結婚後の生活を円満にする、都心マンション購入の4つのメリットとは?

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結婚を機に自宅購入を検討している方も多いのではないでしょうか。自宅を購入するというと、以前は郊外に戸建てを建てるという人が多かったのですが、近年は郊外ではなく都心にマンションを買って住むという人が増えています。都心にマンションを購入することでどのような点でメリットがあるのでしょうか。

今回は、「都心に住む」ということと「マンションを購入する」という2つの視点から、都心にマンションを購入することについて考えてみたいと思います。

目次

  1. 都心は通勤時間が少なくて済む
    1-1.習い事ができる
    1-2.同僚とコミュニケーションが図れる
    1-3.スポーツ観戦や映画鑑賞などを楽しむことができる
    1-4.地下鉄が発達しており、満員電車などにも乗らずに済む
  2. 毎日の生活も便利になり、プライベートも充実 
    2-1.買い物やイベントに散歩感覚でいける
    2-2.二人の時間が増える
  3. 老後も快適な生活ができる
  4. マンション購入の経済的なメリット
    4-1.家賃を支払うより安く住める
    4-2.自宅が資産になる
  5. まとめ

1.都心に住むメリット

都心に住むメリットとしてまず思い浮かぶのは通勤時間がかからない、ということではないでしょうか。多くの企業は都心か都心近くに集中していますので、都心に住むことで通勤時間がかからなくなります。

通勤時間がかからないことで、空いた時間を有効活用できるメリットがあります。まずは以下の表を確認しましょう。これは総務省が調査した「社会生活基本調査」の県別平均通勤時間のランキング表です。上位11位までをピックアップしたものです。

順位

順位 都道府県名 時間.分
全国平均 1.19
1位 神奈川県 1.45
2位 千葉県 1.42
3位 埼玉県 1.36
4位 東京都 1.34
5位 奈良県 1.33
6位 大阪府 1.25
7位 兵庫県 1.21
8位 京都府 1.20
9位 茨城県 1.19
9位 愛知県 1.19
11位 滋賀県 1.14
11位 福岡県 1.14

*総務省「社会生活基本調査」県別通勤時間のランキング表

この表から東京都では片道で平均1時間34分かかっていることがわかります。通勤している人にとって1時間34分の通勤時間はどのような感覚なのでしょうか。以下の表を確認しましょう。こちらは不動産情報サイトathomeが調査した住まいに関するアンケート調査の「通勤の実態調査2014」から抜粋したものです。

athome調査「通勤の実態調査2014」から引用 *athome調査「通勤の実態調査2014」から引用

この調査結果から理想の通勤時間は35分、限界の通勤時間は86分となっていて、東京都の平均通勤時間は限界を超えていることがわかります。

仮に都心に住み通勤時間が理想の35分になった場合、1時間34分から59分時間が空くことになります。約1時間とした場合、1日往復で2時間、20日間で40時間の時間が空くことになります。1日2時間時間があったら何ができるかを見てみましょう。

1-1.習い事ができる

通勤時間がかかると平日は習い事がなかなかできません。土日にしても、結婚していれば夫婦でどこかに出かけたり、他の用事ができたりして習い事が前にすすまないこともあるでしょう。

その点、平日に習い事ができるのは大きなメリットではないでしょうか。週に1回だとしても、土日を使わずに1ヵ月で4時間以上習い事に時間を使うことができます。

1-2.同僚とコミュニケーションが図れる

普段は仕事中に顔を合わせることがない部署の人とも、食事をすることでコミュニケーションを図ることができます。通勤時間が短ければ、金曜日まで待たなくても時間がとれるという点で効率的でもあります。

1-3.スポーツ観戦や映画鑑賞などを楽しむことができる

普段は行く機会の少ないスポーツ観戦や映画を楽しむことができるのも通勤時間がかからないことで得られるメリットです。プロ野球はシーズン中だとほぼ毎日試合をしていますし、サッカーや他のスポーツも平日の夜にやることがあります。そのようなプロスポーツの試合などを見に行けるのも大きなメリットです。

夫婦二人とも通勤時間がかからなければ、夫婦で楽しむことができます。普段の生活では味わうことができないイベントなどを平日に楽しむことができるのは大きな魅力です。

1-4.地下鉄が発達しており、満員電車などにも乗らずに済む

職場が都心方面にあり毎朝満員電車に乗る必要があるという方は、通勤だけで疲れたり、ストレスを感じたりする日も少なくないのではないでしょうか。雨の日や風が強い日の遅延発生や、台風や雪が降った際の異常な込み具合に辟易としてしまうこともあります。

