P2P型の不動産クラウドファンディングサービス「クラウドリアルティ」を運営する株式会社クラウドリアルティは4月10日、不動産業を行う株式会社レ・コネクションが宿泊施設としてプロデュース・運営を担い、京町家を宿泊施設として再生する「~紡~石不動之町(つむぎ いしふどうのちょう)京町家再生プロジェクト」の募集告知を開始した。レ・コネクションは京都で不動産の仕入れから企画・提案、施工、運営管理、清掃までワンストップで一棟貸しの宿泊施設をプロデュースしており、今回はクラウドリアルティを活用した初の取り組みとなる。
レ・コネクションは京都市内で「紡~tsumugi~」という自社ブランドで京町家を再生した一棟貸しの宿泊施設を19棟運営しており、ホテルなどを含めると30棟の宿泊施設の運営実績がある。3月末時点で、運営中の宿泊施設の平均稼働率は約87.8%(一棟貸しの宿泊施設のうち、営業開始後1年以上経過した宿泊施設から算出)。また、同プロジェクトの対象物件から徒歩約4分(280m)の距離に立地する「紡 松原堺町」の平均稼働率は約92.6%を誇る。
同プロジェクトの対象物件は大正元年に建てられた京町家。物件オーナーが長く住んでおり、竈(かまど)や井戸、火袋(吹き抜けの空間)などが原形を留めたまま残っている。レ・コネクションは、町家を残したいというオーナーの意向を取り入れながら昔ながらの伝統工法を生かし、京町家の魅力を体感でき「どこか懐かしく住みたくなるような宿」を指向した。また、昨今京都で生活圏内に宿泊施設ができることに対する近隣住民の不安、反発が問題となっていることを考慮し「地元の企業として地域とゲストを紡ぐ架け橋となり、地域と地場産業の更なる活性化の一助に」と事業を通じて地域に貢献したい意向だ。
クラウドリアルティは、個人が小口から投資できる不動産クラウドファンディングのマーケットプレイス。不動産証券化とクラウドファンディングの仕組みを組み合わせることで少額からの資金調達を可能にし、不動産投資の機会を広げている。プロジェクト終了時には、外部の投資家への転借権等の譲渡を含むリファイナンスを実施し、その資金を原資として出資金の返還・分配金の支払いが行われる予定だ。
【ウェブサイト】クラウドリアルティ(Crowd Realty)
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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