マンション売却後の補修費用も保証、東急リバブルの6つの強みと注意点

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マンションの売却を検討するにあたり、どの不動産会社に依頼した方がいいのかと悩んでいる方も多いと思います。

大手不動産会社一角である「東急リバブル」は、マンション売却後の補修費用を保証する独自のサービスで不動産売却をサポートしています。今回はマンション売却の会社選びの参考として、「東急リバブル」の強みと注意点を解説します。

目次

  1. 東急リバブルとはどんな会社か
  2. 東急リバブルの6つの強み
    2-1.あんしん仲介保証
    2-2.アクティブ売却パッケージ
    2-3.買取サービス
    2-4.立替払制度
    2-5.売却保証システム
    2-6.無料税務・法律相談
  3. 東急リバブルの注意点
    3-1.対応できないエリアもある
    3-2.アクティブ売却パッケージで費用負担が生じる場合がある
  4. まとめ

1 東急リバブルとはどんな会社か

東急リバブルの不動産査定
東急リバブルは東急不動産の子会社として設立された会社です。東急沿線に多くの店舗を構えていることから一帯の取引に強いだけでなく、その他全国主要都市にも多くの店舗を構えており実績が豊富です。

「売買仲介実績」が豊富ということは、それだけ抱えている顧客が多く、また不動産売買に関する高いノウハウを保有していると言えます。そのため、マンションを売却する際には東急リバブルが候補の1つとして挙げられるでしょう。

2 東急リバブルの6つの強み

東急リバブルが豊富な売買仲介実績を有する背景には、東急リバブルが他の不動産会社に先駆けて独自のサービスを提供したことにあります。東急リバブルには以下の6つの強みがあります。

  1. あんしん仲介保証
  2. アクティブ売却パッケージ
  3. 買取サービス
  4. 立替払い制度
  5. 売却保証システム
  6. 無料税務・法律相談

それぞれの強みについて見ていきましょう。

2-1 あんしん仲介保証

「あんしん仲介保証」とは、中古マンションの売却時に土地や建物に瑕疵(かし:欠陥のこと)などがあっても東急リバブルが保証してくれるというものです。構造上主要な部分の欠陥、雨漏り、白アリ被害、給排水管の欠陥などを東急リバブルが無料で確認します。

検査の有効期間は1年、引き渡し後の保証期間は最長2年となっており、最大500万円の保証を受けられます。また、システムキッチンやバスといった最大30種類の住宅設備も、無料検査を実施後最長2年間、修理・交換費用として最大50万円の保証を受けられます。

他にも埋設物撤去保証・地盤調査保証・擁壁調査保証などの保証を受けることが可能です。瑕疵担保責任は通常売り手が負担するものですが、この仲介保証によって瑕疵担保責任を負担するのが東急リバブルに変わるため、売却後の不安も解消されるでしょう。

※なお、建物保証は建物の検査時期によって保証金額が異なりますので、詳細は東急リバブルの建物保証の詳細ページでご確認下さい。

2-2 アクティブ売却パッケージ

「アクティブ売却パッケージ」は、空き家になっているマンションをリフォームや家具・調度品などのコーディネートによって、モデルルームのように作り替えて高額で売却するサービスです。

「リフォーム費用がかかるのでは?」と気になった方も多いと思いますが、もし一定期間で買い手が現れなかった場合には、東急リバブルが査定価格とリフォーム費用を合算した額の100%で買い取ってくれます。

買い手がついた場合は、売却代金からリフォーム費用などを後払いすることになりますが、初期費用はかかりません。アクティブ売却パッケージを活用すれば、買い手需要が高まる・売却価格が高くなることが期待できるでしょう。

※1 アクティブ売却パッケージサービスの対象不動産には制限があります
※2 リフォーム完了後、「売却保証額」の115%で1ヶ月間、110%で1ヶ月間、105%で2ヶ月間、計4ヶ月間のスケジュールで販売活動をします(査定価格5,000万円以上の場合はスケジュールが異なります。)
※3 売却保証額は、「当社査定価格+リフォーム費用」の100%です。家具のコーディネート費用は含まれません。別途費用が掛かります。

2-3 買取サービス

東急リバブルでは、自社が買い手となって売却予定のマンションを直接買い取ってくれるサービスを提供しています。対応エリアが広く取引実績が豊富なので、安心して依頼できるでしょう。

買取サービスを利用すれば、ホームページや新聞広告に物件情報が掲載されないため、周囲に知られずに売却したい方に適しています。また、すぐに売買が成立するため、早急に売却して現金化したい・安全に売却したい方でも安心して速やかに売却できるでしょう。

※審査の結果、購入不可の場合があります。
※《物件所在地》:東京・神奈川・千葉・埼玉および札幌・仙台・名古屋・福岡・関西圏で当社が日常的に販売活動ができるエリア
※《対象物件》:居住用の土地・一戸建・マンションであること

