投資したいと思っても、まとまったお金がないから始められないという人も多いのではないでしょうか。しかし、最近では投資金額1万円以下の少額から始められるサービスも増えています。
この記事では少額投資のメリットやデメリット、そして少額投資が可能な5つのサービスについて解説します。
目次
- 少額投資とは
- 少額投資のメリット
2-1.ムリしない範囲で投資できる
2-2.分散投資できる - 少額投資のデメリット
3-1.元本割れの可能性がある
3-2.手数料がかかる - 少額投資ができるサービス
4-1.単元未満株
4-2.投資信託
4-3.積立投資
4-4.ロボアドバイザー
4-5.クラウドファンディング・ソーシャルレンディング - まとめ
1.少額投資とは
少額投資とは、少ない金額から始められる投資のことです。投資というと数百~数千万円のまとまった資金がある人がするものだと考えている人もいるかも知れませんが、今は数百円から投資できるサービスもあります。
これまで投資をしたことがない初心者の人は、元本割れの可能性がある株式や投資信託への投資は怖いと感じる人もいると思います。そんな人は、まずは少額投資から始めるようにすれば、損失額も少なく済むため向いていると言えます。
2.少額投資のメリット
それでは、少額投資のメリットについて解説します。
2-1.ムリしない範囲で投資できる
少額投資なら自分の貯蓄額や家計の状況から、ムリのない範囲で投資できます。そして仮に損失がでても少額ですみます。
投資は10年、20年と長期でおこなうものです。そして、投資では利益をだすことよりも、損失を抑えることが大切。少額投資なら損失を抑えた運用が可能になるので、長期的に投資で成功する可能性も高まるのです。
2-2.分散投資できる
少額投資なら複数の金融商品を選べるので、分散投資ができます。複数の金融商品に分散投資すれば、リスクを抑えながら運用することが可能になるのです。いろいろな金融商品に少額投資することで、投資の勉強になるというのも大きなメリットです。
少額投資で金融商品の仕組みを学び、投資のコツをつかんでから投資金額を増やすようにしてください。
3.少額投資のデメリット
少額投資のデメリットについて解説します。
3-1.元本割れの可能性がある
少額投資といっても、金融商品に投資するので元本割れの恐れがあります。また、投資金額が少ないのでリターンも少なくなります。短期間で資産を大きく増やすことはできないという点にも注意が必要です。
3-2.手数料がかかる
少額投資で複数の金融商品に投資したり、何度も取引したりしていると手数料がかかります。そのため、なるべくコストがかからない商品や取引手法を取り入れるようにするのが望ましいと言えます。たとえば、購入手数料のかからない投資信託を購入して長期保有すれば、コストを抑えることができます。
4.少額投資ができるサービス
それでは、投資初心者にも使いやすい少額投資サービスを紹介します。
4-1.単元未満株
通常、証券取引所で取引される株式は100株単位と決まっています。これを単元株といいます。しかし、単元未満株を取り扱っている証券会社なら1株単位で株式を取引できるのです。
たとえば1,000円の株なら通常10万円(1,000円×100株)の資金が必要になりますが、単元未満株を利用すれば1,000円(1,000円×1株)で株式を購入できるのです(手数料や税金は考慮せず)。
単元未満株で人気のあるサービスを紹介します。
ネオモバ(SBIネオモバイル証券)
ネオモバでは1株から株式を購入できるので、500円未満で買える株もあります。さらに現金だけでなくTポイントを使って株式を買うことも可能。現金だけでも、現金とTポイントを合わせても株式の購入ができるのです。
そして、口座開設から株式の購入・売却まですべてスマホ1台で完結できるという利便性があります。これまで株式投資をしたくても資金がない、証券会社に口座開設するのが面倒と考えていた人でも、ネオモバを利用すれば気軽に株式投資を始められます。
日興フロッギー
日興フロッギーはSMBC日興証券が提供する投資情報サイトで、記事を読んで買いたいと思ったらすぐに株取引もできるサービスです。ただ、株を買うためにはSMBC日興証券で口座開設し、口座に入金しておく必要があります。
また、株式を100円から100円単位で株を購入できるので、少額から株式投資できるというメリットもあります。
4-2.投資信託
個別銘柄を選ぶのが手間だという人は、投資信託の購入を検討してみてはいかがでしょうか。投資信託とは投資家から集めたお金を運用の専門家であるファンドマネージャーが株式や債券などに投資して運用する商品です。
1つのファンドを購入すれば、複数の銘柄に投資しているのと同じ効果があるので、個別銘柄に投資するよりもリスクを抑えることができます。また、ネット証券を利用すれば100円から購入できるので、少額から投資を始めたい人に適しています。
4-3.積立投資
積立投資とは、毎月一定額の金融商品(投資信託など)を購入しながら積み立てていく投資手法。少額の資金でも長期で積立投資を続けることにより、まとまったお金を貯めることができるのです。
さらに非課税制度である「つみたてNISA」を利用すれば投資信託の運用益と分配金に税金がかかりません。つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、2018年1月にスタートしました。新規投資額は年間40万円。非課税枠は20年間で最大800万円となっています。
積立投資で資産運用を始めようと考えている人は、つみたてNISAも活用するようにしてください。
4-4.ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、人工知能(AI)を活用して、投資アドバイスをしてくれたり(助言型)、投資家に代わって事業者側が実際に運用してくれたりする(一任型)サービスです。
とくに一任型のロボアドバイザーは、提案内容を確認して選択すれば、実際の運用はすべて任せることができます。また、投資対象は投資信託やETF(上場投資信託)がメインなので、個別株に比べてリスクを抑えた運用が可能です。
仕事などが忙しくて運用に手間をかけたくない、リスクを抑えた運用をしたい投資家に適したサービスなのです。それでは、ロボアドバイザーで人気のあるサービスを紹介します。
WealthNavi(ウェルスナビ)
ウェルスナビは最低1万円から利用できるロボアドバイザーのサービス。簡単な質問に答えるだけで「リスク許容度1」から「リスク許容度5」までの5通りのポートフォリオ(資産の組み合わせ)を選んでくれ、実際の運用を自動でおこなってくれます。
ウェルスナビでは世界約50カ国の国や地域に分散投資できる商品で運用しているので、リスクを抑えた運用が可能です。
THEO+docomo
THEO+docomoでは投資対象を世界中に分散させた「グローバル分散投資」をおこなっています。世界約70の国・地域、20,000銘柄以上に分散投資できるのです。THEO+docomoの最低投資金額は1万円なので、ウェルスナビよりも少額で資産運用を始められます。
さらに、運用を行うことでドコモが提供するdポイントも貯めることができ、ドコモ携帯を利用中のユーザーであれば還元率は1.5倍になります。
4-5.クラウドファンディング・ソーシャルレンディング
クラウドファンディングとは、ある目的をもった個人や法人に対し、インターネットなどを利用して不特定多数の出資者を募集する商品。クラウドファンディングには出資者が金銭的なリターンを得られる「投資型」と、金銭以外のサービスやモノを受け取る「非投資型」があります。
クラウドファンディングの中でも人気が高いのがソーシャルレンディングです。1万円程度と少額から投資でき、5~10%といった好利回りが期待できます。ただし元本や利回りは保証されていないので、複数の案件にわけて投資するなどしてリスク管理をきちんとすることが大切です。
まとめ
今回は少額投資5つのサービスについて解説しました。少額投資なら損失額を抑えられますが、いずれのサービスも元本が保証されているわけではありません。きちんとリスク管理をしながら、損失をなるべくださないような運用を心掛けるようにしてください。
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山下耕太郎
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