不動産クラウドファンディング8社の平均利回りランキングは?高利回りファンドの注意点も

不動産クラウドファンディングは、少額から比較的軽にチャレンジできる新しい不動産投資の方法として注目されている投資サービスの一つです。利用できるサービスや提供されるファンドは増加傾向にあり、投資家の選択肢の幅が広がっています。

今回は独自に選出した9社の不動産クラウドファンディングの平均利回り(想定利回りの平均)をランキング形式で紹介します。不動産クラウドファンディングへの投資を検討されている方は、サービス選びの参考にしてください。

※この記事は2022年10月時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. 不動産クラウドファンディング8社の利回りランキング
    1-1.TECROWD(テクラウド)
    1-2.COZUCHI(コヅチ)
    1-3.利回り不動産
    1-4.TSON FUNDING(ティーソンファンディング)
    1-5.信長ファンディング
    1-6.ちょこっと不動産
    1-7.CREAL(クリアル)
    1-8.Rimple(リンプル)
  2. 高利回りの不動産クラウドファンディングのリスク・デメリット
    2-1.高利回りの不動産ファンドで注意しておきたいリスク
    2-2.高利回りの不動産ファンドで注意しておきたいデメリット
    2-3.高利回り不動産ファンドへ投資する際のリスク対策
  3. まとめ

1.不動産クラウドファンディング9社の利回りランキング

今回ランキング形式で紹介する不動産クラウドファンディングは次の9社です。平均利回りの高い順から順番に紹介します。

平均利回り 最高の想定利回り 最低の想定利回り
TECROWD 10.84% 11.00% 4.50%
COZUCHI 8.99% 50.90%(過去実績283.5%) 4.00%
利回り不動産 6.48% 8.00% 5.00%
TSON FUNDING 6.34% 7.00% 5.00%
信長ファンディング 5.46% 10.00% 5.00%
ちょこっと不動産 4.84% 7.00% 4.00%
CREAL 4.43% 8.00% 3.00%
Rimple 3.66% 10.00% 2.80%

※2022年10月調査時点の想定利回り(年利換算・予定分配率)を集計。

1-1.TECROWD(テクラウド)

TECROWD(テクラウド)

今回リサーチした不動産クラウドファンディングのなかで、平均利回りが最も高かったのがTECROWD(テクラウド)です。

平均利回りは10.84%と2桁台となりました。最高利回りは11.00%、最低利回りは4.50%でした。

TECROWDはTECRA株式会社が運営する不動産クラウドファンディングで、経済成長が著しいモンゴルをメインに、中央アジアの新興国と日本の不動産を投資対象にしています。

運営会社は国内・海外で不動産の設計・建築・売買・管理など幅広い事業を手掛けており、同社が監修した質の高い不動産物件に1口10万円から投資できます。優先劣後出資の採用や円建てによる不動産の一括借り上げなど、リスク軽減策によって投資家保護を図っているのも特徴です。

1-2.COZUCHI(コヅチ)

不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI(コヅチ)」

平均利回り2位はCOZUCHI(コヅチ)です。平均利回りは8.99%、最高利回りは50.90%、最低利回りは4.00%でした。

COZUCHIはLAETOLI株式会社が運営する不動産クラウドファンディングです。東京都をメインに関東圏の住宅や事業用地、店舗、リゾート施設などに投資可能です。

運営会社は不動産ファンド事業を展開しており、豊富なノウハウを生かして厳選した不動産に投資できるのが魅力です。また、不動産クラウドファンディングとしては珍しく、運用途中の解約・換金が可能な点も同サービスの特徴といえるでしょう。

インカムゲイン型・キャピタルゲイン型の異なる収益タイプのファンドを提供しており、過去最高実績の283.5%の高利回り(年利換算)の案件はキャピタルゲイン型となっています。リターンの上限を設けていないため、大きな収益を期待しやすい不動産クラウドファンディングです。

1-3.利回り不動産

利回り不動産平均利回り3位は利回り不動産です。平均利回りは6.48%、最高利回りは8.00%、最低利回りは5.00%でした。

利回り不動産は、株式会社ワイズホールディングスが運営する不動産クラウドファンディングです。運営会社は東京本社と大阪・沖縄に拠点を構え、不動産の開発・仲介・賃貸事業を手掛けています。

投資物件に対してマスターリース契約による満室保証策を取っているため、空室リスクによるリターンの減少を回避できるのが特徴です。

また、ワイズコインという独自の通貨を使った投資が可能で、貯まったコインは同サービスのファンドの投資に利用できます。

1-4.TSON FUNDING(ティーソンファンディング)

TSON FUNDING平均利回り4位はTSON FUNDINGです。平均利回りは6.34%、最高利回りは7.00%、最低利回りは5.00%でした。

TSON FUNDINGは愛知県名古屋市に本社を構える株式会社TSONが運営する不動産クラウドファンディングです。運営会社は不動産事業や関連事業を展開しており、TOKYO PRO Marketに上場しています。

キャピタルゲイン重視・インカムゲイン重視の2種類のファンドが提供されており、キャピタルゲイン型では高利回りのファンドを定期的に提供しています。また、定期借地権の活用や全期間家賃保証など、高利回りだけでなく低リスクのファンド組成を行っている点も特徴的です。

1-5.信長ファンディング

平均利回り5位は信長ファンディングです。平均利回りが5.46%、最高利回りが10.00%、最低利回りが5.00%でした。

信長ファンディングは愛知県に本社を構え、東証スタンダード市場に上場する株式会社ウッドフレンズが運営する不動産クラウドファンディングです。地元の愛知県・岐阜県の不動産を投資対象にしたファンドを提供しています。

投資対象不動産は運営会社が建築・保有している物件で、地元産や国内産の建材を積極的に活用しており、不動産ファンドを通じたESG投資ができるのも当サービスの特徴です。

関東県や首都圏以外の不動産に投資したい方にも適した不動産クラウドファンディングとなっています。

【関連記事】脱炭素に積極的に取り組む不動産投資会社・サービスは?

