家、売れないかも…。不動産売却の不安を解消する7つの情報収集方法

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自宅を購入した方の中には、家族構成の変化や仕事の都合などで家を手放さなければいけない方もいらっしゃると思います。初めて家を売却する方にとっては、売りに出したところで本当に売れるのだろうか、という不安もあるでしょう。

ですが、そういった不安はきちんと不動産売却に関する情報を収集することで解消することができます。今回はそんな不安を解消するための有効な情報収集方法をご紹介したいと思います。

目次

  1. インターネットで不動産情報を仕入れる
    1-1.不動産情報サイトで同じような物件を探す
    1-2.不動産一括査定サイトで査定価格を見てみる
    1-3.類似物件の成約事例を見てみる
    1-4.不動産市況データを見てみる
  2. その他の不動産情報を仕入れる手段
    2-1.不動産売却のセミナーに参加する
    2-2.不動産売却に関する本を読む
    2-3.不動産を売却できるか仲介業者に聞く
  3. まとめ

1.インターネットで不動産情報を仕入れる

インターネット上には不動産の情報を扱うサイトがたくさんありますので、まずはそういったサイトで自分が所有する不動産と似たような条件の物件情報を見たり、不動産市況について書いてある記事などを読んだりして、自分の所有する不動産が売れそうかどうかを判断しましょう。どういった不動産情報があるのかをご紹介します。

1-1.物件情報サイトで同じような物件を探す

LIFULL HOME’SやSUUMOなどの様々な物件を取り扱っているサイトでは、今売りに出ている様々な物件情報を見ることができます。自分が所有する物件のエリアや築年数、間取り、広さなどで検索をすると同じような物件が出てきますので、いくらで売りに出ているかを確認してみましょう。

例として、東京都江東区にある、駅徒歩9分・専有面積65㎡・築22年のマンションを売却しようとする場合を挙げます。この場合、以下のようにSUUMOで条件を絞って検索を行うことで、類似物件の価格相場を調べることができます。

類似物件をSUUMOで調査SUUMO検索結果より引用(画面は2019年2月4日16時時点のもの)

上記では、「江東区・駅徒歩10分以内・専有面積60~70㎡・築年20~25年」という形で検索を行った結果、3,180万円~4,760万円の物件が36件ヒットしました。この価格帯の範囲で売り出せば、売れるかもしれないという安心感が持てるのではないでしょうか。

1-2.不動産一括査定サイトで査定価格を見てみる

不動産を売却する際に使うサイトが不動産一括査定サイトです。こちらのサイトは一度物件情報などを入力すれば、複数の不動産会社が査定をしてくれる仕組みになっています。

不動産の査定を一社だけに依頼すると、売出価格の正確さが掴みづらく、相場からかけ離れた価格となってしまう可能性がありますが、複数の不動産会社に価格査定を依頼することで、おおよそその価格帯で売れるという目安が分かりやすくなります。また、査定額の最安値と最高値を把握できるため、最低これくらいなら売れる、という値下げラインの確認もできます。

以下は全国1,800社以上の不動産会社と提携している不動産一括査定サイト『イエウール』の画面です。ここから必要情報を入力し「査定スタート」ボタンを押して、物件情報と売主の個人情報を入力するだけで、複数の不動産会社から価格査定を受けることができます。

イエウール

複数の業者から査定価格を貰ったら、それを参考にして相場価格を把握するだけでも良いですし、良さそうな提案をもらった不動産会社に仲介を依頼しても良いでしょう。仲介を依頼する場合、イエウールでは最大6社の査定を比較することができるため、どこに頼むかを選びやすくなっています。

1-3.類似物件の成約事例を見てみる

レインズ不動産取引情報提供サイトでは不動産売買の成約事例を調べることができます。一般的な不動産情報サイトでは今売りに出ている物件の価格帯を確認できますが、レインズでは実際に売買された情報が掲載されていますので、より正確な売却価格を推測することができます。

不動産情報サイトと同じようにエリアや築年数、駅からの距離、間取りなどで検索して類似物件の成約価格を調べましょう。以下は「東京都江東区・マンション・駅徒歩10分以内・専有面積60~80㎡・築20年超」という条件で検索した時の成約価格一覧です。

