2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催後、不動産価値はどのように変化するか? 不動産投資会社の株式会社クレアスライフが不動産投資家と不動産投資を検討している人を対象に、20年以降で「山手線沿線及び内側」「23区」「東京以外の大都市」「他の地方都市」での不動産価値はどうなっていくかアンケート調査を実施した。
オリンピック開催後は開発ラッシュの反動などで景気減退が懸念され、中でも不動産価値が大きく下落する可能性が様々なところで指摘されている。不動産投資スクエアでは、様々な角度でオリンピック以降の不動産価値がどうなるかを調査しているが、今回は、不動産投資家及び不動産投資検討者の意識にアンケートで切り込んだ。回答者は438名、実施期間は2018年8月31日~9月7日。
「2020年以降の不動産価値がどのように変化すると思うか?」という設問には山手線沿線及び内側は「上がる」が43.8%、「現状維持」が34.2%、「下がる」が21.9%で、上がると現状維持を合わせると78.0%となった。東京23区でも、下がると考えている方が山手線沿線及び内側より約10%多いものの、上がるが31.1%、現状維持が36.1%に対して、下がるという予測は32.9%。上がると現状維持を合わせると67.2%となった。


東京以外の大都市では、「上がる」が16.0%、「現状維持」が47.0%、「下がる」が37.0%。「上がる」と「現状維持」を合わせると63.0%だった。他の地方都市では、「上がる」が6.8%、「現状維持」が32.4%、「下がる」が60.7%という結果で、「上がる」と「現状維持」を合わせると39.2%となり、「下がる」という予測の方が多く、他の3つの結果とは逆転していた。


山手線沿線及び内側、東京23区の不動産価値が「上がる」と答えた理由としては、「オリンピックは関係なく、不動産価格上昇の傾向は続くと思う」「都内流入はまだ続くと考える」など、東京の一極集中が20年以降も続くという予想に基づいている。また、「オリンピックによる開発効果と外国の富裕層などが不動産の購入が進む」と、オリンピックの開発が不動産投資を促進させるという見方もあった。「諸外国に比較して東京都心の地価はまだ割安」「東京の不動産価格はニューヨーク、ロンドン、パリ、上海に比べてまだまだ安い」「海外からの投資は引き続き行われるため下がることはない」といった意見もあった。
一方、「都心の再開発が進み、地方との格差が拡大する」と予測する人は多い。「横浜、名古屋、大阪のターミナル駅周辺のみは若干の上昇もしくは現状維持もできるだろうがそれ以外の地域(ターミナル駅から徒歩10分以上)の不動産価値は下落する」など、理由はさまざまだが、東京の一極集中で相対的に地方は下落するという見方だ。
【参照記事】クレアスライフ「2020年以降の不動産価値はどのように変化するか?不動産投資オーナーと不動産投資検討者に聞いた“山手線沿線”、“23区”、“東京以外の大都市”、“地方都市”それぞれの物件価値の予想! 」
【企業資料DLページ】クレアスライフ「不動産投資ガイドブック「不動産投資をはじめる前に知っておきたい9つのこと」」
【関連ページ】クレアスライフの評判・口コミ・資料請求
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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