クレカ決済のメリット・デメリットを現金・電子マネー・QR決済と比較

クレジットカードは、現金と異なりスマートに支払いを済ませられるのが強みです。電子マネーやQR決済などと同じくキャッシュレス決済ですが、支払い方法、優待サービスの有無という点で大きく異なります。

そこでこの記事では、クレカ決済(クレジットカード決済)のメリットとデメリットを現金や電子マネー、QR決済と比較しながら詳しくご紹介します。クレジットカードが気になっているものの何となく不安で利用をためらっている方やクレジットカードと電子マネーの違いや強みがあるのか知りたい方などは、参考にしてみてください。

※この記事は2022年7月27日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. クレカ決済や他の決済手段の特徴
  2. クレカ決済のメリット
    2-1.現金を持ち歩かずに支払いができる
    2-2.電子マネーやQRコード決済と異なりチャージ不要
    2-3.QRコード決済などに対応していて支払い方法が充実
    2-4.効率よくポイントを獲得可能
    2-5.旅行やショッピング特典付きカードを利用可能
  3. クレカ決済のデメリット
    3-1.現金や電子マネー決済と異なり使いすぎる可能性も
    3-2.分割払いやリボ払いを選択すると手数料発生
    3-3.現金払いと異なり不正利用のリスクあり
    3-4.発行には審査が必要
    3-5.クレジットカードは年会費負担が発生することも
  4. まとめ

1.クレカ決済や他の決済手段の特徴

項目 クレジットカード 現金 電子マネー
支払い方法 あと払い
一括払い、2回払い、分割払い、リボ払いを選択可能
手持ちの資金で支払う 事前に電子マネーアプリをインストールし、店頭の専用端末で支払いを完了させる
チャージの有無 なし QUICPayなど、サービスによってはチャージ不要なサービスもある 事前にチャージが必要
その他特徴 ・カード利用時にポイント進呈
・カードごとに特典を受けられる
・支払い能力を超える決済を避けられる
・ポイントが欲しい場合は、別途ポイントカードの発行が必要
電子マネーによってはポイントプログラム付帯の場合もある

クレカ決済(クレジットカード決済)の主な特徴は、あと払い形式という点です。

クレカ決済を行うと、加盟店を通じてクレジットカード会社へ利用額などの確認が行われます。その後、クレジットカードの引き落とし口座から引き落とされる仕組みです。

一般的な引き落とし日はクレカ決済の翌月もしくは翌々月なので、手持ちの現金が不足していても支払い可能です。

一般的にQRコード決済は、事前のチャージが必要です。チャージ方法は、クレジットカードや銀行口座からの振込、コンビニ払い、通信料金との合算など、サービスによって選べる手段が異なります。

電子マネーの場合は、チャージの必要なサービスとそうでないサービスが混在しています。Suicaや楽天Edy、WAONなどは、事前に任意の金額を入金しておく必要があります。一方、QUICPayは、チャージの他、デビットカードやクレジットカードとの紐づけも可能です(デビットカードとの連携:銀行口座から即日引き落とし)。

2.クレカ決済のメリット

ここからは、クレカ決済のメリットを他の決済手段と比較しながら紹介していきます。

2-1.現金を持ち歩かずに支払いができる

クレカ決済の主なメリットは、現金を持ち歩かずに支払いができるという点です。

現金払いを中心としたライフスタイルの場合は、常に財布を持ち歩く必要があります。万が一手持ちの現金が不足していると、その場で商品を購入できないなどのケースもありえます。

クレカ決済はあと払い形式で、カードもしくはカード情報の登録されたスマートフォンがあれば、手持ちの現金にかかわらず支払い手続きを済ませられます。

現金を持ち歩くのが面倒な方や不安を覚える方、手持ちの現金不足による不便な状況を改善したいといった方には、メリットといえるところです。

なお、電子マネーやQRコードもキャッシュレス決済なので、現金不要という点ではクレカ決済と同等のメリットを持ち合わせています。

2-2.電子マネーやQRコード決済と異なりチャージ不要

クレカ決済は事前のチャージ(入金)が不要のため、チャージ操作や残高の確認などといった手間を省略できます。さらに利用可能枠の範囲内であれば、数万円や数十万円単位の商品を購入することも可能です。

