマーコビッツ氏とともにノーベル賞を受賞したウィリアム・シャープ氏の資本資産価格モデル(CAPM)に基づき、原則として各資産クラスがカバーする市場の全体的な動向を示すパッシブ(時価総額加重)型インデックスに連動するETFのみを投資対象としています。

1-3 リスク分散による資産運用

ウェルスナビによる資産運用は、以下のとおり、投資リスクを可能な限り分散・軽減する工夫をしています。

  • 投資リスクを時間的に分散するための「長期・積立投資」
  • 投資リスクを地理的に分散するための「国際投資」

例えば、ウェルスナビの積立投資では、相場の上下に関係なく、定期的に一定金額分の金融商品を購入し続けます(=ドルコスト平均法)。そのため、相場が下がって金融商品の価格が安い時には多く購入でき、逆に相場が上がって高いときには買い控える効果があるため、購入価格の平均値を下げることができます。

金融商品の相場が一時的に下落しても、積立を継続して「長期投資」を行うことで、最終的にプラスの資産形成を狙うことができます。

さらに、ウェルスナビは、世界約50ヶ国・12,000の豊富な銘柄を投資対象とする「国際分散投資」を行うことで、地理的なリスクを分散化する工夫をしています。

1-4 スマホ・パソコンがあれば気軽に始められる

ウェルスナビは、ユーザー登録から口座開設、資産運用開始までの手続きがスマホやパソコンで完結できるため、わざわざ運用会社の店頭に出向く必要や紙の書類による手続きなどがありません。

また、投資一任型のロボアドバイザーであるため入金などの一部作業を自動化することができ、さらに最低投資額は1万円、最低積立額も1万円からと、手頃な金額から始められるのも特徴です。

1-5 ウェルスナビの実績(2016年1月~2023年9月末時点)

以下は、ウェルスナビのサービスが開始された時点(2016年1月19日)から2024年3月末までの運用実績です。(※参考:「データで見るウェルスナビの資産運用|ウェルスナビ」)

2016年1月からの2024年3月末までのウェルスナビの運用利回り・実績(円建て、積立なし)

リスク許容度 リターン(2024年3月末時点)
1 +72.1%
2 +100.8%
3 +123.8%
4 +146.9%
5 +155.2%

2016年1月からの2023年12月末までのウェルスナビの運用利回り・実績(ドル建て、積立なし)

リスク許容度 リターン(2024年3月末時点)
1 +33.9%
2 +56.3
3 +74.2%
4 +92.2%
5 +98.6%

ウェルスナビでは、ユーザーのリスク許容度(数字が大きくなるにつれリスク許容度が増える)によりリターンが異なってきます。実績を見ても、リスク許容度が大きいほどリターンも増えており、高い実績を上げていることが分かります。

ただし、リスクが高いほど高いリターンを狙えますが、経済全体が下落傾向にある場合はより大きく値を下げてしまうことに繋がります。ウェルスナビの無料診断を受けることで自身に適したリスク許容度を提示してくれるため、参考にすると良いでしょう。

なお、ウェルスナビではリバランスのタイミングが半年に1回です。なお、選択したポートフォリオと最適ポートフォリオの配分比率を資産クラスごとに比較し、5%以上乖離している資産クラスがあった場合は、前倒しでリバランスが行われます。(※評価額の合計が50万円未満の場合は、前倒しでのリバランスは行われない)

2 ウェルスナビの新規登録・口座開設の流れ

次に、ウェルスナビでユーザー登録する方法や口座開設の流れを見ていきます。

2-1 事前に準備しておくもの

ウェルスナビの口座開設では、本人確認書類を提出(=画像のアップロード)する必要があります。なお、本人確認書類はマイナンバーカードを持っているか、持っていないかで次のように手順が異なります。

マイナンバーカードを持っている場合

マイナンバーカード表面を撮影し、スマホもしくはパソコン、その他記録メディアなどに保存しておきます。なお、裏面に氏名や住所の変更が記載されている場合は、裏面の画像も必要です。