レインズ成約価格
レインズ検索結果から引用(画面は2019年2月4日16時時点のもの)

レインズでは成約価格が単価表記となっているため、例えば画像1番目の物件だと、単価53万円×60~80㎡=3,180~4,240万円、という形で成約価格帯を求めることができます。複数の成約事例を合わせてみることで、売出価格をどれくらいに設定すればいいかが分かってきます。

1-4.不動産市況データを見てみる

不動産流通機構や国土交通省などの発表しているデータを見るのも、売却価格の相場を確認できる方法のひとつです。たとえば東日本レインズの「首都圏不動産流通市場の動向」などが売却の参考として使いやすいでしょう。

このような機関のデータには個別の案件情報は記載されていませんが、過去数年間の成約件数の推移や築年数別平均価格、エリア別の成約件数といったように、市況データを見ることができますので、自分が所有している物件と条件の近い物件が実際に売れている件数などを確認することができます。

2.その他の不動産情報を仕入れる手段

インターネット上での情報収集はすぐに始めることができ情報量も多いためおすすめですが、その他にも不動産売却に関する情報を入手する手段はいくつかあります。こちらも合わせて押さえておきましょう。

2-1.不動産売却のセミナーに参加する

不動産会社や不動産投資家、ファイナンシャルプランナーなどが不動産の売却に関するセミナーを実施していますので、参加を検討してみても良いでしょう。

不動産会社の行うセミナーであれば、勉強ができるだけではなく、そのまま仲介や買取の相談を行うこともできます。セミナーを聴いて信頼できそうな業者であれば、具体的な相談を持ちかけることも検討しましょう。

また、投資家のセミナーでは不動産を高く売るための具体的なノウハウが学べたり、ファイナンシャルプランナーならお金に関する周辺知識も含めて教えてくれたりということが期待できます。

2-2.不動産売却に関する本を読む

書店に行けば不動産の売却に関する本を何冊か見つけることができるはずです。本もセミナーと同じく様々な著者が出版しており、それぞれの目線で詳しい情報が書かれています。情報量が多いため、役立つことも多いかもしれません。

書店に行く以外にも、古本屋や電子書籍、図書館を使うことでも本を見つけることができますが、古本や図書館で借りる場合、10年以上前などあまりに古い本だと不動産市況がまったく異なっていたり、不動産売却の手法やコツが古い情報だったりする場合がありますので、なるべく出版年が新しいものを選ぶと良いでしょう。

2-3.不動産を売却できるか仲介業者に聞く

仲介業者は不動産を売買した時の仲介手数料で利益を得るため、できるだけ多くの物件を取り扱いたいと思っています。そのため仲介業者に自分の物件を売却できるかどうかを聞くことで、いくらで売却できそうか、どれくらいの期間で売却できそうかなどを細かに教えてくれます。

物件近隣の不動産会社であれば、そのエリアの不動産の流通情報をよく知っていますので、そのエリアでの成約事例なども確認すると良いでしょう。

まとめ

不動産を初めて売却する際は、実際に売れるまでは本当に売れるかどうかといった不安はつきものです。しかし、近隣の仲介会社に聞いたり、不動産情報サイトを見たり、成約事例をネットで調べたりしてみると、思った以上に不動産の売買が活発だということがわかります。

売却できるかどうかが不安な時は、今回解説したような方法を使って、できるだけ多くの情報を仕入れるようにすることが不安を解消する方法になります。

また、売却する方法は仲介だけではありません。不動産会社の中には買取を専門に行っている業者もあります。価格にこだわらない場合は、買取も視野に入れて売却を考えると不安も軽減できるのではないでしょうか。

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西宮光夏

不動産会社での勤務や、所有している不動産運用の経験をもとにHEDGE GUIDEでは不動産関連記事を執筆しています。現在は主にふるさと納税の記事を担当しています。ふるさと納税記事では、地域の人たちが心を込めて提供する返礼品の素晴らしさを、少しでも多くの人にお伝えできればと思っています。