1-7.CREAL(クリアル)

ESG不動産投資クラウドファンディング「CREAL」

平均利回り8位はCREALでした。平均利回りは4.43%、最高利回りは8.00%、最低利回りは3.00%でした。

CREALは東証グロース市場に上場するクリアル株式会社が運営する不動産クラウドファンディングです。ホテルやマンション、学校など、さまざまな種類の不動産物件を対象にしたファンドを提供しているのが特徴です。

また、出資金の分別管理や運営会社による優先劣後出資、マスターリース契約での一括借り上げによる家賃保証など、リスク対策も講じられています。

※CREALでは、下記ページ経由で新規に投資家登録やファンドへの投資を行うと最大10,000円のAmazonギフト券がプレゼントされるキャンペーンを開催中です。詳しくはCREALのキャンペーンページでご確認下さい。

1-8.Rimple(リンプル)

不動産投資クラウドファンディング リンプル(Rimple)

平均利回り9位はRimpleです。平均利回りは3.66%、最高利回りは10.00%、最低利回りは2.80%でした。

Rimpleは東証プライム市場に上場するプロパティーエージェント株式会社が運営する不動産クラウドファンディングです。運営会社は東京都内のマンション・アパートの開発・販売事業を手掛けており、豊富なノウハウを基に厳選された不動産を投資対象にしたファンドが提供されています。

1万円の少額から投資でき、リアルエステートコインという独自のポイントサービスを提供しています。1コイン1円で投資に活用できるほか、セゾンの永久不滅ポイントなどと交換することも可能です。

他社の使っていないポイントを元手に不動産投資ができるのは、他のサービスにはない特色といえるでしょう。

2.高利回りの不動産クラウドファンディングのリスク・デメリット

高利回りの不動産クラウドファンディングには、注意しておきたいリスクやデメリットがあります。主には下記のようなものです。

2-1.高利回りの不動産ファンドで注意しておきたいリスク

  • 新興国や地方、築古物件などハイリスク物件への投資
  • キャピタルゲイン型は想定売却益が大きく下落するリスク

高利回りの不動産ファンドは、物件の取得価格に対して想定賃料の設定や売却目標価格が高いということになります。このようなファンドは相対的にリスクが高く、想定利回りを達成できなかったり、大きく損失がでると元本を棄損してしまう可能性があります。

特に、売却益を重視したキャピタルゲイン重視型のファンドは、固定の賃料収入を見込みやすいインカムゲイン型と異なり、収益予測を立てるのが難しくボラティリティの高い案件となる傾向があります。高利回りの案件はキャピタルゲイン型が多いため、このようなポイントにも注意が必要です。

2-2.高利回りの不動産ファンドで注意しておきたいデメリット

  • 事業者の劣後出資割合が低い傾向がある
  • 応募が殺到し投資機会を得られない可能性がある

高利回りの不動産クラウドファンディングのデメリットとして、事業者の劣後出資割合が低くなりやすいという点にも注意が必要です。元本棄損が起きたとき、事業者の劣後出資割合が低いと個人投資家の出資元本を守り切れない可能性が高まります。

その他、高利回りのファンドは人気が高く、応募者が殺到しやすいということにも留意しておきましょう。人気ファンドにのみ集中して応募をしているとなかなか投資機会を得られず、資金効率が悪くなってしまうこともあるため注意しておくと良いでしょう。

2-3.高利回り不動産ファンドへ投資する際のリスク対策

高利回り不動産ファンドへの投資を検討する際は、1社1つのファンドへ資金を集中させるのではなく、複数のサービスやファンドへ分散投資をすることが大切です。投資資金を分散しておくことで、1つのサービスやファンドで元本棄損が起きた場合のリスクを低減させることができます。

高利回りファンドと、比較的に低リスクの運用が見込めるファンドを組み合わせて、リスクとリターンのバランスを取ったポートフォリオを作成すると良いでしょう。また、大規模な災害時に備えるため、エリアや投資時期を分散させるのもポイントの一つです。

不動産クラウドファンディングの分散投資については下記の記事でも詳しく解説しています。

【関連記事】不動産投資型クラウドファンディングの分散投資のコツは?実際の募集案件でシミュレーション

まとめ

今回は不動産クラウドファンディング8社の平均利回りをランキング形式で紹介しました。

利回りが高い分、リターンは大きくなりますが、その分リスクも増えることになります。投資の方針や希望、各社の利回りやサービスなどを比較して、利用しやすい不動産クラウドファンディングを選びましょう。

また、高利回りのファンドにのみ集中して資金を投資するのではなく、様々なファンドへ分散投資をすることでリスクとリターンを分散し、標準化することができます。気になる案件やサービスがある場合は、複数のファンドへの投資を検討されてみると良いでしょう。

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山本 将弘

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。