10代支援NPOのD×P(ディーピー)と「夢奨学金」を運営する田口福寿会が連携開始

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全国の10代の若者を支援する認定NPO法人D×P(ディーピー)は2022年7月25日、公益財団法人田口福寿会と連携を開始したと発表した。田口福寿会の奨学金制度を利用する若者に、D×Pの運営するユキサキチャットを案内し、早期相談につなげていくねらいだ。

D×Pは、不登校・中退・経済的困難など、さまざまな境遇にある10代の孤立を解決するNPO。13〜19歳を対象にLINEによる進路・就職相談サービス「ユキサキチャット」を運営し、8,000名の登録者を抱える。コロナ禍では、困窮状態にある25歳までに対象者を広げ、食糧支援や現金給付を行いながら相談者の生活の安定をサポートしている。

田口福寿会は、岐阜県在住で児童養護施設等に入所中または退所した人で、国内の大学等に進学する人を対象とした「夢奨学金」を運営。2021年に厚生労働省から公表された児童養護施設等を退所した若者の実態調査では、退所前後で生活費や学費など金銭的な不安等が継続していることが判明。退所後の5人に1人が収入より支出が上回る「赤字」の状況であるとの報告が上がっている。

D×Pが運営するLINE相談ユキサキチャットを介して行う現金給付や食糧支援の希望者の多くは、児童養護施設出身の若者など何らかの理由で家族に経済的に頼れずひとり暮らしをしている。今回の連携により、田口福寿会から奨学金を受ける学生に在学中・卒業後に進路やお金など生活の相談ができる場としてユキサキチャットを案内し、相談先の周知と早期相談につなげていく。

D×Pの今井紀明理事長は今回の連携に際し、以下のコメントを発表した。

「ユキサキチャットに相談を寄せる若者たちは、親や家族に頼ることが難しく、生活のなかでの悩みを相談できる人が少ない状況があります。学費のサポートをする公益財団法人田口福寿会と連携することで、困難な状況になりやすい若者へ相談先を周知することができます。NPOと奨学金制度を運営する団体が手を組むことで経済面と心理面から、若者の学びを支えていけると幸いです」

【関連サイト】認定NPO法人D×P(ディーピー)「ユキサキチャット」
【関連サイト】認定NPO法人D×P(ディーピー)

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岡村 幸治

フリーライター。2020年までスポーツニッポン新聞社で野球記者を務め、読売巨人軍やアマチュア野球などの取材、原稿執筆を担当。得意分野はスポーツ、旅行、ニュース記事。中立でわかりやすい記事を心がけています。 
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