マイナンバーカードがなく、個人番号通知カードを持っている場合

個人番号通知カード表面、および運転免許証表面の画像をスマホなどに保存しておきます。なお、裏面に氏名や住所の変更が記載されている場合は、裏面の画像も必要です。

2-2 無料診断を受ける

口座開設をする前に、ロボアドバイザーの運用方針を決める「無料診断」を受けておきましょう。診断を受けると、自分のリスク許容度や資産運用の方針を細かく分析し、その結果を教えてくれます(なお、無料診断を受けなくても口座開設は可能です)。

無料診断を受けるためには、ウェルスナビのウェブサイトで、「無料診断」をクリックします。

無料診断の質問項目は、以下の6つです。

  • 現在の年齢
  • 年収(概算)
  • 金融資産額(概算)
  • 毎月の積立額
  • 資産運用の目的
  • 株価が1ケ月で20%下落したときの対応

質問に答えると、ユーザーの資産運用に対するリスク許容度はどの程度か、また、毎月いくらの積立額をいつまで運用すれば、資産がどの程度増える可能性があるかの予想を提示してくれます。

ウェルスナビのリスク許容度と運用パフォーマンス

上の例では、初期投資額100万円、毎月の積立額5万円で30年間運用した場合、総投資額1,900万円が70%の確率で3,028万円に増えるという診断結果が出ました。

また、このケースで資産運用する場合のポートフォリオの構成も示してくれます。

リスク許容度3の資産運用ポートフォリオ

なお、詳細設定で投資額や積立額、リスク許容度などを変え、それに応じた診断結果を調べることもできます。

リスク許容度設定変更

さらに、推奨ポートフォリオをリーマンショック前から現在まで運用した場合のシミュレーション結果も表示されます。

ウェルスナビのシミュレーション結果

無料診断が終わったら、ホーム画面から「口座開設」をクリックします。

2-3 ユーザー登録の流れ

口座開設では、はじめにユーザー登録を行うために、メールアドレスの登録から始めます。

メールアドレスの登録

ユーザー登録画面では、ウェルスナビにログインする際に使用するメールアドレスを入力して「次へ」をクリックします。

メールアドレス登録画面

入力したメールアドレスにウェルスナビから、認証コードを記載したメールが届きます。

認証コードとパスワードの入力

届いたメールに4桁の認証コードが記載されているので、それを使ってユーザー登録を行います。

ウェルスナビのユーザー登録画面

パスワードは、ログイン時に使用するものを各自設定してください。認証コード・パスワードを入力したら、「ユーザー登録する」をクリックします。以上で、ユーザー登録は完了となります。

2-4 口座開設の手順

ユーザー登録が完了すると、画面は「お客さま情報登録画面」に移るので、続けて口座開設を行います。

お客様情報の登録

お客様情報の登録では、以下の項目を入力します。

  • 性別
  • 電話番号
  • 職業
  • 投資経験の有無
  • 出金時振込先口座
お客様情報登録画面

各項目を入力したら、「本人名義(本人確認書類に記載されている名前と同じ)です」にチェックを入れ、「個人情報の取扱いについて」を確認・同意し、「登録」をクリックします。

次に、本人確認書類を提出します。

本人確認書類のアップロード

本人確認書類は、「マイナンバーカードのみ」もしくは「個人番号通知カード+運転免許証」の組み合わせのいずれかになります。

ウェルスナビ:本人確認書類の画面

本人確認書類の画像をアップロードするには、「ファイルを選択」でスマホ等に保存してあるデータを呼び出します。

各書類ともに表面を写した画像の提出をしますが、裏面に氏名や住所の変更が記載されている場合は、裏面の画像も提出する必要があります。

アップロードが終わったら、「次へ」をクリックします。

本人確認書類のアップロード

規約等への同意

各種約款など契約締結前交付書面の内容を確認し、同意欄にチェックを入れます。

ウェルスナビ:各種約款など契約締結前交付書面

開設口座の種類決定・申込み

次に、開設する口座の種類を決定します。口座は、次の3種類があります。

  • 特定口座(源泉徴収あり):最もおすすめの口座です。収益に対して税が源泉徴収され、確定申告が不要となります。支障がなければ、この口座を開設するようにしましょう。
  • 特定口座(源泉徴収なし):税が源泉徴収されず、確定申告を行う必要があります。
  • 一般口座:税が源泉徴収されず、確定申告を行う必要があります。
特定口座・一般口座の選択画面