都心に住むメリットの一つは、電車の乗車時間が少なくて済むだけでなく、満員電車に乗らずに済むことが多いという点があります。都心は地下鉄網が発達しているため、電車の間隔が短いことや同じ駅に複数路線からたどり着けること、隣の駅までの間隔が短く5分~10分の徒歩でも行けることなどのメリットがあります。

また、自宅から職場への通勤が「下り方面」になるケースでは、毎朝・毎晩の通勤で座席に座ることもできるため、移動時間を有効に利用することも可能です。

2.毎日の生活も便利になり、プライベートも充実

都心に住むことでメリットがあるのは仕事の面だけではありません。プライベート面でどのようなメリットがあるのかを見てみましょう。

2-1.買い物やイベントに散歩感覚でいける

都心にはランチや買い物ができるデパートなどが充実しています。例えば郊外から休みの日に都心のデパートに買い物に来るとほぼ一日つぶれてしまうのではないでしょうか。

マンションによっては1階部分にスーパーが併設されているタイプのものも多くなってきました。都心に住むことで、午前中だけ買い物に行って、空いた時間は他のことをする、という風に手間をかけずにデパートやショッピングモールに行くことができます。

最近では広い場所を使うようなイベントも、都心で行われることが多くなっています。

2-2.二人の時間が増える

会社の近くに住むことで、自宅に夫婦二人でいる時間が増えます。これからのことを相談したり、自宅で料理を作って二人で食べたり、自宅で映画を楽しんだりすることができます。旅行の計画なども二人一緒の時にしかできませんので、二人でいる時間が長くなることは先々のイベントの予定を立てる時間にもなります。通勤時間が減ることで二人の時間が増え、自宅での楽しみ方も増えるのではないでしょうか。
  

3.老後も快適な生活ができる

都心に住むことは老後の生活にも変化をもたらします。近年、職住近接がすすみ、オフィスビルのそばにマンションが建てられたり、その周りにはスーパーや病院、福祉施設なども建設されたりしています。都心のマンションは自宅から一歩外に出れば、周りには必要なものが手に入る環境が揃っています。

購入したマンションがそのような環境にある場合は、老後も安心して暮らすことができます。郊外に住むと、スーパーや病院などが別々の場所に建てられていているところが多いですので、移動に時間がかかる地域もありますし、電車が通ってない場所もあります。その点、都心では、徒歩で行ける場所に色々な施設がありますし、電車で移動したとしても20分もあれば目的の場所にいくことができます。

また、都心には郊外のような坂道が少ない、という点で郊外と比較して歩いて移動するのが楽です。マンションであれば戸建てのように自宅に階段はありませんし、外に出るとエスカレーターやエレベーターが色々な場所に設置してあります。

また都心ではバリアフリーを取り入れている建物がほとんどです。東京都にはバリアフリー条例という条例があり、人の集まる建築物はバリアフリー化しなければいけません。以下は東京都市整備局のホームページから引用したものです。

バリアフリー化の整備が義務付けられる建築物

バリアフリー令第5条・第9条、建築物バリアフリー条例第3条・第4条で以下の建築物が定められています。

特別特定建築物 床面積の合計
学校 規模に係らずすべて
病院又は診療所(患者の収容施設を有するものに限る。)
集会場(一の集会室の床面積が200
平米を超えるものに限る。)又は公会堂
保健所、税務署その他不特定かつ多数の者が利用する官公署
老人ホーム、保育所、福祉ホームその他これらに類するもの
老人福祉センター、児童厚生施設、身体障害者福祉センターその他これらに類するもの
博物館、美術館又は図書館
車両の停車場又は船舶若しくは航空機の発着場を構成する建築物で旅客の乗降又は待合いの用に供するもの
公衆便所
診療所(患者の収容施設を有しないものに限る。) 500平米以上
百貨店、マーケットその他の物品販売業を営む店舗
飲食店
郵便局又は理髪店、クリーニング取次店、質屋、貸衣装屋、銀行その他これらに類するサービス業を営む店舗
自動車の停留又は駐車のための施設(一般公共の用に供されるものに限る。)
劇場、観覧場、映画館又は演芸場 1000平米以上
集会場(すべての集会室の床面積が200
平米以下のものに限る。)
展示場
ホテル又は旅館
体育館、水泳場、ボーリング場その他これらに類する運動施設又は遊技場
公衆浴場
料理店
共同住宅 2000平米以上
公共用歩廊
同一敷地内の複数の特別特定建築物に係る用途の床面積の合計が右記となる複合建築物 2000平米以上

