不動産一括査定で正しい査定を受けるコツは?利用時の注意点も

不動産を売却するときに、不動産一括査定を利用しようと思っている人は多いでしょう。

しかし、「不動産一括査定は本当に信頼できる価格が査定できるのか?」と疑問に思い、利用に迷う方も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、不動産一括査定で正しい査定を受けるコツや注意点について解説していきます。不動産の売却を検討している人は、ぜひ確認してみてください。

目次

  1. 不動産一括査定とは?
  2. 不動産一括査定で正しい査定を受けるコツ
    2-1.複数の不動産会社へ同時に査定依頼する
    2-2.なるべく正しい情報を入力する
    2-3.査定価格の根拠をヒアリングする
    2-4.事前に周辺の不動産相場を調べておく
  3. 不動産一括査定を利用する際の注意点
    3-1.不動産会社から電話連絡が来る
    3-2.机上査定からお願いする
    3-3.登録していない不動産会社もある
    3-4.不動産会社の担当者の対応力も比較する
  4. まとめ

1.不動産一括査定とは?

不動産一括査定とは、ネット上で物件情報の登録を行い、複数の不動産会社へ同時に査定依頼できるサイトのことです。

従来は不動産会社に直接訪問したり電話したりしないと査定依頼はできませんでした。しかし、不動産一括査定サイトを活用することで、不動産会社へ1社ずつ直接査定依頼する手間が省けるようになりました。

また、不動産一括査定サイトを利用すれば、自分の不動産を査定してくれる不動産会社を自動でピックアップしてくれます。

そのため査定依頼する手間だけでなく、「査定依頼してくれる不動産会社を探す」という手間が省ける点もメリットといえるでしょう。

次章より、そんな不動産一括査定サイトで正しい査定を受けるコツ、および注意点について解説していきます。

主な不動産一括査定サイト

サイト名 運営会社 特徴
リガイド(RE-Guide) 株式会社ウェイブダッシュ 14年目の老舗サイト。登録会社数700社、最大10社から査定を受け取れる。収益物件情報を掲載する姉妹サイトも運営、他サイトと比べて投資用マンションや投資用アパートの売却に強みあり
すまいValue 不動産仲介大手6社による共同運営 査定は業界をリードする6社のみ。全国870店舗。利用者の96.7%が「トラブルなく安心・安全に取引できた」と回答
LIFULL HOME’Sの不動産売却査定サービス 株式会社LIFULL 全国1800社以上の不動産会社に依頼できる。

【関連記事】不動産査定会社・不動産売却サービスのまとめ・一覧

2.不動産一括査定で正しい査定を受けるコツ

不動産一括査定で正しい査定を受けるコツは以下の通りです。

  • 複数社を同時に査定依頼する
  • なるべく正しい情報を入力する
  • 事前に相場を調べておく
  • 査定価格の根拠をヒアリングする

上記のコツを知っておくことで、優良な不動産会社の見極めにつながります。各項目について、以下より詳しく解説していきます。

2-1.複数の不動産会社へ同時に査定依頼する

不動産一括査定サイトでは、複数社へ同時期に査定依頼しましょう。同時に査定依頼をすることで、不動産会社から査定結果の連絡を同時に受け取ることができ、不動産会社同士を比較しやすいと言えます。

一方、「まずは1社に査定依頼して様子を見つつ、その後また査定依頼する」という方法だと不動産会社を比較しにくく、「同時に複数社へ査定依頼できる」という不動産一括査定のメリットが小さくなります。

2-2.なるべく正しい不動産情報を入力する

次に、査定依頼時はなるべく正しい情報を入力しましょう。正確な情報を入力した方が査定価格の精度が高くなるためです。

不動産一括査定では、主に以下のような「査定したい物件の情報」を入力します。

  • 物件の広さ
  • 間取り
  • 築年数
  • 構造

不動産会社は上記の情報が正確でなくても査定自体はできるため、多くの不動産一括査定サイトでは、上記の情報について「おおよそで構いません」と記載がある場合があります。

しかし、「物件の広さが1㎡変わる」「築年数が1年違う」というだけで不動産価格は10万円単位で変わってしまうことがあります。

正確な査定結果を調査する場合は、その物件を取得したときに受け取った重要事項説明書などの資料や登記簿謄本などを確認し、なるべく正確な情報を入力しましょう。

2-3.査定価格の根拠をヒアリングする

不動産会社から査定価格を提示されたら、その査定価格を算出した根拠をヒアリングしましょう。

不動産会社の中にはあえて相場よりも高い金額を提示し、「媒介契約(仲介できる権利)の取得」を目的にしている会社も存在します。

他社と比較して査定価格が高ければ売主側も嬉しくなり、媒介契約を結びやすくなります。しかし、根拠がない査定価格だと売却が長期化してしまい、値下げをしなければ売却できないケースが多くなります。