開設する口座の種類にチェックを入れ、さらに「反社会的な勢力ではないこと」「日本に居住し米国人ではないこと」などの確認事項にもチェックを入れます。最後に、確認・誓約欄にチェックを入れ、「申し込む」をクリックします。

口座開設の申し込み受付画面が表示されるので、配達日の希望があればチェックを入れ、「配達希望を決定」をクリックします。

簡易書留の配達日希望

2営業日ほどで口座開設のお知らせ(簡易書留)が届き、その後、受け取りの確認ができた旨を知らせるメールも届きます。

以上で、口座開設の申請手続きは完了です。

3 ウェルスナビで投資を始める手順

次は、ウェルスナビで実際に投資を始めるまでの手順について見ていきます。

3-1 運用プランを決めよう

簡易書留が届いたら、ウェルスナビにログインします。ログイン画面で、メールアドレスとパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。

ウェルスナビのログイン画面

まず、資産運用プランを決めるために「運用プラン診断」を行います。ホーム画面で「運用プラン診断」をクリックします。

運用プラン診断画面

診断内容は前に行った無料診断と同様で、提案されたプランでよければ、「プランを決定」をクリックして運用プランを確定させます。この運用プランの決定により、「積立の目標金額」「毎月の積立額」「運用期間」「リスク許容度」などが決まります。

3-2 入金する

資産運用プランが決まったら、入金を行います。なお、ウェルスナビへの入金方法は、「クイック入金」「振込入金」の2種類があります。

クイック入金

インターネット上で即座に入金ができ、手数料はかかりません。以下の金融機関にインターネットバンキングの口座を持っていれば、クイック入金ができます。

  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • ソニー銀行
  • イオン銀行
  • auじぶん銀行

振込入金

入金ページにある「振込での入金」に記載されている銀行口座宛てに、金融機関のATM・窓口、インターネットバンキングなどで振り込みを行います。この場合、振込手数料がかかります。

入金の手順は、まずホーム画面で、「入金する」をクリックします。

ウェルスナビの口座への入金の手順

次に「クイック入金」と「通常振込で入金」のいずれかを選びます。

クイック入金と通常振込で入金を選択

クイック入金の場合は、「入金額」を入力し、金融機関を選択します。この後は、各金融機関のサイトに移動して振込手続を行うことになります。

手続きが終わったら、「ホームに戻る」をクリックし、ウェルスナビのサイトで入金されたことを確認します。

3-3 積立投資を始めよう

次は、積立投資での毎月の積立額を設定しましょう。ホーム画面で「積立」のメニューを選ぶと、積立設定のページに移動します。

ウェルスナビの積立設定画面

毎月の積立額は1万円から設定でき、ボーナス時の加算も設定できます。

積立額の設定とボーナス時の加算

「毎月の積立額」、「ボーナス時の加算」を入力し、「申し込む」をクリックすると、積立額の引き落とし金融機関を選択するページに移ります。

積立額の引き落とし金融機関の選択

金融機関を選択すると、各金融機関での手続き画面に移るので、それぞれの案内に従って操作を行います。手続きが完了すると、「自動積立申し込み完了」のページが表示されます。

4 まとめ

これまで資産運用の必要性を感じていても、証券会社で手続きするのが手間だったり、日々の仕事や家事などに追われて、ついつい後回しになっていた方や忙しくて口座開設や運用などを諦めたりした方もいるでしょう。

しかし、ウェルスナビなら、自宅に居ながらスマホ1つで簡単に登録手続きが終わり、その後の運用も「自動発注」「自動積立」「自動リバランス」とユーザーの手間になりません。また積立額は毎月1万円からと少額で始められます。

手軽に始められる資産運用を検討されている方は、この記事を参考にウェルスナビでの運用を検討してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム

HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチームは、ロボアドバイザーに関する知識が豊富なメンバーが投資の基礎知識からロボアドバイザーのポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融・投資メディア「HEDGE GUIDE」