米大手資産管理企業のシティグループが、暗号資産・ブロックチェーンを専門とする部門を立ち上げたことがわかった。ウェルスマネジメント部門であるCiti Global Wealth Investments(CGWI)内に「デジタルアセットグループ」として設立されている。
シティグループは米国四大銀行の1つで、22兆円を超える資産を管理するアセットマネジメント会社だ。5月のFinancial Timesによる報道では、暗号資産市場への参入がリークされていたが、このタイミングで改めて明らかとなっている。
米メディアCoinDeskによると、事業対象となるのは暗号資産だけでなくNFTやステーブルコイン、CBDCなども含まれるという。シティグループの既存顧客が、デジタル資産へ興味を持つシーンが増えたといい、新たなサービスを提供するために事業を拡大するとしている。
シティグループは今回の取り組み関して、「暗号資産・ブロックチェーン、およびトークン化といった技術を活用したエキサイティングな開発について、デジタル資産グループの設立を発表できることを嬉しく思います。」とコメントしている。
新設組織にはAlex Kriete氏とGreg Girasole氏が担当するとされ、両者は暗号資産・ブロックチェーン関連事業をシティグループ全ての事業へ連携させるための役割も担うことになるという。
2020年末からの暗号資産市場の盛り上がりに伴い、シティグループだけでなくゴールドマンサックスやJPモルガンといった、レガシー金融大手の取り組みが目立つようになってきた。
シティグループのCEOであるJane Fraser氏は、5月に開かれた上院の銀行員会で暗号資産について言及している。デジタル資産への変化と顧客需要、規制の整備などについて金融機関がが対応を迫られていることから、シティグループとして適切な対応を行なっていると述べていた。
【参照記事】CoinDesk Citi Launches ‘Digital Assets Group’ Within Wealth Management Division
株式会社techtec リサーチチーム
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