そのため、査定価格だけでなくその査定価格を算出した根拠もきちんとヒアリングし、不動産会社の信用度を確認しておくことが大切です。

2-4.事前に周辺の不動産相場を調べておく

不動産一括査定サイトで不動産会社へ査定依頼する前に、以下のサイトを利用して相場を調べておきましょう。

  • REINS Market Information
  • 土地総合情報システム

上記のサイトでは「過去の成約事例」を調べることができます。不動産会社の査定も、同じく「過去の成約事例」を基に算出するので、相場を調べておくことで査定価格の精度が分かります。

ただし、上記のサイトでは物件の番地までは分からないので、不動産会社の情報よりもやや精度は低くなるため注意が必要です。

これらのサイトを活用し、おおその相場を把握しておくことで査定価格の精度を見極めやすくなります。不動産査定を依頼する前に、事前に調べておきましょう。

3.不動産一括査定を利用する際の注意点

不動産一括査定を利用するときの注意点は以下の通りです。

  • 不動産会社から電話連絡が来る
  • 机上査定からお願いする
  • 登録していない不動産会社もある
  • 担当者も見極める

それぞれ詳しく解説していきます。

3-1.不動産会社から電話連絡が来る

不動産一括査定サイトを利用することで複数の不動産会社から査定結果を受け取れることはメリットである反面、仕事中に何社からも電話連絡が来ることもあるため、対応するのが面倒になることもあるでしょう。

電話連絡を極力避けておきたい場合は査定依頼する際の備考欄などに「メールで連絡してください」と入力しておきましょう。電話連絡をあらかじめ断っておくことで、自分の都合の良いときに、査定結果を確認することができます。

また、査定価格を算出したときに「参考にした成約事例」などもメールで添付してくれる不動産会社もあります。メール連絡では各社の資料を比較することができるため、周辺相場を理解する材料にもなります。

3-2.机上査定からお願いする

不動産査定は基本的に机上査定からお願いしましょう。というのも、数は少ないですが机上査定をせずに「訪問査定をさせてください」と連絡をする不動産会社もいるからです。

不動産査定には、物件を見学する前に査定価格を算出する「机上査定」と、物件を見学した後に査定価格を算出する「訪問査定」があります。

机上査定では、不動産価格の比較だけでなく下記のポイントを確認できるメリットがあります。

  • 営業担当者の対応を見ることができる
  • 査定価格に根拠のない不動産会社は除外できる

机上査定を実施しない不動産会社には応じず、「机上査定からお願いします」と主張し、信用度の高い不動産会社を絞ってから訪問査定を依頼しましょう。

3-3.登録していない不動産会社もある

不動産一括査定サイトには、全ての不動産会社が登録しているわけではありません。

不動産一括査定サイトは、企業が運営するポータルサイトです。多くの不動産会社がサイトに登録しているものの、「地元密着の不動産会社」など登録していない不動産会社も存在します。

また、不動産一括査定サイトによって登録されている不動産会社の特徴も異なります。より多くの不動産会社へ査定を依頼したい場合は、複数サイトへの登録も検討してみましょう。

3-4.不動産会社の担当者の対応力も比較する

不動産一括査定サイトで査定依頼した後は、連絡をくれる不動産会社の担当者も見極めるようにしましょう。

査定の担当者がそのまま仲介時の営業担当者になるケースが多く、自分への対応はそのまま購入検討者への対応となる可能性があります。

不動産が早く・高く売れるかは、査定価格や査定価格の根拠に加えて、営業担当者の営業力も重要です。

不動産査定を行った後の売却活動も視野にいれ、担当者の営業力や顧客対応力もしっかりと比較しておきましょう。

まとめ

不動産一括査定は複数の不動産会社へ同時に査定依頼ができる便利なサービスです。ただし、中には相場よりも高い不動産価格を提示する不動産会社が存在するため、上述したような「正しい査定を受けるコツ」と「注意点」を知った上で利用しましょう。

不動産一括査定サイトを利用する際は、きちんと不動産会社を比較した上で検討することが重要です。査定価格だけでなく、査定の根拠や不動産会社・担当者の対応力を比較し、より良い不動産会社へ売却を依頼できるよう慎重に検討しましょう。

The following two tabs change content below.
中村 昌弘

中村 昌弘

都内の大学を卒業後にマンションディベローパーに就職。マンションディベロッパーでは、新築マンションの販売や中古不動産の仲介業務に従事する。 2016年に独立して、不動産関係の記事を中心としたライター業務としても活動。自身のマンションを売却した経験もあるため、プロの視点・一般消費者の視点と、両方の視点を持った記事が執筆できる点が強み。