世界約120か国に支部をもつ国際NGO ADRAの日本支部・認定NPO法人ADRA Japanは5月29日、パブアニューギニアで発生した地滑りに対し、緊急支援を行うと発表した。
日本時間5月24日午前2時ごろ、パプアニューギニアの首都から北西600キロほど離れたエンガ州ヤンバリ村で地滑りが発生した。地盤が不安定で被害拡大の危険も高まっており、人々の捜索救援は難航。国連による初期推計では死者は670人を超えると言われ、2000人以上が生き埋めとなっている恐れがあるという。
すでに150の家屋が堆積した8メートル以上の土砂に埋もれており、更なる土砂崩れを回避するため8,000人が避難を強いられている。政府当局は、国連NGO等と災害対応のための調整を進めている。捜索・救助活動が優先される中、被災者への医療、避難所提供、食料、心理社会的支援を含む早急な人道支援も必要とされている状況だ。
そこでADRAは現地行政、国連、NGO、教会組織などと調整し、子ども、女性、高齢者、障がい者なども視野に入れ、特に弱い立場の人たちが取り残されないよう、人々に寄り添った緊急支援に取り組むことを決めた。緊急的な食料や生活用品等の配付、清潔な水と衛生のための支援、教育支援など、人々の命をつなぎ尊厳を守るための活動を見込んで準備を開始した。
ADRAは被災した人々に寄り添った支援を届けるため、緊急募金を開始。パプアニューギニアの地滑り被災者支援のため、Vポイント(旧Tポイント)やクレジットカードで寄付ができるYahoo!ネット募金に特設募金サイトを開設した。2024年8月29日18時まで寄付は可能だ。
【関連サイト】Yahoo!ネット募金「【2024年パプアニューギニア地滑り】2,000人以上が生き埋めの恐れ。被災地へ緊急支援を(ADRA Japan)」
岡村 幸治
Twitter:@koji__O
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