国際NGO AAR Japan(難民を助ける会)は6月8日から「夏募金キャンペーン」として、ウクライナ支援をはじめとする寄付を募っている。
2月に始まったロシアの軍事侵攻で、ウクライナでは第二次世界大戦以降で最悪と言われる深刻な人道危機が発生している。AAR Japanによると、周辺国に逃れた難民と国内避難民は合わせて人口の3割にあたる約1500万人に上る非常事態にある。AAR Japanは3月上旬に隣国ポーランド、モルドバに職員を派遣しウクライナ緊急支援を行っている。ウクライナ国内避難民への物資提供、46万人の避難民がいる南隣のモルドバで食料支援などを継続中だ。
使途はウクライナのほか、アフガニスタン、ミャンマーなど政情不安な国も対象としている。「世界の他の地域で起きた人道危機は解決したわけではない。昨年2月に軍事クーデターが発生したミャンマー、8月にイスラム主義勢力タリバンが復権したアフガニスタンでは、今も多くの人々が政情不安の中に取り残されている」(AAR Japan)とし言い、幅広い支援を求めている。AAR Japanは東京都により認定NPO法人として認定されており、寄付は控除の対象となる。
今月25日には「ウクライナ緊急支援報告会~人道危機発生から4カ月」をオンライン形式(参加無料)で開く。報告会には、緊急人道支援に長年携わるAAR Japan会長で立教大学教授の長有紀枝氏が登壇し、現地入りしたAAR Japan職員が最新情勢とAAR Japanの活動を報告する予定。「歴史的な人道危機が進行する今、私たちに何ができるのかを考える貴重な機会」と多くの参加を呼び掛けている。
時間は午後3時15分から4時45分、定員450人(先着順、要事前申込)、参加費無料。参加はオンラインツール ZOOMを使用。参加希望者は、開催日前日に、参加に必要なURLを送信する申し込み締め切りは24日正午。
6月20日は国連が定めた「世界難民の日」。AAR Japanは「世界人口の1%以上(出典:UNHCR)の人々が、紛争や迫害で家を追われ、難民・国内避難民として生活している。そして、ウクライナでの未曽有の人道危機によって、その数は増え続けている。6月20日「世界難民の日」をきっかけに、難民問題の現状、難民の人々はどんなことを思い願っているのか耳を傾け、一歩を踏み出してほしい」と呼びかけている。
【関連サイト】AAR Japan「夏募金キャンペーン」
【関連サイト】AAR Japan「ウクライナ緊急支援報告会~人道危機発生から4カ月」
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HEDGE GUIDE 編集部 寄付チーム
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