株や仮想通貨など、ここ数年は様々な投資がメディアで取り上げられることが多くなり、投資や資産運用を始めてみたいとお考えの方も多いのではないでしょうか? ただ、投資初心者がプロに勝つことは容易ではありません。投資を始める前にしっかりと情報を集めて、負けない戦いをしていくことが大切です。
この記事では、投資のプロの強み・弱みを理解した上で、投資初心者が採るべき投資戦略やおすすめの投資手法をご紹介していきたいと思います。
- 預金の利回りが低下する一方で、投資環境は改善
- 投資のプロが有する3つの強み
- 投資のプロの弱みとは?
- 投資初心者の強みを活かした投資とは?
預金の利回りが低下する一方で、投資環境は改善
2016年2月にマイナス金利が導入されてから預金の金利は一層低下し、2018年現在は定期預金に100万円を1年間預けても数百円しか利息がもらえないという状況です。
一方で、Fintech(フィンテック)と呼ばれる金融分野のIT化が進んだことで、これまでよりも多彩な投資商品や投資手法が登場し、投資の際の選択肢が増えてきました。たとえば、投資する銘柄をAIが提案してくれるロボアドバイザーや、インターネット上で簡単に融資ができるソーシャルレンディング、インターネット上で決済・送金が完結できる仮想通貨への投資など、これまでになかった投資商品・投資手法がいくつも現れています。
また、毎年決まった金額まで利益が非課税となるNISAや、毎月の積立金を特定の金融商品で運用し、個人年金として受け取ることができる個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」など制度面での整備も進み、以前よりも個人が投資しやすい環境になってきています。
しかし、投資がしやすくなったことからといって、投資で勝ちやすくなったというわけではありません。何に投資をするか、どのように投資をするかで、パフォーマンスは大きく異なります。以下では、プロがどのように投資で成果を上げているかについて見ていきたいと思います。
投資のプロが有する3つの強み
投資のプロが初心者よりもパフォーマンスを上げ続けることができるのは、以下にあげる「情報力」「資金力」「投資経験」の3つによるものです。一つ一つ詳しく見ていくことにしましょう。
迅速で正確な「情報力」
まず、投資で最も重要となるのが「情報」です。これから価格が上がる、下がるといった予測、想定される価格のレンジ、価格が変動する要因に関する分析などを、いかに早く、いかに正確にできるかで投資パフォーマンスが大きく異なってきます。
個別企業の経営に関する内部情報を事前に取得してからの売買はインサイダー取引という違法取引になってしまいますが、組織力やネットワークを活かした業界全体の予測やマクロ予測(日本全体、世界全体の動向など)をもとに、今が買いか・売りか、いくらまで投資しても良いかという投資判断についてはリアルタイムで行っています。
また、株や通貨が暴落する前にも、いち早くその兆候をつかみ、損失を最小限に抑えるといったことを行っており、利益を最大化して損失を最小化するための情報収集・情報分析を行っているために投資で高いパフォーマンスを上げることができているのです。
潤沢な「資金力」
投資資金として動かせる金額が大きいこともプロの強みです。資金が少ないと買いたいと思った時に十分に買えないということや、まとまった金額でないと購入できない商品などがあります。
たとえば、世界最大の機関投資家と呼ばれるGPIF(日本の年金積立金を運用する機関)は162兆円(平成29年度第3四半期末時点)で、日本国内の株式比率は26.05%となっています。これだけの資金力があれば、GPIFが特定の投資商品を購入するということ自体が買い材料となって、その投資対象の価格が上がりやすくなることが想定されます。
以下のグラフがGPIFの運用実績ですが、16年間の運用で68兆9822億円もの運用収益を生み出しているということが分かります。
豊富な投資経験
また、投資経験が豊富であるということも大きな強みです。バブルやリーマンショックなど相場が大きく動く局面において、過去の経験に基づいて、どのように投資を展開していくべきかといった投資判断や、急激に伸びている業界や投資商品が単なるバブルか、実需に裏付けられているかといったことも判断しやすくなります。
また、「中長期的にはまだまだ買いだが、短期的には過熱感があるので、一旦売りに転換するべきだ」といったような、短期・長期の投資判断を組み合わせることもできるようになります。
投資のプロの弱みと投資初心者の強み
このように、投資のプロは「迅速で正確な情報力」「潤沢な資金力」「豊富な投資経験」という3つの強みを有するため、投資で高いパフォーマンスを上げ続けることができています。しかし、プロには絶対に勝つことができないかというとそんなことはありません。
投資のプロは「機関投資家」とも呼ばれるように、組織に属している投資家となります。そのため、投資のプロは、組織の強みを最大限に活かせると同時に、組織が抱える弱みも抱えることになるのです。
ほとんどの組織では、四半期や1年といった決まった期間以内にパフォーマンスを上げることが求められます。組織に属するプロの投資家も、数カ月から長くても数年程度の期間で成果を上げることができる投資商品での運用がメインとせざるを得ません。
つまり、プロの投資家はそれ以上儲かると分かっていても、一定期間内に利益を確定しなければならないという事情や、長期すぎる投資には手が出しにくいという弱みがあるのです。
このように、プロの投資家の弱みは「時間」となりますが、個人投資家にとっては逆に「時間」こそが強みとなります。たとえば購入した商品が暴落したとしても、プラスになるまでいつまでも待ち続けることができるというのがプロに勝つためのポイントとなってきます。
投資初心者の強みを活かした投資とは?
