不動産を売却するときのツールとして多くの人に活用されているのが不動産一括査定サイトです。不動産一括査定サイトの一つである「イエウール」の利用を検討されている方も少なくないのではないでしょうか?
この記事では、イエウールでの不動産査定などを検討されている方に向けて、イエウールの特徴やメリット・デメリット、評判・口コミなどを紹介します。また利用の手順についても解説していきますので、ご参考ください。
目次
- イエウールとは?
- イエウールで不動産を査定してもらうメリット
2-1.不動産会社の情報を知ることができる
2-2.査定してもらえる物件種別が多い
2-3.地方の不動産も査定してもらえる
2-4.机上査定と訪問査定のどちらかを選べる - イエウールで不動産を査定してもらうデメリット
3-1.電話での問い合わせができない
3-2.一部の大手不動産会社とは提携していない
3-3.連絡方法を選べない - イエウールの評判・概要
- イエウールを利用する際の手順
- まとめ
1 イエウールとは?
イエウールは2014年からサービスを開始した不動産一括査定サイトで、東証スタンダート市場の上場企業「株式会社Speee」というIT企業が運営しています。
具体的な特徴は下記の5つです。詳しく見てみましょう。
- 全国2000社以上の不動産会社に対応している
- 最大6社に査定をしてもらえる
- 悪徳業者は排除している
- 月間査定依頼者数は20,000人、年間20万件を突破
- 全国47都道府県の対応エリア
全国2000社以上の不動産会社に対応している
国内の大手不動産会社のほか、地元密着型の不動産会社など全国2000社以上の会社と提携しています。提携する際には、イエウールの担当者が基本的にすべて面談をしています。
最大6社に査定をしてもらえる
最大で6社までの不動産会社に査定してもらえます。
悪徳業者は排除している
利用者からのクレームが多い企業はイエウールが契約を解除しています。そのため悪徳業者は排除されています。
月間査定依頼者数は20,000人、年間20万件を突破
東京商工リサーチが2022年1月に行った「不動産の一括査定サイトに関するランキング調査」によると、月間査定依頼者数は20,000人で調査した7社の中で1位でした。また、年間の依頼者数は20万件を超えており、多くのユーザーが利用しているサービスであることが分かります。
全国47都道府県の対応エリア
こちらも東京商工リサーチが2022年1月に行った「不動産の一括査定サイトに関するランキング調査」の結果、イエウールは全国47都道府県に対応しており、最も多いエリア数となっています。
2 イエウールで不動産を査定してもらうメリット
前項で紹介した特徴を踏まえ、さらに踏み込んでメリットとデメリットを紹介します。
2-1 不動産会社の情報を知ることができる
提携している不動産会社の情報が地域ごとに一覧になって記載されています。「地域密着不動産会社」と「大手不動産会社」に分けて簡単な会社説明が記載されていて、さらに社内や店内の写真も掲載されているので、依頼したい不動産会社について知ることができます。
2-2 査定してもらえる物件種類が多い
査定の依頼ができる物件の種類は下記の10種類です。
- 分譲マンション
- 一戸建て
- 土地
- 一棟アパート・一棟マンション
- 区分マンション(収益)
- 一棟ビル
- 区分所有ビル(ビル一室)
- 店舗・工場・倉庫
- 農地
- その他
他サイトではあまり見られない農地に対応しているのも特徴のひとつです。
2-3 地方の不動産も査定してもらえる
東京商工リサーチが2022年1月に行った「不動産の一括査定サイトに関するランキング調査」によると、イエウールの一括査定サービスは全国47都道府県のエリアに対応しており、調査した7社の中で1位でした。
不動産一括査定サービス一般ユーザーが無料で利用するために、提携会社からのコミッションによって運営されています。地方の物件だと提携会社数も少なく都心と比較して売買の頻度も高くないため、地方をエリア対応外としている不動産一括査定サービスも多いという事情があります。
イエウールは、全国2000社以上の不動産会社と提携しており地方の物件にも対応してくれる可能性が高く、この点は他社と比較した時のメリットと言えます。他のエリアでは査定依頼ができなかった不動産でも、あらためて査定依頼を検討できる不動産一括査定サイトと言えるでしょう。
2-4 机上査定と訪問査定のどちらかを選べる
不動産を査定してもらう際、物件情報や入力者情報を記入した後に、机上査定と訪問査定のどちらかを選ぶことができます。机上査定とは現地での調査をしないで、築年数や間取り、床面積、さらには類似物件の取引事例などの手元にあるデータなどから査定価格を算出する方法です。これに対して訪問査定とは物件を訪問して不動産の状態なども調査した上で査定価格を算出する方法です。
