不動産情報サービスのアットホーム株式会社は11月30日、アンケート調査「UNDER30 2023賃貸編」の結果を発表した。一人暮らしをしている全国の18~29歳の学生・社会人の男女を対象に、現在住んでいる部屋の設備・条件や探し方、重視したことなどについてなどを聞いており、2013年から定期的に実施している。今回の調査では、「理想とする住まい観」や「普段の生活意識」に関して質問、回答をもとに8つのタイプに分類。タイプ別に「求める住まいの周辺環境」の特徴を分析している。
現在の部屋の基本情報として現在の部屋の間取りは、学生・社会人ともに「1K」がトップ。築年数は学生・社会人ともに約半数が「10年以内」。
平均家賃は学生男性約5.7万円、学生女性約5.8万円、社会人男性約6.4万円、社会人女性約6.4万円と、社会人と学生で6千〜7千円程度の差が見られた。最寄り駅までの徒歩所要時間は、学生・社会人ともに半数以上が「10分以内」だった。
住まい探しで最後まで重視したことは「間取り・広さ」、最後まで重視した設備は「バス・トイレ別」がトップだった。
インターネットで見た平均物件数は、学生は9.1件、社会人は11件。問合したり、訪問した不動産会社数は1社がトップだった。内見した平均物件数は学生が2.7件、社会人が3件で、大きな差はなかった。内見が「0件」だったのは学生13.7%で、社会人と比較して約5ポイント高い。内見をしなかった理由としては、学生・社会人共通して「遠方だったから」という理由が多かった。
部屋探しは不動産ポータルサイトで情報を集め、実際に相談する不動産会社は1、2社に絞る。インターネットで情報をしっかり収集し、場合によっては実際の部屋を見ずに契約まで進む。効率性重視の住まい探しといえそうだ。
同社は、回答を元に、回答者を「トレンド重視派」「街も部屋も居心地重視派」「堅実ライフ派」「趣味全力派」「セキュリティー重視の慎重派」「テクノロジー好きスマートライフ派」「あれもこれもよくばり派」「必要最低限派」の8タイプに分類。「住まいの周辺にあると便利だと思う施設・場所」を訊ねると、街も部屋も居心地重視派は「カフェ・喫茶店」、トレンド重視派は「ロケ地・アニメの聖地」「神社・お寺」など、同じ世代でもそれぞれの特徴が現われた。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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