足立区のマンション売却・査定はいくらになる?間取り、築年数から売却相場を検証

東京都足立区は、東京23区の北東部に位置する特別区です。総面積は53.25㎢で、東京23区のうちで3番目の広さを誇っています。「東京都の人口(推計)」によると2022年12月1日時点の人口は693,620人で東京23区では4番目に多い反面、面積が広いこともあり1㎢あたりの人口密度は13,026人と18番目の高さになっています。

2000年初頭から2023年までに6つの大学が新たに設置されたほか、新線が2つ開通するなど交通アクセスも良くなり、街並みも変化しつつあります。このような特徴を持つ足立区では、どのような中古マンションの傾向があるのでしょうか。今回のコラムでは「三井のリハウス」が公開している間取りや築年数、価格の傾向、購入検討者の数などデータをもとに検証していきます。

三井のリハウス

三井のリハウスの不動産査定・売却三井のリハウスは、三井グループの不動産会社「三井不動産リアルティ」が行っている不動産コンサルティング事業の名称です。全国に店舗を展開しており、大手不動産会社ならではのネットワークを強みに不動産仲介事業に特化したサービスを提供しています。豊富な取引実績は数字にも表れており、1986年度~2021年度の36年連続で全国仲介取扱件数No.1(※新聞報道などをもとに同社調べ)となっています。

主な事業は、個人向けの不動産における、売却、購入、賃貸に関するさまざまなサービスの提供です。不動産売却に関しては、不動産売買のプロによる査定を依頼することができます。売却するかどうかの判断は査定後に決められるため、「まずは価格を知りたい」「売却するか活用するか悩んでいる」という方でも利用しやすい不動産査定サービスとなっています。

目次

  1. 足立区で販売されている中古マンションの平均価格
  2. 足立区で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴
  3. 足立区で販売されている中古マンションの築年数における特徴
  4. 足立区のマンションの購入を検討している人数
  5. まとめ

1 足立区で販売されている中古マンションの平均価格

三井のリハウスでは、自社で取り扱っている物件の売出情報について、東京23区別に売り出し中物件数と平均価格などのデータを提供しています。そのデータをもとに、東京23区における中古マンションについて、平均価格(2023年1月16日時点)の上位5番目までと足立区をランキングにしたのが下記の表です。

東京23区における中古マンションの平均価格

順位 平均価格
1位 港区 1億5,256万円
2位 千代田区 1億3,087万円
3位 渋谷区 1億702万円
4位 中央区 9,317万円
5位 品川区 8,517万円
23位 足立区 3,516万円

足立区で販売されている中古マンションの平均価格は、東京23区内では最も低い3,516万円となっています。

また、この1カ月間での価格の変動についても確認しましょう。2022年12月15日からの価格の変動について、東京23区内で変動が最も大きい区から5番目までの区と足立区をまとめたのが下記の表です。

2022年12月15日~2023年1月16日の間でマンション価格の変動が大きいエリア

順位 価格変動幅
1位 中野区 150万円
2位 大田区 119万円
3位 港区 99万円
4位 世田谷区 66万円
5位 江東区 62万円
13位 足立区 ▲61万円

足立区で販売されている中古マンションの平均価格は、2022年12月15日時点から61万円の下落となっています。東京23区のうち平均価格が下落したのは12区あり、そのうち2番目に小さい下落額となっています。

一方、足立区で販売されている中古マンションの数についても確認しましょう。東京23区で販売されているマンションの数について、上位5番目までの区と足立区をランキングにしたのが下記の表です。

東京23区で販売されているマンションの数

順位 物件数
1位 港区 449件
2位 世田谷区 339件
3位 新宿区 335件
4位 渋谷区 321件
5位 江東区 306件
15位 足立区 126件

足立区で販売されている中古マンションの数は東京23区では15番目に当たる126件で、115件だった2022年12月15日時点に比べて11件増えています。1カ月間の物件増加数は、東京23区の中では4番目に多くなっています。

