MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、2023年12月26日〜2024年1月5日の期間で「デジタルギフトに関する調査」を実施し、調査結果を発表した。
新型コロナウイルスが流行して以来、「ギフトを贈る」行為もデジタル化が進んでいる。最近では、バーコード等で受け取ってスマホを店頭でコードを見せることで贈り物を受け取ることができるタイプや、受け取り手が住所を自分で入力することができるタイプなどさまざまなタイプのデジタルギフトが広まっている。今回の調査では、予備調査で18歳〜69歳の男女5,000人、本調査でデジタルギフトを贈った経験がある433人を対象に、デジタルギフト事情を聴取した。
MMD研究所によると、デジタルギフトを認知している人は61.6%、利用経験のある人は26.5%。認知は女性60代が67.9%、利用経験は男性20代が36.9%でそれぞれ最多となった。デジタルギフトの利用意向は43.4%で、男性10代が64.9%と最多。利用意向がある人の理由は「贈りたい時にその場ですぐに贈れる」「直接会えない相手にも贈れる」、利用意向がない人の理由は「受取主が利用方法を知らないかもしれない」「気持ちが伝わりにくい」などが挙がった。
実際にデジタルギフトを贈ったシーンについてたずねたところ、「気軽に感謝や謝罪を表現したい時」が33.3%で最多。次いで「遠方に住む相手に贈りたい時」が32.8%、「忙しくタイミングの合わない相手に贈りたい時」が24.5%だった。デジタルギフトを贈った際の利用金額は「500円以上1,000円未満」が12.7%と最も多く、「1,000円以上2,000円未満」が12.2%、「3,000円以上4,000円未満」が11.8%と続いた。
また、デジタルギフトを贈った経験がある人の満足度は91.7%。満足している理由には「面倒な手続きなどせずに簡単に送れるから」「こちらはお返しができ、相手は好みで選べる」「送料などが掛からないしエコにもなるから」などの回答が寄せられた。
2023年のクリスマスシーズンにギフトを贈ったのは全体の30.9%、うちデジタルギフトを贈ったのは18.2%だった。クリスマスシーズンにギフトを贈った1,546人を対象に、贈ったギフトについて聞いたところ「実店舗で購入したものを直接贈った」が39.1%と最も多く、次いで「オンラインで購入したものを直接贈った」が 32.4%、「オンラインで購入したものを配送で贈った」が29.0%となった。「デジタルギフトを贈った」と回答したのは18.2%だった。
岡村 幸治
Twitter:@koji__O
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