コロナ禍で不動産の売り出し期間は短期化、景気の悪化を懸念。Speeeが売却経験者に調査

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、不動産売却にかかる期間が短くなる傾向があるようだ。不動産一括査定サイト「イエウール」や不動産会社の口コミ・評判サイト「おうちの語り部」を運営する株式会社Speeeが7月5日発表したコロナ禍の不動産市場の動向に関する調査では、売却にかかる期間がコロナ禍前(2019年12月1日~20年3月1日)に比べ、コロナ禍(20年4月7日~21年6月25日)で1ヶ月ほども短くなっていた。

同社は新型コロナウイルスの感染拡大が不動産市場に与えた影響を明らかにするため、全国1000人を対象に、感染拡大の直前の回答とコロナ禍の期間の回答を比較。「おうちの語り部」のインターネットリサーチとして、47都道府県の22歳からア84歳の男女を対象にコロナ前/コロナ禍で各500のサンプルを得た。不動産売却開始から売却完了までをグラフにすると、コロナ前は125日で約3ヶ月かかっているのに対し、コロナ禍では100日を切っている。

不動産売却にかかる期間がコロナ禍前後で短期化

コロナ禍で、不動産の売主は、消費者の行動が制限され、購買意欲が失われたことで、景気の悪化を危ぶむ意見が多かったようだ。公開されている意見では、「コロナの影響で問い合わせはあっても内覧などは難しいのでは?売却に時間がかかるのでは?という不安があった」(30代後半 男性)、「都心のオフィス需要は減退し、都心のワンルームマンションも長期的には資産価値が下がっていくと思い売却した」(50代後半 男性)と、前例の無い事態に、不動産売却自体に消極的になった心理がうかがえる。

「コロナ禍も始まり、また長期的にも人口が減少する事も明らかな市況下で大きな負債を抱えていることに不安を感じ始めた」(50代後半 男性)「その時住んでいた物件が古かったのは多少不安だった。何より、コロナになって景気がどう落ち込むかが心配」(50代前半 女性)と、中長期的な経済的ダメージを懸念する売主の声も紹介されている。

不動産の売却では、仲介を担当する不動産会社の対応も大切だ。調査は、不動産会社の対応について聞いている。「コロナ禍で全体的に動きが止まってる時期のスタートで担当は大変だったと思うが、とても誠実で信頼の出来る方。こまめな連絡や報告で、安心してお願いできた。VRによる内覧も充実していた」(50代 女性)、「担当者が当方の条件を充分に配慮してくれた、またコロナ禍での内見についても、しっかり感染対策をし、日時もこちらの希望を叶えてくれた」(50代 男性)など、感謝の声も寄せられている。

「金額は納得がいっていない。不動産屋が言う通りに値下げしたが、コロナ禍で鎌倉などの郊外が注目されていたのでもう少し様子をみたかった」(40代 男性)という声も付記されている。

【関連サイト】イエウール
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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