入金操作が面倒という方やすぐに商品を購入したい方などには、使いやすい仕組みといえます。

SuicaやWAONなどのプリペイド型電子マネーやQRコード決済は、どちらもチャージの必要な形式で、チャージ額の範囲内でのみ利用することが可能です。

クレジットカードは、利用可能枠の範囲であればその場で決済を進められます。利用額はクレジットカード会社から後日請求され、決済の翌月もしくは翌々月に指定口座から引き落とされる仕組みです。利用可能枠は、利用者の信用情報によって定められます。

決済によって減少した利用可能枠は、支払い手続きによって戻ります。たとえば、利用可能枠100万円のクレジットカードで5万円の決済を行った場合、利用可能枠は95万円に減少します。5万円分の枠は、決済の翌月もしくは翌々月に支払い手続きが完了すると戻ります。

利用可能枠不足や引き落とし口座の残高不足に気を付ける必要はありますが、事前チャージなしでスムーズなショッピングを進められます。

2-3.QRコード決済などに対応していて支払い方法が充実

クレジットカードを発行しておくと、電子マネーやQRコード決済のチャージに活用することが可能です。

電子マネーやQRコード決済は、銀行振込やコンビニ払い、ATM、通信料金との合算、そしてクレジットカードなどに対応しています。クレジットカードを発行しておくと、クレカ決済だけでなく電子マネーやQRコード決済にも活用することが可能です。

さらにクレジットチャージの際は、クレジットカードのポイントプログラムによって所定のポイントを進呈してもらえる場合があります。ポイントを獲得しながらチャージや決済を行えるのは、クレジットカードならではのメリットです。

ポイントプログラムに関する強みは、次の項目で詳しく紹介します。

2-4.効率よくポイントを獲得可能

クレジットカードは、ポイントの貯めやすさという点でもメリットがあります。

電子マネーやQRコード決済サービスも、決済額に応じたポイントを進呈してもらえる場合があります。そこでチャージ方法にクレジットカードを選択しておくと、電子マネーやQRコード決済とクレジットチャージによってポイントを二重取りすることが可能です。

たとえば、電子マネーアプリのd払いにdカードを登録し、クレジットチャージと電子マネー決済を行うと、ポイントを二重取りできます。合計1.5%のポイント還元を受けられるので、クレカ決済よりお得といえます。さらにdポイントカード加盟店でカードの提示およびd払いを行うと、ポイント還元率合計2.5%の三重取りが可能です。

他にもポイント特化型のクレジットカードを発行した場合は、1回のクレカ決済でポイント還元率2.0%以上の優遇を受けられます。たとえば、楽天プレミアムカードの楽天市場コースを選択後、楽天市場でクレカ決済を行うとポイント還元率が6.0%になります。

