医師は平均年収が他の職業と比べて高く、不動産投資ローンの融資審査でも高い評価を得やすい職業の一つです。不動産投資ローンで高い評価を得やすいという点は、金利や年数などの融資条件が優遇されることにもつながり、不動産投資においてアドバンテージともなり得ます。
しかし、医師は不動産投資の審査に通過しやすい反面、不動産投資会社から強引な営業を受けてしまうような事例も少なくありません。受講する不動産投資セミナーを選ぶ際は、不適切な営業を受けないよう、慎重に比較することが重要となります。
不動産会社やセミナーを選ぶ上では、課題となるポイントを解決できるところを選んでみると良いでしょう。本記事では、医師が不動産投資を行うメリット・デメリット・注意点を解説するとともに、不動産投資会社が提供する不動産投資セミナーをご紹介します。
目次
- 医師が不動産投資を行うメリット
1-1.不動産投資では減価償却費の損益通算ができる
1-2.賃貸運用を不動産会社に委託できる - 医師が不動産投資を行うデメリット・セミナーを選ぶ際の注意点
2-1.収益性や担保性の低い物件を購入できてしまう可能性がある
2-2.不動産投資の重要な局面ではオーナー自らの意思決定が必要になる - 不動産投資の知識を身につけるのに役立つセミナー
3-1.プロパティエージェント(新築・中古マンション)
3-2.エイマックス(A-MAX)(中古マンション)
3-3.アイケンジャパン(新築アパート) - まとめ
1.医師が不動産投資を行うメリット
医師の方が不動産投資を行うメリットについてまとめました。それぞれ詳しく見て行きましょう。
1-1.不動産投資では減価償却費の損益通算ができる
不動産投資では、税金や修繕費など実際に支出した費用に加えて、減価償却費という経費を計上することができます。減価償却費とは、資産の経年劣化による価値の目減り分を税務上の費用として計上できるものです。
減価償却費を計上することで実際のキャッシュフローがプラスの状態でも、会計上では赤字として計上することが可能です。
不動産所得が会計上赤字となることで、給与所得との損益通算ができ、所得を圧縮することで課税額を低く抑えられる可能性があります。給与所得の多い医師の方であるほど、会計上の赤字が大きくなるにつれて損益通算の効果は大きいと考えられます。
ただし、建物の構造ごとに定められている「法定耐用年数」を超えると減価償却費を計上することが出来なくなる点に注意が必要です。また、売却時には減価償却費として計上した分が取得費から差し引かれ、売却益に対する譲渡所得税として課税されることになります。
【関連記事】マンションの売却、減価償却費の計算方法は?初心者向けに分かりやすく解説
減価償却費の損益通算だけを目的とした投資戦略を立てず、投資対象の不動産で長期的な収益を見込めるのかどうか、慎重に判断することが大切です。
1-2.賃貸運用を不動産会社に委託できる
不動産の価値は1日など短期間で変動しないうえ、入居者募集や入居者対応など賃貸運用に関する手間を不動産会社に委託できます。
医師の方の中には仕事が忙しく、資産運用にあまり手間をかけられないという人も多いのではないでしょうか。常時マーケットウオッチをする必要がなく、賃貸運用の手間を不動産会社に委託できる不動産投資は、日々の業務に追われる方にも適した資産運用方法と言えるでしょう。
2.医師が不動産投資を行うデメリット・セミナーを選ぶ際の注意点
次に、医師の方が不動産投資を行うデメリットや、セミナーを選ぶ際の注意点について見て行きましょう。
2-1.収益性や担保性の低い物件を購入できてしまう可能性がある
医師は不動産投資の審査に通過しやすい反面、収益性や担保性の低い物件でも融資審査に通ってしまう可能性があります。
自社の利益を優先するような不動産投資会社から強引な営業を受けてしまい、平均的な会社員の方が購入できない物件を紹介される事例もあります。物件の購入前には、不動産の収益性と担保性について、慎重に検討することが重要となります。
不動産投資を始めるのであれば、不動産知識をしっかりと身に着け、自身の投資目的にあった物件を見極めることが重要となってきます。投資のパートナーとなる不動産会社選びについても、慎重に検討していきましょう。
2-2.不動産投資の重要な局面ではオーナー自らの意思決定が必要になる
不動産投資の管理業務については管理会社へ委託することが可能ですが、物件の売却や家賃の設定など、重要なポイントについてはオーナー自らが投資判断をする必要があります。
特に不動産売却の価格設定や売却のスケジュールについては、投資の最終的な利益を確定する重要な場面となります。また、不動産を所有し続けていずれ相続を予定している場合も、どのように遺産分割を行っていくのか、専門的な知識を必要とする場面があります。
不動産投資は、本業のある方でも検討しやすい投資方法の一つですが、オーナー自らが考えなければならないことは少なくありません。このような時間が取れるのか、あらかじめ検討しておきましょう。
3.不動産投資の知識を身につけるのに役立つセミナー
