不動産投資を若いうちに始めるメリット・デメリットは?体験談も

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ワンルームマンション経営や一棟アパート経営といった不動産投資を始める年齢は、主に中高年齢層が多いと思っている方も多いのではないでしょうか。不動産投資は長期的に不動産を運用して賃料収入を得る手法が主なため、若いうちから始めるメリットもあります。

そこで今回のコラムでは、不動産投資を若いうちに始めるメリットとデメリットを解説するほか、若いうちから不動産投資を始めた方の体験談も合わせて紹介します。

目次

  1. 不動産投資を若いうちに始めるメリットとデメリット
  2. 不動産投資を若いうちに始めるメリット
    2-1.ローン返済期間を長く設定することができる
    2-2.本業に集中しながら副収入が得られる
    2-3.団体信用生命保険を有効に活用できる
    2-4.経済の動向や社会全体の動きに敏感になる
  3. 不動産投資を若いうちに始めるデメリット
    3-1.年収が低い場合、融資が得られない可能性がある
    3-2.自己資金が少ないと物件選びが限定的になる
    3-3.知識や経験が不足していると失敗するリスクがある
    3-4.本業に影響がある場合もある
  4. 若いうちに不動産投資を始めた人の体験談
    4-1.不動産投資を検討しようと思ったタイミングは?
    4-2.不動産投資を始めたことで意識の変化はあった?
  5. まとめ

1 不動産投資を若いうちに始めるメリットとデメリット

不動産投資を若いうちから始めるメリットとデメリットについて、以下で確認してみましょう。

メリット デメリット
・ローン返済期間を長く設定することができる
・本業に集中しながら副収入が得られる
・団体信用生命保険を有効に活用できる
・経済の動向や社会全体の動きに敏感になる
・年収が低い場合、融資が得られない可能性がある
・自己資金が少ないと物件選びが限定的になる
・知識や経験が不足していると失敗するリスクがある
・本業に影響がある場合もある

このメリットとデメリットについて、次の項目から詳しく解説していきます。

2 不動産投資を若いうちに始めるメリット

不動産投資を始める年齢が若いと、ローンの返済期間が長く設定できるなどのメリットがあります。この項目で見ていきましょう。

2-1 ローン返済期間を長く設定することができる

不動産投資は投資用物件を購入して始めることになりますが、すべて自己資金でまかなうのではなく金融機関から融資を受けて資金調達を行う方法が主流となっています。融資の申し込みを行うと金融機関では申込者の属性評価を行い、融資の可否、融資金額や金利、期間などを決定します。このとき、若い方であれば定年までの就業期間が長いことから、返済期間を長く設定することも可能になります。

例えば、定年の65歳で完済する返済スケジュールを組んだ場合、25歳でローンを組めば返済期間は最長で35年間となりますが、45歳でローンを組めば最長20年間の返済期間となります。返済期間を長く設定できる若いうちに融資を得た方が月々の返済額を抑えることができ、キャッシュフローの改善にもつながります。

賃貸用物件は高利回りの物件は高リスクで、低リスクの物件は収益が少ない低利回りの物件となる傾向があります。若い方は長い返済期間で月々のローン返済額が抑えられるため、低リスクの物件を長期間運用することで利益を狙うこともできるのです。

2-2 本業に集中しながら副収入が得られる

株式投資などと異なり、不動産投資は管理や経理などの業務を専門業者に委託することができます。大きな問題がなければ、本業に支障をきたさずに運用することができるのです。

社会に出て数年しか経っていない若い方の場合、これから集中して業務に取り組んだり、本業で成果を上げていきたいという方も多くいるでしょう。本業に支障をきたさずに副収入を得られることは、若い方にとっても大きなメリットと言えます。

2-3 団体信用生命保険を有効に活用できる

団体信用生命保険とは、金融機関が融資に付帯する生命保険です。通常、被保険者はローンを組む人で、保険金額はローンの残高となりますが、保険料は金融機関が負担してくれます。

団体信用生命保険に加入することが融資の必須条件になることも多く、団体信用生命に加入できない場合は賃貸用物件が購入できないこともあります。その要因の一つが健康状態です。団体信用生命保険への加入は健康状態が審査されることが通常で、何らかの病気を患っている場合は加入は認められず、物件購入も不可になってしまうのです。