物件数が増えて、平均価格が下落していることから、平均価格よりも低い価格の物件が増えていることも推測できます。

2 足立区で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴

次は、間取りの傾向について分析していきましょう。下記の表は、足立区で販売されている126件を、間取り別に物件数をカウントしたものです。

間取り別の売出物件数

間取り 物件数 割合
ワンルーム 0件 0%
1LDK 12件 9.5%
2LDK 32件 25.4%
3LDK 77件 61.1%
4LDK 5件 4.0%

足立区で販売されている中古マンションのうち、最も多い間取りは77件の3LDKで、全体の61.1%を占めています。2番目に多い2LDKと合わせると109件で、全体の86.5%となります。一方、単身者向けのワンルームは0件となっており、足立区ではファミリー向け物件が多いと推測できます。

間取りの傾向をさらに細かく分析していきます。次の表は、間取りと価格帯の組み合わせについて、販売数の多い上位5番目までをまとめたものです。

マンションの価格帯と間取りの組み合わせ

順位 間取り×価格帯 物件数
1位 3LDK×4,000万円超〜5,000万円 21件
2位 3LDK×3,000万円超〜3,500万円 20件
3位 3LDK×2,500万円超〜3,000万円 18件
4位 2LDK×2,500万円超〜3,000万円 10件
5位 3LDK×3,500万円超〜4,000万円 9件

足立区で販売されているマンションの平均価格は3,516万円ですが、最も多い間取りと価格帯の組み合わせは、平均価格の価格帯よりも高い「3LDK×4,000万円超〜5,000万円」の21件となっています。また、2番目に多いのは平均価格帯よりも低い価格帯の「3LDK×3,000万円超〜3,500万円」となっており、販売されている物件数は1番目とほとんど変わらない20件となっています。

販売されている中古マンションは3LDKが61.1%を占めているのが足立区の特徴の一つですが、間取りと価格帯の組み合わせも1番目から5番目のうち3LDKが4つを占めています。

なお、価格帯の低いマンションについては、2,000万円以下の価格帯では1LDKが3件、2LDKが1件、3LDKが1件となっています。一方、5,000万円以上の物件は8件が販売されており、占める割合は6.3%となっています。

3 足立区で販売されている中古マンションの築年数における特徴

この項目では、築年数の特徴について検証しましょう。足立区で販売されている中古マンション126件を築年別に分けて、件数とその割合を表したのが下記の表です。

築年数別の中古マンション販売物件数

築年数 物件数 割合
築15年〜 94件 74.6%
築10年〜築14年 11件 8.7%
築8年〜築9年 4件 3.2%
築6年〜築7年 7件 5.6%
築4年〜築5年 9件 7.1%
築2年〜築3年 1件 0.8%
築1年〜築2年未満 0件 0%
新築または築1年未満 0件 0%

足立区で販売されている中古マンション126件のうち、築15年以上の物件が占める割合は74.6%です。一方、築10年〜築14年の物件は11件(8.7%)、築10年未満の物件は21件(16.7%)販売されています。

また下記の表は、販売されている物件の上位5番目までの築年数と価格帯の組み合わせをまとめたものです。築年数と価格帯の組み合わせについて、より詳しく検証しましょう。

中古マンションの築年数と販売価格

順位 築年数×価格帯 物件数
1位 築15年〜×2,500万円超〜3,000万円 30件
2位 築15年〜×3,000万円超〜3,500万円 25件
3位 築15年〜×3,500万円超〜4,000万円 14件
4位 築15年〜×4,000万円超〜5,000万円 11件
5位 築15年〜×2,000万円超〜2,500万円 8件

足立区で販売されている中古マンションにおける築年数と価格帯の組み合わせで最も多いのは、平均価格よりも低い価格帯となる「築15年〜×2,500万円超〜3,000万円」の30件です。また、2番目に位置しているのも平均価格よりも低い価格帯となる「築15年〜×3,000万円超〜3,500万円」です。1番目と2番目を合わせると55件となり、全体の43.7%となっています。

足立区では1カ月間で平均価格が61万円下落しており、このように平均価格よりも低い価格帯の物件が多く販売されていることは傾向の一つとして注目したいポイントです。

4 足立区のマンションの購入を検討している人数

マンションを売却する際のポイントの一つは、相場に合わせて適正な価格を設定することです。マンションの需要を推測するためにも、購入を検討されている方の数を確認していきましょう。

