小学生のキャリア教育サービスを提供している一般社団法人Nancyが、オンライン上で職業体験などができる「こどものまちオンライン」のスポンサー企業を募集している。
「こどものまちオンライン」は現在開発中で、zoom内の職業ブースで子どもが働いて給料を得る体験をしたり、手作りのデジタル作品を展示ブースで売買したりすることなども可能にする予定。「子どもが主役の街」をコンセプトに、提供側で完全に作り込むのではなく子ども達自身の手で社会を創ってみてもらうことや、地域・国を超えたコミュニケーションなどオンラインの良さを生かしたサービスを目指す。
Nancyは「子どもの『生き抜く力』を育む」をミッションに掲げ、子どもたちにキャリア教育を提供しているNPO。小学生が架空都市の運営発展を通して成長する「ぎふマーブルタウン」の事業を2016年に立ち上げた。架空都市ぎふマーブルタウンでは、子どもたちが失敗を恐れず挑戦できるようになるための「正解を教えない教育」をコンセプトとし、働いて給料を稼いで税金を納めたり、集まった税金の使い道を決める国王を選挙で選んだり、手作りした消費やサービスをお店に出して起業したりできる。
年2〜3回のペースで開催され、これまでにのべ5000名以上が参加。多い時には1日で791人の小学生が参加したこともあった。各所からの評価も高く、経済産業省キャリア教育アワードの受賞実績もある。しかし新型コロナウイルスの影響で、ぎふマーブルタウンは2019年秋の開催を最後に開催が停止された。そこで、Nancyはオンライン版として「こどものまちオンライン」を企画。iOS、androidなどに対応するアプリ形式の予定で、短文のメッセージのやりとりも可能にするという。
こどものまちオンラインを無料提供したい背景として、仮に参加費を100円程度に設定したとしても、子ども達は親や家族に支払いをしてもらう必要が出てしまうなど、家庭環境や経済環境によってサービスを利用できるかどうかが左右されてしまうという問題がある。スポンサーを募ることで、子どもには無料で提供することを可能としたい意向だ。
企業側はスポンサーになると、ロゴをプリントしたアバター用の服を用意したり、企業の商品などオリジナル要素をアバターアイテムにしたりすることもできるという。
【企業スポンサーの問い合わせ先】gifu.nancy@gmail.com
【関連サイト】一般社団法人Nancy
岡村 幸治
Twitter:@koji__O
最新記事 by 岡村 幸治 (全て見る)
- キッズドア、食料支援と学習支援のクラウドファンディング募集。物価高のなか進学控える困窮世帯の子どもたちをサポート - 2024年12月5日
- 日本承継寄付協会、元陸上選手の為末大氏とSansan創業者の寺田親弘氏が理事に就任 - 2024年10月28日
- 日本承継寄付協会と鎌倉市が神奈川県初の協定締結。遺贈寄付の普及目指す - 2024年10月16日
- 丹波山村とヤマップ、共同クラウドファンディング実施。雲取山の登山環境整備が目的 - 2024年9月27日
- 20代の46.6%が「自身がホームレスになる可能性ある」 LIFULL調査 - 2024年9月19日