不動産投資を始めるにあたり、自身の投資目的を定めるためにも、まずは初心者向けのセミナーの受講を検討してみると良いでしょう。
なお、不動産投資は物件タイプによってメリット・デメリット、リスクが大きく異なってきます。不動産投資会社が取り扱う物件タイプによって、セミナーで解説される情報にも偏りが出てしまう可能性があります。
そこで今回は、医師が不動産投資を検討する上で役立つ不動産投資セミナーを、3つの物件タイプに分けて3社ご紹介します。ご参考ください。
3-1.プロパティエージェント(新築・中古マンション)
プロパティエージェントは、新築マンションと中古マンションの両方を扱う不動産投資会社です。東京23区と横浜エリアを事業の中心としており、99.62%(2022年3月時点)という高い入居率を実現しています。東証プライム上場グループ企業でもあり、資本体制やコンプライアンスの遵守などにも期待が持てます。
セミナーの特徴
プロパティエージェントでは、幅広い知識レベルに合わせた「オンラインセミナー」を定期開催しています。幅広い時間帯から開催されるセミナーを選択することができ、空いた時間に気軽に参加することができます。
セミナーでは「不動産投資の基礎知識」「不動産投資のリスクとは?」など基本的な内容から、「売却時の戦略」などより専門的な知識も取り扱っています。
3-2.エイマックス(A-MAX)(中古マンション)
エイマックスは、資産(Asset)の最大化(MAX)を社名・理念として掲げる不動産投資会社で、東京23区の投資用マンションの仕入れ・販売を手掛けています。日本でトップの不動産販売実績(※)を有する代表の天田 浩平氏を中心に少数精鋭の営業体制できめ細やかなサービスを提供しています。(※投資用マンション部門 天田氏の個人取引実績 年間最高売上高83.9億円)
エイマックスでは毎月3,000件以上の表に出ない物件情報の中から、立地条件・建物管理の状況・賃料相場・駅ごとの人口増加率・物件の資産価値など、厳格な基準を満たす中古のみを数十件だけに絞って厳選して仕入れています。
また、賃料査定を行う際は、周辺相場の賃料だけでなく賃貸履歴までしっかりと見ることで、人が抜けてすぐ入居がつく賃料かどうかの判断が行われるため、高い入居率と収益性のバランスが保たれています。他にも、物件調査時に郵便受けにガムテープがはられていないか、周辺にゴミがないかなど共用部の物件調査を行うなど、建物管理・賃貸の状況などについても詳しく見ています。
こうして仕入れられた物件は、人気駅から徒歩10分以内、適正もしくは割安な家賃となっており、入居率は99.2%(2022年2月時点)と高い水準を実現しています。また、建物管理がしっかりしているため長期安定収入・資産価値が見込める物件となっており、購入後に10%以上の賃料アップを実現している物件も多数あります。
不動産投資セミナーの特徴
エイマックスのセミナーには不動産投資を始めて学ぶ方向けの「ベーシックセミナー(代表の天田氏による解説動画)」と、国家資格を有する経験豊富な担当コンサルタントに多くの質問をしたい方向けの「個別セミナー&個別相談」の二つのタイプがあります。自身の状況に合わせて参加を検討されてみると良いでしょう。
3-3.アイケンジャパン(新築アパート)
アイケンジャパンは、「堅実なアパート経営」をコンセプトに掲げる不動産投資会社で、2006年の創立から1000棟以上の開発・引渡し実績があります。対象エリアを主要駅10分圏内(首都圏は15分圏内)、入居者のターゲットは物件選びの目線が厳しい社会人女性に絞って、防音性・防犯性・デザイン性・コストパフォーマンスなどを追求し、入居率99.3%(2023年年間実績)を実現しています。事業計画の設定家賃に対しても、10年以上経っても98.7%(2024年6月末時点)の高い収益率を達成できており、オーナーからの紹介・リピート率も高い会社です。
不動産投資セミナーの特徴
アイケンジャパンでは、新築木造アパートを数多く取扱っており、資料請求やセミナー参加で同社のアパート経営ノウハウが詰まった詳細資料とアパート経営に関する書籍のPDFを無料プレゼントしてもらえます。セミナーでは投資のメリット・デメリットに加えてマーケット分析に基づく今後の展望などを解説しています。
まとめ
医師は不動産投資の審査に通過しやすい反面、自社の利益を優先するような不動産投資会社から強引な営業を受けてしまうような事例も少なくありません。受講する不動産投資セミナーを選ぶ際は、不適切な営業を受けないよう、慎重に比較することが重要となります。
不動産投資セミナーを受講する際は、情報収集として複数のセミナーを受講することを検討してみましょう。複数社のセミナーを受講することで自身の投資目的を見定めることにもつながり、不動産会社の案内に不明点や不安な点が出てきた時に、適切な案内を受けているかどうか他社への相談もしやすくなります。
本記事で3つの物件タイプにあわせて医師の方に適した不動産投資セミナーをご紹介しました。不動産投資セミナーを受講する際は、ご参考ください。
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