ポイント還元率の高いサービスを利用したい方やポイントプログラムでお得にショッピングを行いたい方などには、特にメリットの多いサービスです。

2-5.旅行やショッピング特典付きカードを利用可能

電子マネーやQRコード決済、現金払いにはない特長の1つが、旅行やライフスタイル系特典の有無です。

クレジットカードには、ポイント特典の他、旅行特典や空港サービスの優待特典、ショッピング特典、ライフスタイル系特典など、さまざまなサービスが付帯されています。

項目 アメックスカード イオンカード セゾンカード 三井住友カード 楽天カード
主な特典例 ・手荷物宅配サービスの無料特典(空港~自宅間の宅配)
・カード会社提携の空港ラウンジ無料利用特典
・レジャー施設の優待サービス
・お客さま感謝デーにイオングループ店舗などでカード利用:1回の決済代金に対して5.0%割引
・イオンシネマの映画チケットをカードで購入:300円割引
・提携サービスや店舗で割引、クーポンプレゼントなどの特典付帯
・優待のあるお店サービスと提携されている店舗やサービスで割引やクーポン券、独自の商品プレゼントなど
・ロフトでのクレカ決済で5.0%割引
・イープラスの先行予約特典など
・対象店舗でのクレカ決済や電子マネーを活用したクレカ決済:ポイント還元率アップ
・ポイントUPモール経由のクレカ決済:ポイント還元率アップ
・カード会社提携の空港ラウンジ無料特典
・楽天市場のクレカ決済でSPU適用(ポイント還元率アップ)
・海外レンタカー10.0%割引
・楽天カード アラモアナラウンジ内のサービスを利用可能

アメックスカードなどは、旅行特典や空港サービスの割引優待サービスが充実しています。旅行好きな方や旅行中に空港ラウンジでくつろぎたい方、舞台鑑賞やレジャー好きな方は、活用しやすいといえます。

一方、楽天カード三井住友カードは、優待サービスの他、ポイント特典も複数付帯されています。ポイントを効率よく貯めたい方には、特にメリットがあります。

セゾンカードイオンカードなどのライフスタイル系特典が付帯されているカードは、健康や美容、ショッピングに関心を持っている方に愛用しやすい特典内容です。

他にもクレジットカードによっては、不正利用被害を受けた際の補償だけでなく、旅行傷害保険や動産総合保険なども付帯されていることがあります。旅行傷害保険は、旅行中のけがや病気による治療や入院費、携行品損害(財布などの紛失や盗難被害)などの損害費用を補償してもらえます。

動産総合保険は、クレジットカードで購入した商品の破損や盗難に伴う損害を補償してくれるのが特徴です。

空港ラウンジでくつろいでみたい方や宿泊特典などの優待サービスを体験したい方、旅行中のリスクに備えたい方、日々の生活に役立つサービスをお得な価格で利用してみたい方などは、愛用しやすいサービスといえます。

3.クレカ決済のデメリット

続いては、クレカ決済のデメリットを現金払い、電子マネー、QRコード決済との違いと比較しながら紹介します。

3-1.現金や電子マネー決済と異なり使いすぎる可能性も

使いすぎや利用額を把握しにくい可能性があるという点は、クレカ決済のデメリットであり注意点の1つです。

現金払いの場合は、財布を確認することで現時点の支払い能力を把握できます。電子マネーやQRコード決済は、事前にチャージした金額を超える支払いはできない仕様です。いずれの決済方法も想定を超える請求を抑えやすく、支出管理という点で強みがあります。

クレカ決済の場合は、利用可能枠の範囲であれば気軽に決済を進められます。たとえば、利用可能枠100万円のクレジットカードを利用する際、引き落とし口座の残高にかかわらず合計100万円まで決済手続きを行えます。

クレジットカードは他の決済手段と異なる仕組みなので、あとから大きな負担が発生してしまう可能性もあります。クレカ決済の使い過ぎを防ぐには、アプリや管理サービスなどで利用明細を定期的に確認したり、1ヶ月あたりの利用額を決めておいたりするのが大切です。

3-2.分割払いやリボ払いを選択すると手数料発生

クレカ決済の際に分割払いやリボ払いを選択すると、利用額に手数料が上乗せされてしまいます。現金払いや電子マネー、QRコード決済にはない特徴なので、支払い方法と手数料の仕組みに関して注意する必要があります。

クレジットカードの支払い方法は、一括払い(1回払い)、2回払い、分割払い(3回以上)、リボ払いに分かれています。

分割払いを設定した場合は、決済の際に支払い回数を指定します。1回の支払金額は、回数と支払総額によって変わります。一方、リボ払いは、支払総額や回数にかかわらず毎月一定の金額を支払うのが特徴です。