2-4 立替払制度

立替払制度とは、マンション売却予定の方が住み替え物件の購入を検討している場合に、売却代金の85%、売却保証金額の100%まで保証してくれる制度です。

転勤による引越しや子供が生まれたなどの家族構成の変化で住み替えを検討している方は、売却と並行して新しい物件を探しているのが一般的です。しかし、売却がうまく進まなければ新居購入の代金の支払いが間に合わず、住み替え計画が失敗に終わる可能性もあります。

そこでこの立替払制度を活用すれば、立替金で新居購入の代金を支払ってから、売却完了後に得られた代金で立替金を清算するという形を取ることができます。

2-5 売却保証システム

「売却保証システム」も東急リバブルの強みの一つです。売却保証システムとは、売却するマンションの最低買取保証価格を設定し、売却を進めていくというものです。

査定額の最大90%を最低買取価格として設定し、売却時は査定額の最大115%の価格で売りに出されます。万が一市場で買い手が付かなかった場合、最低買取価格で東急リバブルが買い取ってくれます。

さらに、東急リバブルが物件を買取・再販して利益が生じた場合には、その利益を還元してくれる仕組みが導入されているのが特徴です。

例えば、4,000万円で買い取った物件が4,200万円で売れたとします。本来であれば、この200万円は再販した東急リバブルの利益ですが、この売却保証システムでは仲介手数料などの手数料を差し引いた分を売り手が受け取ることが可能です。仮に150万円の手数料が発生したとすると、差し引き50万円が受け取れます。

売却保証システムでは最低買取価格が保証されているだけでなく、買取・再販後の利益を還元する仕組みが搭載されている点で魅力が大きいと言えるでしょう。

※所在地、対象者、対象不動産など適用基準が設定されていますので、詳細は売却保証システムの詳細ページで確認して下さい。

2-6 無料税務・法律相談

また、東急リバブルでは無料税務・法律相談も受け付けています。マンションを売却する方の中には、売却によって利益が生じた場合の税金関係がどうなるのか、また相続したマンションを売却した場合の相続税がどうなるのか、などと気になっている方も多いと思います。

東急リバブルでは、税理士法人レガシィと提携して無料税務・法務相談を受け付けています。不動産売却で生じる様々な税務・法務に関する悩みを無料で相談できるだけでなく、相続税の簡易診断書や不動産簡易診断書などを作成してもらうことも可能です。

また、不動産を相続した際には相続税を現金で納める必要があるため、速やかに不動産を売却できなければ納税が困難になる可能性があります。しかし、納税資金を最大1億円も立替えてくれる相続税建替払いサービスにも対応しているため、相続したマンションでも安心して売却を依頼できるでしょう。

3 東急リバブルの注意点

東急リバブルには、あんしん仲介保証・アクティブ売却パッケージ・売却保証サービスなどといった強みがありましたが、注意点として以下の3つについても挙げておきます。

  1. 対応できないエリアもある
  2. 売却保証システムは単純買取では利用できない
  3. アクティブ売却パッケージで費用負担が生じる場合がある

それぞれの注意点について見ていきましょう。

3-1 対応できないエリアもある

1つ目の注意点は対応できるエリアが限られていることです。東急リバブルがいくら売買仲介実績全国3位の不動産会社だといっても、全国各地に店舗を構えているわけではありません。

東急リバブルの店舗があるエリアは以下のようになっています(2019年7月時点)。

  • 首都圏:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県
  • 関西圏:大阪府・兵庫県・京都府
  • 札幌
  • 仙台
  • 名古屋
  • 福岡
  • 海外拠点

首都圏や関西圏は幅広い地域に店舗を構えていますが、北海道は札幌、宮城県は仙台など、主要地域のみにしか店舗を構えていません。東急リバブルに売却を依頼したいと思っても、所有しているマンションがエリア外の可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。

3-2 アクティブ売却パッケージで費用負担が生じる場合がある

リフォームや家具・調度品などのコーディネートによって、部屋をモデルルームのように作り替えて高額で売却するサービス「アクティブ売却パッケージ」では、費用負担が生じる場合があります。

このサービスを利用して一定期間が経過しても買い手が現れなかった場合には、東急リバブルが査定価格とリフォーム費用を合算した額の100%で買い取ってくれるのが魅力の1つでした。しかし、あくまでも費用を負担してくれるのはリフォーム費用のみであり、そこに家具や調度品などの費用は含まれていません。

少しでもマンションの状態を良くしようと、過度に家具や調度品などに費用を拠出しても、それらの費用は自己負担となるので注意しましょう。

4 まとめ

東急リバブルは、東急線沿線に多くの店舗を構えているだけではなく、全国の主要都市にも多くの店舗を構えています。また、あんしん仲介保証・アクティブ売却パッケージといった独自のサービスを他の不動産会社に先駆けて実施しており、「売買仲介実績全国3位」という実績を誇っている大手不動産会社です。

実績だけでなく独自の強みも多い東急リバブルですが、対応できないエリアもあることや、売却時に必ずしも全てのサービスが活用できるわけではなかったり、費用負担が発生するサービスもあったりするという注意点もあります。

マンション売却の仲介を依頼した不動産会社によって、早く・高く売れるかどうかは大きく異なってくるため、強みや注意点をよく考慮してから依頼しましょう。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。