マネックスグループのカタリスト投資顧問株式会社は6月25日、「マネックス・アクティビスト・ファンド(愛称:日本の未来、以下MAF」のマザーファンドに投資助言を行う機関として、自社の利益の一部をサステナブルな社会の実現に向けたコミュニティへ還元、投資のエコシステム(生態系)の強化に向けた取り組みを推進していくと発表した。
MAFは“個人投資家と共に日本の未来を創造する”ことを目指して設計されたアクティビストファンドで、6月25日で運用開始1周年を迎えた。6月24日時点の基準価額1万2854円、年初来リターン+15.8%とパフォーマンスは順調に推移している。国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)のコンセプトとも親和性が高い。
同社は「サステナブルな社会を実現していくためには、エコシステム(生態系)の強化が必要」として、主に金融・投資からの観点で①金融商品の枠組みを超えた「新しい投資体験」を通じた社会貢献②企業統治(コーポレートガバナンス)に係るコミュニティへの還元③業界団体への支援④研究活動等への支援という4つの施策を掲げた。
このうち、新しい投資体験では、個人投資家の金融や投資に対する意識変革やリテラシー向上を促進するため、積極的な情報発信や啓発活動、コミュニティ作りを通じて、既存の金融商品の枠を超えた投資体験の提供を目指す。「社会貢献と財務リターンの両方を追求できる手段としてMAFの認知向上に取り組み、投資家と共に日本の未来を創造する」と力を込める。
コーポレートガバナンスに係るコミュニティへの還元では「コーポレートガバナンスは経営者に対して取締役が適切な監督をすることで実現する」という観点から量・質両面で支援していく。ほか、業界団体への支援や学術界との連携も掲げており、これらの活動の進捗は同社サイトやMAFのSNSで発信していく予定。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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