机上査定とは簡易査定とも言われており、査定価格を知りたい場合などに用いられます。本格的な査定の前に、まずはいくらで売れそうか知りたいといったときにも利用できるのは机上査定のメリットのひとつです。
3 イエウールで不動産を査定してもらうデメリット
イエウールを利用する際は、下記3つのデメリットに注意しましょう。
3-1 電話での問い合わせができない
イエウールに関する問い合わせはフォームでのみの対応になっています。そのためすぐに連絡が取りたいといった場合でも、返信に時間がかかることが予想されます。
キャンセルする場合もイエウールに問い合わせをする必要があり、その際にタイムラグが生まれる可能性があります。
3-2 一部の大手不動産会社とは提携していない
大手不動産会社の「三井住友トラスト不動産」「みずほ不動産販売」「住友林業ホームサービス」などとは提携していますが、「三井不動産リアルティ」「住友不動産販売」「東急リバブル」などの不動産会社とは提携をしていません。
そのためこれらの大手不動産会社に査定を依頼したい場合は単独で査定依頼をするか、「すまいValue」という別の不動産一括査定サイトで行う必要があります。
【関連記事】すまいValueの評判・口コミ・不動産売却
3-3 連絡方法を選べない
物件や依頼者の入力をする際に、不動産会社からの連絡方法が選べるようにはなっていません。電話番号とメールアドレスを記入するようになっているだけで、どちらで連絡くるのかは不動産会社任せになっています。
気軽に査定価格だけ知りたい場合はメールでのやりとりを希望する方も多く、電話がかかってきた場合はやりとりに煩わしさを感じます。
4 イエウールの評判・口コミ
以下では、イエウールに関する評判や口コミも見ていきましょう。
イエウールの良い評判・口コミ
- 入力フォームがLINEのように会話形式で簡単
- 大手にも、地元の不動産会社にも、査定をしてもらえる
- 田舎の物件だが、きちんと査定してくれる不動産会社が見つかった
イエウールの残念な評判・口コミ、改善を求める声
- メールでしか問い合わせができないので、時間がかかった
- 高い査定額が出ると聞いていたが、予想よりも低い価格で残念
※上記はすべて個人の感想です。サービスの利用を検討される際は、ご自身でもよくお調べの上ご判断下さい。
口コミで意見が多かったのがイエウールの特徴である対応エリアの広さです。またチャットのように会話形式で進められる入力方法も、評価されています。ただし入力には時間がかかるという声もありました。
一方、デメリットで紹介したように、メールでしか問い合わせができないことに不安や不満を抱いているケースや、想定よりも低い査定額が出てしまったという声も見られました。
不動産査定の価格についてはイエウールが査定するのではなく、地域の相場に合わせて提携している不動産会社によって行われます。査定額が想定よりも低かった際は査定の根拠について詳しくヒアリングし、妥当性のある査定額であるかどうかを判断したうえで売却を再検討されてみると良いでしょう。
5 イエウールを利用する際の手順
それではイエウールで不動産を査定してもらう際に、どのような手順で行うのか見てみましょう。
まず、「イエウール」のサイトにアクセスすると、画面が切り替わって、イエウールの特徴であるチャット形式の入力画面に変わります。「希望売却価格」「都道府県」「市区町村」「町名」「字・丁目」「物件種別」の5つを記入して、担当者の名前と顔写真も表示されます。このページでは、より詳しい住所を聞かれ、さらに「物件の状態」「物件との関係」「依頼の理由」「築年数」について聞かれます。
この後、「土地面積」「延床面積」など物件についてより詳しい情報を記入します。登録者の「名前」「年齢」「住所」を記入し、さらにメールアドレスを入力して「無料査定スタート」ボタンを押すと査定がスタートします。
各不動産会社に物件の情報が届き、査定が終わると、査定を担当した不動産会社から電話かメールアドレスに査定結果が届きます。
まとめ
イエウールは多くの提携会社と利用者の実績があり、査定してもらえる物件種別も多いことが特徴です。また、提携社数の多さを活かし、幅広いエリアを対象として地方や田舎の物件の査定依頼がしやすい点は大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、一部の大手不動産会社が提携していないため、できるだけ大手不動産会社も含んだ査定を依頼したい場合には他の不動産一括査定サイトを並行して利用するなどの工夫が必要です。これらのメリット・デメリットを比較して、利用検討してみましょう。
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倉岡 明広
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