不動産売却、ホームステージングのメリット・デメリットは?注意点も解説

不動産売却時は「ホームステージング」というサービスを利用できます。しかし日本ではあまり馴染みがないため、実際に自分の不動産を売却するとき、ホームステージングを実施するか迷っている人もいるでしょう。

そこでこの記事では、不動産売却時にホームステージングを利用するメリット・デメリット、および注意点を解説します。ホームステージングを実施するか判断に迷っている、検討している人はぜひご確認ください。

目次

  1. 不動産売却のホームステージングとは?
  2. 不動産売却で検討する、ホームステージングのメリット
    2-1.広告の見栄えを良くし、集客アップが狙える
    2-2.購入検討者の内見時に、生活のイメージを持ってもらえる
    2-3.売主以外の目線で室内を演出できる
  3. 3.不動産売却で検討する、ホームステージングのデメリット
    3-1.費用がかかる
    3-2.手間が増える
  4. ホームステージングを実施する際の注意点
  5. まとめ

1.不動産売却のホームステージングとは?

ホームステージングとは、中古不動産を売却するときに、モデルルームのような演出をすることです。家具や照明、小物や観葉植物などを室内に配置し、中古不動産ながら、新築マンションのように演出するサービスとなっています。

ホームステージングを実施するときは、まずホームステージングを行っている会社に連絡をして、予算を決めながら室内に何を配置するか決定します。その後、実際に家具を搬入して、不動産の売却をスタートさせるという流れです。

なお、不動産の売却が完了すれば、室内に配置した家具や照明などは全て回収されます。

2.不動産売却で検討する、ホームステージングのメリット

不動産売却時にホームステージングを実施するメリットを詳しく解説していきます。

2-1.広告の見栄えを良くし、集客アップが狙える

中古不動産を売却するときは、チラシやネット広告などを展開して、購入検討者を集客します。広告には室内の写真を掲載することが多いため、ホームステージングで室内を演出することにより、広告を見たときの印象が良くできる可能性があります。

ホームステージングにより、内見時だけでなく広告からの集客効果のアップが狙え、内見者が増えるというメリットにつながります。

2-2.購入検討者の内見時に、生活のイメージを持ってもらえる

ホームステージングを行わない内見では、売主の家具や生活感が残っている状態であったり、逆に家具が全て引き払われており、購入検討者が具体的なイメージを持ちにくいことがあります。

ホームステージングを実施することで、検討者が購入後の生活を想定する際の手助けとなり、より良い印象を与える可能性を高めます。室内の印象が良くなれば意思決定の判断へも影響を与え、早期売却にもつながります。

2-3.売主以外の目線で室内を演出できる

ホームステージングを実施すると、家具・家電・照明など、何を搬入するかホームステージング会社のスタッフが提案してくれます。売主の目線ではなく、第三者のプロの目線で部屋を演出してくれるということです。

第三者の目線の方が購入検討者の目線から演出をしてくれるため、売主だけで部屋を良くしようと考えるよりも多角的な視点で売却戦略を練ることが出来ます。この点もホームステージングのメリットと言えます。

3.不動産売却で検討する、ホームステージングのデメリット

不動産売却時にホームステージングを実施するデメリットについて詳しく解説していきます。

3-1.費用がかかる

ホームステージングは費用が掛かることもあるため、売却にかかる費用が増える点はデメリットとなります。

中古不動産の売買はホームステージング以外にも仲介手数料や登記を依頼する司法書士への報酬など様々な費用が発生します。売却にかかる費用にホームステージングの費用を加味した上で、実施するかどうか判断しましょう。

ホームステージングは、費用対効果が不透明な点もデメリットと言えます。仮にホームステージングを実施することで30万円かかったのであれば、30万円分高く売却ができたり、早期売却できないとホームステージングを実施するメリットが小さくなります。

ホームステージングの大まかな費用

ファミリー層をターゲットにした比較的シンプルなホームステージングである場合、月額費用もおおよそ数万円程度となるケースが多く、搬入・搬出費用も合わせて売却期間3ヶ月20万円〜ほどが一つの目安と言えます。

一方、レンタルするアイテムの数や種類が多くなったり、高級住宅向けの家具を活用したりする場合には、数十万円の費用が必要となるケースもあります。

また売却を依頼する不動産会社によっては、査定金額から逸脱しない範囲での売却を承諾する代わりに、無料でホームステージングを行うケースも見られます。

このようにホームステージングでは、求めるグレードや依頼するホームステージング会社によって、価格差は大きくなります。

ホームステージングは、ターゲット層のニーズを満たせない場合、不必要な経費がかかってしまう可能性もあります。実施前には購入検討者のイメージを具体化するために活用することを意識し、売却予定の住宅に合わせたサービス利用を検討することが重要です。

3-2.手間が増える

ホームステージングを実施するときは、ホームステージング会社を探し、プランを決め、家具を搬入・搬出するという手間が増えます。

不動産売却では、ホームステージングを実施しなくても、仲介してくれる不動産会社を選んだり、内見者が来る度に掃除したりと、売主が対応する作業は少なくありません。

それに加えてさらにホームステージングを実施する手間が増えるため、その点もデメリットと言えます

4.ホームステージングを実施する際の注意点

ここまでホームステージングを実施する際のメリット・デメリットについて解説してきました。ホームステージングを実施するか迷った際は、「費用対効果」という視点に立ち返り、慎重に検討してみましょう。

ホームステージングは費用が発生することがあるだけでなく、家具を搬入・搬出する手間やホームステージングを実施する業者とのやり取りなどの手間もかかります。これらの手間や費用を踏まえ、実施後の売却がスムーズに行えるか、判断をしてみましょう。

ホームステージングを実施する前に、売却の仲介を依頼する不動産会社へ相談をしておくことも大切です。

売買を専門的に行う不動産会社では購入検討者のニーズや傾向を把握していることも多く、ホームステージングの効果があるかどうか、顧客に合わせどのようなホームステージングを実施するべきか、適切なアドバイスをくれることがあります。

また、不動産会社によってはホームステージングを条件付きで無料実施していることもあるため、事前に確認をしておきましょう。

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まとめ

ホームステージングを実施すれば、室内の見栄えを良くし、広告を見たときの印象が良くできる可能性があります。それによって、売却価格のアップや早期売却につながる可能性があります。

しかし、一方で費用が高くなったり、手間がかかったりするデメリットもあります。このメリット・デメリットをきちんと理解し、売却を依頼する不動産会社へも相談をしながら、ホームステージングするべきかどうか判断していきましょう。

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中村 昌弘

中村 昌弘

都内の大学を卒業後にマンションディベローパーに就職。マンションディベロッパーでは、新築マンションの販売や中古不動産の仲介業務に従事する。 2016年に独立して、不動産関係の記事を中心としたライター業務としても活動。自身のマンションを売却した経験もあるため、プロの視点・一般消費者の視点と、両方の視点を持った記事が執筆できる点が強み。