三井のリハウスでは、マンションの購入を検討されている方の人数をそれぞれの区で希望価格別に表示しています。下記の表は、その数字をもとに、東京23区の購入検討者数の上位5番目までと足立区を表したものです。

エリア別のマンション購入検討者数

順位 購入検討者数
1位 世田谷区 3,765人
2位 港区 3,303人
3位 渋谷区 2,925人
4位 江東区 2,669人
5位 品川区 2,521人
20位 足立区 808人

足立区のマンション購入を検討されている方の数は808人となっており、東京23区内で20番目に位置しています。2022年12月15日時点では819人となっており、1カ月間で11人の減少となっています。ただし年末年始を挟むこの時期は、マンション市場は活発にはなりにくく、東京23区すべての区で購入検討者が減少しています。その中で、足立区は5番目に少ない減少数となっています。

下記の表は、購入検討者の数を希望価格帯ごとに分けたものです。どのような傾向があるか、分析していきます。

価格帯別のマンション購入検討者数

順位 価格帯 購入検討者数 割合
1位 4,000万円超〜5,000万円 180人 22.3%
2位 2,000万円超〜3,000万円 155人 19.2%
3位 3,000万円超〜4,000万円 143人 17.7%
4位 5,000万円超〜6,000万円 128人 15.8%
5位 〜2,000万円 105人 13.0%

最も多い価格帯は、平均価格よりも高い「4,000万円超〜5,000万円」の180人で、全体の22.3%を占めています。平均価格よりも高い物件を検討されている方が多いため、今後は平均価格が上昇する可能性があります。

ただし、2番目に多いのは平均価格帯よりも低い価格帯となる「2,000万円超〜3,000万円」で、さらに最低の平均価格帯となる「〜2,000万円」が13.8%を占めて5番目に位置しています。これらのことから、今後も価格の動向を注視する必要があると考えられます。

まとめ

三井のリハウスの2023年1月16日時点のデータから、東京都足立区で販売されている中古マンションに関する傾向を解説しました。まとめると下記のようになります。

  • 販売されている中古マンションの平均価格は東京23区内で最も低い
  • 平均価格は2022年12月15日時点から61万円の下落
  • 販売されている中古マンションの件数は東京23区内で15番目
  • 販売されているマンションのうち最も多い間取りは3LDK(61.1%)
  • 最も多く販売されている間取りと価格帯の組み合わせは2LDKの「4,000万円超〜5,000万円」
  • 最も多く販売されている築年数の区分は「築15年〜」(74.6%)
  • 築10年未満の物件は21件(16.7%)が販売されている
  • 最も多く販売されている築年数と価格帯の組み合わせは築15年以上の「2,500万円超〜3,000万円」
  • 足立区内のマンション購入を検討している人は東京23区内で20番目
  • 購入検討者が最も多い価格帯は180人(22.3%)の「4,000万円超〜5,000万円」

東京都足立区の中古マンション市場は、2023年1月16日時点に比べて平均価格が61万円の下落となっています。平均価格は下落しましたが、平均価格よりも高い価格帯の中古マンションを検討されている方が多いのが足立区の傾向です。今後の価格変動に影響が及ぶ可能性がありますので、マンションを売却する際は地域の特性を把握し、実績のある不動産会社に依頼するようにしましょう。

なお、三井のリハウスにおける東京都足立区の取引実績(2013年1月〜2022年12月)は、マンションが2,041件、一戸建て・土地が1,529件で合計が3,570件となっています。より詳細な情報や売却戦略については、三井のリハウスの無料査定を受けることで、査定価格や査定の根拠を知ることができます。売却に迷っている方でも利用することができるため、「まずは価格を知りたい」という方でも、実際に査定を受けることも検討されてみると良いでしょう。

※東京の不動産市場は流動性が高く、売出情報のデータも日々変動があります。本記事でご紹介した内容については、三井のリハウスが提供している、2023年1月16日時点のデータであることをご理解の上、参考にしてください。

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倉岡 明広

倉岡 明広

経済学部経済学科卒業後、出版社や編集プロダクション勤務などを経てフリーライターとして独立。雑誌や新聞、インターネットを中心に記事を執筆しています。初心者が抱く不動産投資の疑問や質問を解決できるよう丁寧な記事を執筆していきます。