不動産投資サイト「楽待」を運営する株式会社ファーストロジックは5月2日、「楽待」の「投資用 市場動向データ 最新版2017年4月期分」の調査結果を公表した。
「楽待」は収益不動産物件の掲載数において国内最大の不動産投資サイトだ。投資物件の購入を検討する方と所有する投資物件を売りたい方のマッチングサービスを展開している。
調査は2017年4月1日より4月30日までの期間中、「楽侍」に新規掲載された物件、問合せのあった物件について、全国エリアを対象として行われた。
レポートによると、投資用不動産の全ての物件種別で価格が上昇した。
まず一棟マンションの価格は前月から10%以上上昇した。これは3億円を超す高額な物件が増加したことが要因とみられる。また、一棟アパートの価格も15%以上上昇し、ともに利回りが低下した。
続いて、投資用一棟マンションの新規登録数は2,172件(全掲載数8,414件)であり、価格は前月比で2万円上昇した。同様に、問合せ物件の価格も174万円上昇した。 また、新規掲載物件の表面利回りは、前月比で0.28ポイント下落した。同様に、問合せ物件の表面利回りも0.14ポイント下落した。 一棟マンションの築年数は前月比、新規掲載物件はマイナス2ヵ月、問合せ物件はマイナス2ヵ月となった。
さらに、投資用一棟アパートの新規登録数は9,165件(全掲載数32,969件)で、価格は前月比で940万円上昇した。一方、問合せ物件の価格は65万円下落した。 また、新規掲載された一棟アパートの表面利回りは、前月比で0.25ポイント下落した。一方、問合せ物件の表面利回りは0.08ポイント上昇した。 一棟アパートの築年数は前月比、新規掲載物件はプラス3年8ヵ月、問合せ物件はプラス9ヵ月となった。
最後に、投資用区分マンションは新規登録数11,614件(全掲載数37,883件)であり、新規掲載された区分マンションの価格は、前月比で64万円上昇した。一方、問合せ物件の価格は14万円下落した。新規掲載された区分マンションの表面利回りは、前月比で0.03ポイント上昇した。同様に、問合せ物件の表面利回りも0.42ポイント上昇した。区分マンションの築年数は前月比で、新規掲載物件はマイナス2ヵ月、問合せ物件はプラス1年8ヵ月となった。
【参照リリース】投資用不動産の全物件種別で価格が上昇
(HEDGEニュース編集部 平井 真理)
平井真理
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