*東京都市整備局「バリアフリー化の整備が義務付けられる建築物」から引用

広さなどに規制がありますが、このように東京都内の人が集まる施設はバリアフリーの設置が義務化されています。

このような点で、老後も安心して暮らせる場所となってきています。

4.マンション購入の経済的なメリット

都心のマンションに住むことで得られるメリットについて見てみました。次に購入することによってどのようなメリットが享受できるのかを見てみましょう。

4-1.家賃を支払うより安く住める

郊外に住むのではなく都心に住むということで賃貸とマンション購入の場合を比較した場合、一般的には購入した方が毎月の費用は安く済みます。都心は郊外より家賃も購入費用も高くなりますが、結婚して二人暮らしになる分、一人当たりの手出しを考えると、ローンを組んでもそれほど重い負担にはならないでしょう。

現在売りに出ているマンションの価格を見てみましょう。

今回サンプルとして新宿周辺で売り出されているマンションで試算してみましょう。ライフルホームズで検索して、現在売りに出されているもので2019年6月完成予定のマンションをピックアップしてみました。価格、間取りなどは以下の通りです。

最寄り駅 価格 間取り 広さ
JR大久保駅徒歩5分 3,900万円~ 1LDK~ 42.01㎡~

アイフルホームズで検索

この物件の1LDKタイプが仮に3,900万円だった場合の試算をしてみましょう。頭金を500万円入れて購入した場合に月々の支払いがいくらになるかを試算します。条件は以下のようになります。
  

ローン金額 金利 返済期間 月々の支払い
3,400万円 0.00525 35年 8万8,635円

*金利0.525%(12月1日の店頭金利に対して▲年1.95%優遇)

8万円くらいでしたら、一人暮らしの家賃に少し足した感覚で住むことができます。結婚して共働きの場合であれば、一人5万円弱の返済額になります。都心エリアの駅近マンションにこの価格で住めるのは魅力的なのではないでしょうか。

ちなみに賃貸で住んだ場合の家賃を見てみましょう。アイフルホームズで池袋駅から徒歩10分以内で45㎡くらいのマンションを検索すると、以下のようになっています。

最寄り駅 築年数 間取り 広さ
大久保駅徒歩8分 築3年 1LDK 45.82㎡

*アイフルホームズで検索

このシミュレーションでは、購入すれば月々の支払い金額が賃貸の場合の家賃の2分の1くらいで済むことがわかります。

4-2.自宅が資産になる

マンションを購入した場合、ローンを完済すれば無借金の不動産が残りますので、ローンの返済自体が資産形成に結びつきます。また、ローン完済後に賃貸として貸すという選択肢もある点で、長い目で見た場合に賃貸で借りているよりメリットが多くなります。

また、マンションの住宅ローンを老後までに完済できれば、その後は家賃の支払いがないマンションで暮らすことができます。給与収入がなくなる退職後に、毎月の家賃がかからないという点はとても大きな安心材料になるのではないでしょうか。

まとめ

今回は結婚後に都心のマンションを購入することでどのようなメリットがあるのかをご紹介いたしました。結婚後の2人暮らしの中では、どちらかが体調を崩したり、仕事や通勤でお互いの帰りが遅くなりすれ違いが生じることや、お互いの生活に支障が出てくることもあります。また、出産や退職などのライフイベントについても二人で考えなければいけません。

住んでいる場所の違いや、マンションを購入しているのか賃貸に暮らしているのかで、選択できるライフスタイルもかなり違ってきますので、夫婦にとってはとても重要なことだと言えるでしょう。

結婚を機に、住む場所を都心にするのか郊外にするのか、マンションを賃貸するか購入するか、などを二人でじっくり検討されてみてはいかがでしょうか。

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西宮光夏

不動産会社での勤務や、所有している不動産運用の経験をもとにHEDGE GUIDEでは不動産関連記事を執筆しています。現在は主にふるさと納税の記事を担当しています。ふるさと納税記事では、地域の人たちが心を込めて提供する返礼品の素晴らしさを、少しでも多くの人にお伝えできればと思っています。