若い方の場合、中高年齢層に比べて健康体である可能性が高く、団体信用生命保険への加入がしやすいと考えられます。そのため若い方の方が、団体信用生命保険の加入が容易であり、賃貸用物件を購入しやすい場合が多いと言えるでしょう。

また、団体信用生命保険は内容が多様化しており、特定の疾病にかかった場合にローン残高が完済される特約も用意されるようになっています。そのためご自身で保険に加入しなくても、若いうちから団体信用生命保険を活用することで生命保険に長期間加入することができるのです。

2-4 経済の動向や社会全体の動きに敏感になる

若いうちから不動産投資を行うことで、経済の動向や社会全体の動きにも敏感になります。

不動産投資の場合は、経済動向のほか、人口増加などの社会情勢の変化も関わりがあります。少子高齢化社会への取り組みや空き家問題、人口減少、子育て支援、ごみ処理問題といった社会的な問題にも目を向ける必要があるのです。

こうした社会情勢の変化を敏感に感じ取り、入居者動向の変化を目の当たりにすることで、本業にプラスとなる可能性もあります。

3 不動産投資を若いうちに始めるデメリット

一方、不動産投資を若いうちに始めると下記のようなデメリットもあります。それぞれについて詳しく解説していきます。

3-1 年収が低い場合、融資が得られない可能性がある

賃貸用物件は安いものでは数百万円からありますが、高いものでは数億円と高額になります。まだ就業期間の短い方は十分な自己資金が用意できていない方も多く、賃貸用物件を購入するには金融機関から良い条件で融資を得る必要があるケースもあります。

金融機関から融資を得るには、対象物件の事業性や申込者の属性などによって審査が行われます。このときに申込者の年収が低いと、返済能力が十分ではないと判断される可能性があります。そのため欲しい物件に対する融資が降りないケースもあるのです。

3-2 自己資金が少ないと物件選びが限定的になる

金融機関からの融資を獲得できた場合でも、不動産を購入する際は頭金が物件価格の1割〜3割程度必要です。そのため自己資金がそれほど多くない場合は、購入できる物件が限られてしまいます。

数百万円程度の低価格の物件はありますが、家賃収入に対して物件価格の安い物件には下記のようなリスクが内在している可能性があります。

  • 築年数が経っている
  • 土地価格が著しく下落している
  • 空室が多い、または長い
  • 設備が古い、または故障している
  • 最寄り駅から遠い、など

自己資金が少ないと購入できる物件が限られてしまい、リスクの高い物件の中から選ばざるを得ないことも考えられます。そのため慎重に物件選びをしなければならないのです。

3-3 知識や経験が不足していると失敗するリスクがある

不動産投資には失敗するリスクがあります。場合によっては、物件を手放して借入金だけが残るケースも考えられます。このような失敗事例の大部分は、物件オーナーがリスク対策を怠ったり、知識が不足していたりといったことが要因となっています。

特に若い方は本業が忙しくて適切な知識を身につけていなかったり、迅速な対応ができなかったりすることもあるでしょう。また、経験が乏しく、空室リスクや家賃下落リスク、災害リスクなどへの対処法を適切に講じられないことも考えられます。

3-4 本業に影響がある場合もある

不動産投資における業務の大部分は専門業者へ委託できますが、オーナーの最終判断が求められるシーンも少なくありません。例えば、入居者募集は管理会社が行いますが、入居希望者を入居させるかどうかはオーナーが判断します。また、原状回復工事についても、管理業者が工事業者に見積もりを依頼しますが、その見積もり通りに工事をするのか判断したり、設備機器の更新をしたりといった判断もオーナーが行います。

このほかには、入居希望者の確認は早期の判断が必要で、本業の業務中に求められることもあります。つまり本業の業務に影響がないとも言い切れません。こうしたリスクがあることも、適切に把握しておきましょう。

4 若いうちに不動産投資を始めた人の体験談

20~30代の若いうちから不動産投資を始めた方の体験談や口コミを見て行きましょう。以下は、東証プライム上場グループの不動産投資会社「プロパティエージェント」で実際に投資マンションを購入された方の体験談・口コミを一部抜粋したものです。

4-1 不動産投資を検討しようと思ったタイミングは?

