昨日のマーケットは米国市場が休場となる中、欧州株高によって各国が自律反発する動きとなった。日経平均先物も26,000円台を回復しており、NYダウも30,000ドル台を回復。しかし米国債金利は上昇しており、米ドルは上昇しておらず、それぞれに相関が見られない1日となっている。
昨日はECBのラガルド総裁が欧州議会で発言しており、7月の0.25%の利上げを明言した。先週行われた臨時のECB会合において脆弱性がある南欧の国債とドイツやフランス等ユーロ圏でもメインとなる国々との借入コストのスプレッド拡大が懸念されていたことにも言及しており、この利回り格差が拡大しないように注意することもコメントしていた。
為替市場では大きな変化は見られておらず、ドル円は135円付近で横ばいの動きとなっており、ユーロが若干買われる場面はあったが、大きな動きには至らず。
引き続きスイスフランが強い状況は変わっていないが、少し行き過ぎている印象を持っている。また意外な動きはロシアルーブルが対ドルで7年ぶりに高値をつけており、制裁が継続している中、かなりロシアルーブルは強い動きに。どこかでロシアルーブルは崩れることになるだろうが、この強さは謎が多い状況で3月から仮想通貨並みのボラティリティとなっている。
仮想通貨市場はビットコインが20,000ドルを回復しており、以前より話していたMVRV Ratioが買いの水準にまで到達。短期トレードではないことには注意しておきたい。


ここから数千ドルの値下がりが発生するのは許容範囲くらいのスタンスで買っておかないといけないが、長期的に見たら買い場と言えるだろう。
少し面白いニュースとして、中国では仮想通貨取引が禁止されているにもかかわらず同国内では4ヶ月で取引高が5倍になったとの報道があり、中国国内でも規制がしっかりとできている様子はない状況。またウォレットの動きでは1BTC以上ビットコインを保有するウォレットが7日間で13,000アドレスも増加したそうで、ここが買いの好機と考えている小口の投資家が多いようだ。
ポジションはドル円のショート継続で、EURUSDロングとCHFJPYショートを保有している。
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中島 翔

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