分割払いとリボ払いに上乗せされる手数料は、支払総額や支払回数などによって変わります。なお、一括払いと2回払いには手数料が上乗せされません。

クレジットカードを利用する時は、手数料負担を考慮しながら支払い回数を検討するのが大切です。

3-3.現金払いと異なり不正利用のリスクあり

クレカ決済は、現金払いと異なり不正利用のリスクがあります。

ネットショッピングの際にハッキングされたりカード情報を抜き取られたりすると、第三者にクレジットカードを利用されたり個人情報を悪用されたりしてしまいます。

現金払いの場合は、少なくとも決済情報の抜き取りなどといったリスクを抑えられますし、現金を盗まれても個人情報の漏洩は防げます。

ただし、クレカ決済でなくとも、ネットショッピングにおける口座番号を含む情報の漏洩、電子マネーやQRコードアプリを通じた情報の抜き取りなどといったリスクはあるので、いずれの決済手段も金銭的な被害を受ける可能性があります。

クレジットカードを利用する時は、カードの盗難や紛失に気を付けながら管理する必要があります。万が一被害を受けた場合は、カード会社へ利用停止の依頼と補償に関する手続および相談、警察への被害届提出などが必要です。

3-4.発行には審査が必要

クレジットカードを発行するには、申込手続き後の審査に通過しなければいけません。審査に関して面倒と感じる方やすぐに決済手段を取得したい方には、デメリットといえます。

電子マネーやQRコードアプリは審査不要なので、始めやすさという点で強みのあるサービスです。今すぐキャッシュレス決済を始めたい時は、電子マネーやQRコードアプリを検討した方がいい場合もあります。

なるべく早くクレジットカードを発行したい時は、最短即日発行可能なカードから比較しておくのが重要です。

たとえば、セゾンカードデジタルは、最短5分でカード情報を発行できる可能性があります。審査結果はメールで確認でき、カード情報をセゾンPortalアプリへ登録してもらえます。あとは、セゾンPortalアプリに記載されているカード情報をGoogle PayやApple Payに登録すれば、店舗でもスマホ経由でクレカ決済を行うことが可能です。

プラスチックカードに関しては、後日郵送で受け取れます。

3-5.クレジットカードは年会費負担が発生することも

クレジットカードの中には、年会費負担がかかるカードもあります。家計負担に影響のある支払い方法を避けている方には、注意すべき要素ですし、事前に確認しておくべき部分です。

現金払いはもちろん、電子マネーやQRコード決済では、支払い以外の費用負担が発生しません。一方、年会費有料のクレジットカードを発行した場合は、毎年契約更新の時期に年会費を支払う必要があります。

例えば旅行特典の充実したアメリカン・エキスプレス・カードは年会費13,200円(税込)、上位カードのプラチナ・カードは年会費143,000円(税込)です。

年会費はクレジットカードによって大きく異なり、上記のようなケースもあれば、数千円や数百円のカードも発行されています。

どうしても年会費負担を避けたい時は、年会費が永年無料のカードから比較検討してみるのが大切です。楽天カード(普通)イオンカードセレクトなどは、カードの利用回数や金額にかかわらず永年無料となっています。

年会費永年無料のカードは複数発行されているので、比較的選びやすい状況です。また、年会費負担というデメリットは抑えられるので、他の決済手段と同じく維持費用を気にせず利用し続けられます。

まとめ

クレカ決済は、電子マネーやQRコード決済と異なりチャージ不要で支払い手続きを済ませられます。また、現金払いと異なり、手元に用意している現金を超える金額の商品を購入できます。ただし、使い過ぎや不正利用のリスクなどには注意が必要です。

スマートに支払いを行いながらポイントを貯めたい方や、さまざまな優待特典を受けてみたい方は、今回紹介した特徴やメリット、デメリットを参考にクレジットカードの検討を進めてみてはいかがでしょうか。

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菊地 祥

菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。