自分の与信枠をしっかりと有効活用したいと思いました

「自分の与信枠をしっかりと有効活用したいと思いました。現在のマイホームは主人がローンを組んでいるし、住環境も気に入っているので、新たな住まいを探す予定もありません。そう考えると、私自身の与信枠を使わずに年齢を重ねていくのは、シンプルに勿体ないなって。この対談を読んでくださった方に伝えたいのは、正直に言うとそれだけですね(笑)。しかも、投資のスタートが遅くなるほど、与信枠は少なくなっていくじゃないですか。10年後に始めた場合を想定したときに、判断を後ろ倒しにすべきじゃないと思ったんです。」(30代女性)

4-2 不動産投資を始めたことで意識の変化はあった?

「与信枠を活用する」という選択肢が生まれたことです

「これまで3軒の物件を購入させていただいて、当初は実感がなかったんですが、最近は変化を感じています。それは、自分の人生設計において「与信枠を活用する」という選択肢が生まれたこと。与信枠はいわば、会社員が持っている潜在的な資産だと思います。(20代男性)

他の投資についてもしっかり向き合うようになりました

「不動産投資を決めたことで、他の投資についてもしっかり向き合うようになりました。同じタイミングでiDeCoを始めたし、投資信託も始める予定です。30代になる日が近づいていることで、友人たちとの飲み会の話題も、恋愛ネタから徐々に将来の話に変わってきたタイミングでもあったので、良いきっかけになったと思っています。」(20代男性)

60歳になった時に何かしら資産があると良いなと考えました

「結婚や出産をする友人が周りに多いのですが、自分はまだその予定もないし、将来的には誰が支えてくれるんだろう…?と考えたことがありました。貯金が苦手な自分が資産をつくるには、不動産投資は有効な手段だと思いますし、60歳になった時に何かしら資産があると良いなと考えました。不動産があるから、今は自分のやりたいことを目一杯できるという点で、メリットのあるものだと思います。」(20代女性)

※上記はすべて個人の感想です。投資を検討される際は、ご自身でもよくお調べの上ご判断下さい。

プロパティエージェント

プロパティエージェントのマンション投資プロパティエージェントは、東京23区・横浜エリアに集中したマンション開発・販売により入居率99.59%(2024年1月末時点)の実績を有する東証プライム上場グループ企業です。扱う物件は新築マンションと中古マンションのハイブリッドとなっています。

提携金融機関も10社以上と充実しており、物件の担保力の高さからフルローンでの融資実績が非常に豊富です。賃貸管理や確定申告サポートなどアフターフォローも充実しています。2018年に行われた投資用マンションオーナー3,000人に対して行われた調査では、3年連続で顧客満足度・第1位(アイ・エヌ・ジー・ドットコム 調べ)を獲得しています。

まとめ

不動産投資を若いうちから始めると、ローンの返済期間を長くできる可能性があり、そのためにキャッシュフローが良くなるなどのメリットがあります。

また、不動産投資を実際に始められた方の口コミを見てみると、与信枠を積極的に活用した投資を検討している方や、不動産投資を通して将来の資産形成について具体的に検討している方が多くみられました。

不動産投資は中長期的に運用を行って不動産投資ローンを徐々に返済し、純資産を貯蓄していく投資方法であるため、長期的な資産形成について具体的なイメージを抱くことにもつながるメリットがあります。また、若年層の方が早い段階で投資を始めることは低リスクの運用でも時間をかけて大きな資産を徐々に積み上げていく投資戦略をとることも可能です。

若年層であることは社会的な信用が十分に形成されておらず金融機関の融資審査をクリアできないケースもありますが、体験談で紹介したように、ポイントを抑えることで融資審査に通過できる可能性があります。融資実績の豊富な不動産投資会社へ不動産投資が可能かどうか相談してみるなど、まずは情報収集から始められると良いでしょう。

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倉岡 明広

経済学部経済学科卒業後、出版社や編集プロダクション勤務などを経てフリーライターとして独立。雑誌や新聞、インターネットを中心に記事を執筆しています。初心者が抱く不動産投資の疑問や質問を解決できるよう丁寧な記事を執筆していきます。