たとえば、2008年のリーマンショックではほとんどの投資商品で大きな下落が見られましたが、その後10年間で価格は大きく回復し、リーマンショック以前の価格を上回る動きとなっています。プロの投資家は、想定外の損が出た場合には「損切り」といって損を確定する動きを取りますが、リーマンショック以降も10年間保有し続けていた個人投資家は今ではプラスに転じることができています。
このように、投資初心者は「時間」の強みを活かして、10年単位で行う長期投資を手がけることが重要です。そして、長期投資の代表と言える投資商品の一つが不動産投資です。不動産は株式などよりも動きが少なく、1年間で価格が数%程度しか変動しないという特徴があり、長期投資を考えている方には取り組みやすい投資商品です。
不動産投資のメリットとしては、ローンを活用して他の投資よりも大きな金額の投資ができるということと、家賃収入という毎月の収入が手元に入ってくるということ、株やFXに比べて市場が緩やかに動くので、購入後の情報収集の手間も少なくて済むということなどが挙げられます。
もちろん、投資である以上はリスクが存在します。不動産投資の場合は、不動産自体の価格が下がる可能性があるというリスクや、入居者が入らずに空室となってしまい家賃収入が入ってこないリスク、地震などで建物が倒壊するリスクなどが主なものとなります。
ただ、これらのリスクについては、投資用不動産を販売する会社も十分に理解をしていますので、しっかりとリスクへの対処がされています。たとえば、シノケンプロデュースという不動産投資会社では、首都圏のターミナル駅から電車で30分圏内、駅徒歩10分圏内の好立地に、土地の形状や特性に合わせて一棟ずつデザイナーが設計した高性能な物件を建築し、入居者から人気の高い設備を充実させることで、入居率99%という高いパフォーマンスを実現しています。
不動産価格の算出方法は、年間の家賃収入から決まる利回りや土地の将来性などを考慮して決められることが多いので、中長期的に賃貸需要が見込まれる土地で高い入居率が維持できていれば、不動産の資産価値が落ちにくく、価格下落リスクに対するリスクヘッジとなります。
また、地震対策についても、シノケンプロデュースでは建築前に地盤調査を必ず行い、必要であれば地盤を改良するための工事などを行うことに加えて、建築時にも先進の耐震構造に制震装置をプラスすることで、地震の揺れを最大60%軽減することができ、地震に強い建物に仕上がっています。実際、シノケンプロデュースでは創業から7,000棟以上を施工していますが、関東東北大震災などの震災を経てもこれまでに倒壊した物件は一棟もないという実績があります。
このように、不動産投資のリスクはそれぞれ対処が可能ですので、リスクについてもっと詳しく情報収集をしてみたいという方は、資料請求やセミナー参加などを通して情報収集してみると良いでしょう。
まとめ
プロの投資家には「迅速で正確な情報力」「潤沢な資金力」「豊富な投資経験」という3つの強みがありますが、個人投資家には「時間」という強みがあります。その強みを最大限に活かせる不動産投資などの長期投資を視野に入れて、資産運用の検討をしましょう。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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