コロナ治療と闘うインドネシアの医療従事者に防護服を。クラウドファンディング募集7/26まで

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インドネシアで新型コロナウイルスの治療にあたる医療機関にPPE(Personal Protective Equipmen、個人防護具)を届けるためのプロジェクトが、ソーシャルグッド特化のクラウドファンディングサイト「GoodMorning」で募集を開始した。インドネシアのソーシャルITベンチャーWeCare.id(ウィーケア・アイディー)と、日本人サポーターWeCare supporter(ウィーケア・サポーター)の共同起案・運営によるクラウドファンディング。『コロナで医療崩壊を起こさせない』インドネシア社会起業家の挑戦を応援したい!」は目標金額50万円、7月6日午後1時時点の支援総額は15万8千円。同プロジェクトはAll-In方式で、目標金額に関わらず7月26日までに集まった金額がファンディングされる。

ウィーケア・アイディーは、大小約1万3000の島からなる世界一の島しょ国家であるインドネシアで、保険未加入の患者や、医療施設から遠隔地に住む貧しい患者にクラウドファンディングで医療を提供するプラットフォームを運営している。同社が目指すのは、地域や職業に関わらず、平等に医療サービスを行き届かせる「ラストワンマイル」だ。

インドネシアでのコロナ禍について、ウィーケア・サポーターは「医療機関で防護服などの圧倒的な不足により院内感染が発生するなど危機的状況」と説明。こうした状況に果敢に挑み、防護服を届け続ける現地ソーシャルITベンチャー(ウィーケア・アイディー)のさらなる挑戦を支援するため、共創プロジェクト開始に至った。

ウィーケア・アイディーは2019年、ウィーケア・アイディーの活動を知り、CEO兼CTOであるGigih Rezki Septianto氏の理念と活動に共鳴、支援活動を開始した。「インドネシアでは感染者数が5万2千人を超え(6月27日時点)、死者数は2700人超。その中には最前線で活動していた医師、看護師などの医療従事者55名も含まれている。インドネシアは感染者数、死者数ともASEAN地域で最悪で、医療従事者が犠牲になった理由としてPPEの絶対的な不足が指摘されている」とウィーケア・サポーターは窮状を訴えている。PPEは患者や医療関係者が病院で身に付ける、ガウン、手袋、マスク、キャップ、エプロン、シューカバー、フェイスシールド、ゴーグルなど。

ウィーケア・アイディーは自社のクラウドファンディングプラットフォームでキャンペーンを立ち上げると同時に、病院からのリクエストに応えるため、PPEや消毒液を調達し、遠隔地や農村地域を含む各地の病院に届ける活動を開始している。すでに約1200を超える医療機関に物資を届けているが、まだ約1000の病院で医療物資が不足しており(6月10日時点)、感染者数は増加している。ウィーケア・サポーターは、日本でのキャンペーンを立ち上げることで活動を応援し、インドネシアの医療崩壊を防ぐことに少しでも貢献したいとして、支援を呼びかけている。

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