クレジットカードで寄付すると手数料はかかる?寄付の手順を解説

クレジットカードによる寄付は、銀行振り込みや現金の送付などに比べて簡単にできるというメリットがあります。

ただ、クレジットカードを利用すると「決済の手数料がかかるのではないか?」と不安に思う方もいらっしゃると思います。その他にも、クレジットカードによる寄付をする際には注意したい点があります。

この記事では、クレジットカードで寄付するときの手数料と寄付の手順、注意したい点について解説していきます。

目次

  1. クレジットカードで寄付するとき手数料はかかるのか
  2. クレジットカードで寄付する手順
    2-1.インターネットなどを利用して寄付する団体・プロジェクトを選ぶ
    2-2.各団体・プロジェクトのクレジットカード寄付の手順を確認する
    2-3.手順にしたがって決済システムにアクセスし決済する
    2-4.寄付先の団体が着金を確認し、受領証・領収書を発行する
  3. クレジットカードで寄付する際の注意点
  4. まとめ

1.クレジットカードで寄付するとき手数料はかかるのか

クレジットカードで寄付するときの手数料は、寄付先の団体が負担するのが基本です。決済代行会社が寄付先の団体に寄付金を入金する際、手数料を差し引いて入金する仕組みになっています。

ただし、団体によっては、決済手数料を上乗せした寄付を募っていたり、決済手数料を上乗せした場合の寄付の選択肢を設けていたりすることもあり、寄付者に実質的な手数料負担を求めているケースもあります。

寄付金で運営するNPOなどの非営利団体は、収入基盤が整えきれておらず、運営が厳しいケースもあります。寄付する側も、そのような事情を汲んで決済手数料を負担して寄付することを検討してみましょう。

2.クレジットカードで寄付する手順

クレジットカードで寄付する手順は、次のような順序で進めることができます。

  • インターネットなどを利用して寄付する団体・プロジェクトを選ぶ
  • 各団体・プロジェクトのクレジットカード寄付の手順を確認する
  • 手順にしたがって決済システムにアクセスし決済する
  • 寄付先の団体が着金を確認し、受領証・領収書を発行する

以下で詳細を説明していきます。

2-1.インターネットなどを利用して寄付する団体・プロジェクトを選ぶ

まず、寄付をする団体やプロジェクトを絞り込みます。インターネットで寄付する団体・プロジェクトを探す場合、寄付先の団体のホームページにアクセスする方法があります。

また、近年では、寄付のポータルサイトも発達しており、そのようなサイトからカテゴリ別に寄付を募っているプロジェクトを選ぶこともできます。

寄付をする団体やプロジェクトが既に決まっている方は、このプロセスは省いてもよいでしょう。

2-2.各団体・プロジェクトのクレジットカード寄付の手順を確認する

寄付する団体・プロジェクトが決まったら、クレジットカードの寄付ができるかどうか、対象団体のサイトにアクセスして確認してみましょう。クレジットカードによる寄付は、ウェブページの決済システムを利用して受け付けていることが多いためです。

ウェブページから直接決済システムにアクセスできない場合であっても、ホームページには、クレジットカード寄付の手順が説明してあるケースが多くみられます。また、電話や書類などの他の方法を利用できることもあります。

ホームページにクレジットカード寄付の手順の記載がない場合や、ウェブページを利用する決済以外の方法を利用したい場合、電話などで直接問い合わせて確認してみましょう。

2-3.手順にしたがって決済システムにアクセスし決済する

クレジットカード寄付の手順を確認したら、手順にしたがって決済システムにアクセスしてカード情報、寄付金額などを入力し、寄付の決済をしましょう。

ホームページからリンクがあって決済システムにアクセスできることもありますが、団体によっては、いったん申し込みを受付けた後、メールで送られてきた決済ページなどの案内によって決済システムにアクセスするケースもあります。

その他、書面などでクレジットカード情報を伝え、寄付先の事務局が決済するケースもあるでしょう。

2-4.寄付先の団体が着金を確認し、受領証・領収書を発行する

寄付者がクレジットカード決済をおこなっても、すぐには寄付先の団体に入金されません。決済代行会社やクレジットカード会社の手続きを介して寄付先に入金されるため、寄付先の団体に着金するのは、決済申し込みから2カ月~4カ月程度かかることがあります。

着金が確認された後、受領証・領収書が発行できる状態になるので、着金のタイミングを確認し、受領証・領収書を発行してもらうようにしましょう。

特に、所得税・住民税の寄付金控除の 適用を受けたい場合、受領証・領収書が必要になるので、確定申告の期限に間に合うように請求しましょう。

【関連記事】寄付金控除に領収書は必要?確定申告のポイント5つ解説

3.クレジットカードで寄付する際の注意点

クレジットカードで寄付する際、手数料は寄付先の団体の負担となるのが基本ですが、運営の厳しさなどに配慮し、手数料分を上乗せして寄付金額を決めることを検討したいといえます。

クレジットカードで寄付をしたいが、ウェブページの決済システムを利用するのが不安という方は、他の方法を設けているケースもあるので、直接問い合わせてみるとよいでしょう。

また、クレジットカードによる寄付は、実際に寄付先に寄付金が届くまでのタイムラグが2カ月~4カ月と長くなる傾向があります。すぐにお金を利用してもらいたい場合や、今年の寄付金控除の適用を受けたいが年末が近い場合などは、他の寄付方法を検討してみるのも良いでしょう。

まとめ

クレジットカードで寄付する際の手数料は、寄付先の団体が負担することになります。手数料分の上乗せ寄付を検討すると、寄付先の助けになるでしょう。

クレジットカードによる寄付は、寄付金が届くまで2カ月~4カ月と時間がかかるというデメリットがあります。寄付の目的に応じて、寄付先に着金するタイミングを考え、他の寄付方法も検討するようにしましょう。

The following two tabs change content below.

佐藤 永一郎

筑波大学大学院修了。会計事務所、法律事務所に勤務しながら築古戸建ての不動産投資を行う。現在は、不動産投資の傍ら、不動産投資や税・法律系のライターとして活動しています。経験をベースに、分かりやすくて役に立つ記事の執筆を心がけています。