ソーシャルレンディング投資のメリット、デメリットを分かりやすく解説

2017年度のソーシャルレンディング市場規模は1500億円を突破し、投資手法として非常に多くの注目を集めています。投資利回りも2016年の8.1%と比較して、2017年末時は8.40%と上昇しており、投資商品としての魅力も高まってきています。

しかし、ソーシャルレンディングはまだまだ新しい投資ですので、これから始めたいと考えている方は事前にしっかりと勉強をしてから投資に臨みたいところです。そこでこの記事では、ソーシャルレンディング投資初心者の方に向けて、どのようなメリットがあるのか、また注意すべきデメリットやリスクはどのようなものがあるのかについて、ご紹介をしていきたいと思います。

  • 1 ソーシャルレンディング投資のメリット
  •  1-1 投資利回りが5%~10%と高い
  •  1-2 安定した金利収入と毎月分配による複利効果が期待できる
  •  1-3 投資後の運用の手間が必要ない
  •  1-4 少額から投資が始められる
  • 2 ソーシャルレンディング投資のデメリット
  •  2-1 案件の運用期間中は資金が拘束される
  •  2-2 貸し倒れが起きた場合に損失が発生する可能性がある
  •  2-3 投資先の会社名がわからない
  •  2-4 ソーシャルレンディング会社自体の事業リスクがある
  • 3 まとめ

1.ソーシャルレンディング投資のメリット

ソーシャルレンディング投資は株やFXと比較すると投資後に価格の上下動がないため、運用の手間がかからず、満期になれば元本+金利収入が得られるという投資手法です。利回りについても、定期預金や国債などに比べると非常に高く、少額から始めることができることができるというメリットがあります。以下では、これらのメリットについて詳しく見ていきましょう。

1-1 投資利回りが5%~10%と高い

ソーシャルレンディング会社で募集されている案件を見ると、年間の利回りは5%から10%のものが多くなっています。これは、定期預金などと比べれば遥かに高い数字であり、不動産投資の平均的な利回りにも負けない数字と言えるでしょう。

ソーシャルレンディング全体の平均的な利回りとしては7%から8%程度であり、10%を超えるような高い利回りの案件には、海外の中小企業への投資案件や外貨建て(ユーロ建て、ルーブル建て等)の案件が見られます。

1-2 安定した金利収入と毎月分配による複利効果が期待できる

ソーシャルレンディングは融資を必要とする事業者からの金利収入が主な収入源となっています。そのため、融資先の事業者が赤字かどうかに関わらず、融資資金と金利さえ回収できれば、開始当初の予定利回りを実現することができます。

また2018年5月現在、日本では20社以上のソーシャルレンディング会社がありますが、大手サービスのmaneoオーナーズブック投資規模が大きい会社でも元本毀損実績は0件となっており、多くの投資家が高い確率で資産を増やすことに成功しています。

また利息が毎月分配される案件やソーシャルレンディングサービスが多いという点も魅力的です。利息を他の案件に再投資することで、複利により稼ぐことができるため、さらに高い利回りでの運用も可能となっています。

1-3 投資後に運用の手間がかからない

ソーシャルレンディング投資の流れは、以下のように簡潔なフローになっています。

  • ソーシャルレンディングサービス上に投資口座を開設
  • 投資口座に入金
  • 投資をする案件を決める

株やFXの場合は投資をする案件を決める際に、相場全体が上がるか下がるか、投資先の成長性が高いかどうか、投資後に値上がり(値下がり)する材料がありそうかどうかといったことを見極めて、どの銘柄や通貨に投資するかを決めなくてはいけません。そのため、投資を始める前に様々な情報収集が必要となります。

しかしソーシャルレンディングの場合は、株式投資のように相場全体の動向や業界の動向、投資先の事業の成長性などまで見極めなくても良く、融資先の与信情報や投資案件に担保が設定されているか、担保評価は適切かといった点をチェックすれば良いということになります。

また、案件の運用が始まったあとは相場のチェックなども必要なく、運用期間中は毎月分配金が入ってくるだけとなります。相場をチェックする必要がないため、多忙な方の投資手法としても適しています。まさに不労所得に近い性質を持った投資手法と言えるでしょう。

1-4 少額から投資が始められる

ソーシャルレンディングは会社によって多少異なりますが、大半の会社で最低投資金額が5万円以下です。1万円から投資可能な会社もあり、少額からコツコツと投資できます。

不動産投資を始めるには物件を購入し、不動産を賃貸に出すなどの手続きが必要です。利益が出るまでには最低でも数年以上の時間がかかりますし、不動産の購入のためには初期費用だけで100万円単位のお金が必要です。

ソーシャルレンディングは少額から始めることができ、投資期間も最短1ヶ月と短い期間で始めることが可能です。毎月の預金代わりにコツコツと投資することで、徐々に利息を増やすことができるのです。

2 ソーシャルレンディング投資のデメリット

投資である以上、ソーシャルレンディングにもリスクは存在し、元本を損なう可能性もあります。以下では、ソーシャルレンディングのデメリットやリスクについても見てみましょう。

2-1 案件の運用期間中は資金が拘束される

ソーシャルレンディングでは、投資案件の運用期間中は自分の資金であっても自由に引き出しができないというデメリットがあります。100万円を運用期間1年の案件に投資した場合、1年間は投資資金を自由に引き出せないのです。

家の購入資金などでまとまったお金が必要でも引き出せませんし、借金の返済にも充てられません。また案件の運用期間中にソーシャルレンディング会社が倒産すると、資金を回収できなくなる可能性もありますし、案件の運用期間が長ければ貸し倒れの可能性も高まります。

このように、投資資金が一定期間拘束されるデメリットがありますので、しばらく使う予定のない余裕資金で始めることが大切です。

2-2 貸し倒れが起きた場合に損失が発生する可能性がある

ソーシャルレンディングの資金運用方法が融資である以上、貸し倒れのリスクが伴います。投資案件によっては融資の担保を設定していることがありますが、その場合でも担保が想定通りの金額に換金できない、換金までに時間がかかるなどのケースもあるので注意が必要です。

貸倒れのリスクを最小限に抑えるためには、以下のような対処策が有効となります。

  • 投資するソーシャルレンディング会社を複数に分散する
  • 一つの案件への投資額を少額にする
  • 投資期間の短い案件を中心に投資する
  • 毎月分配がある会社や案件を選ぶ

2-3 投資先の会社名がわからない

ソーシャルレンディングは貸金業法にのっとって運用されている投資手法です。貸金業法では融資先である事業会社の名前は投資家に対して明らかにされません。

赤字続きで倒産する可能性が高い会社、成功する可能性が低いハイリスクな事業を行う会社に対し、知らず知らずに投資している可能性もあります。リスクの高い融資先でもその情報を知ることができません。

このリスクに対する対策は、コンプライアンスや投資家保護、融資審査がしっかりとしている会社を選ぶことです。たとえば、上場企業が運営するオーナーズブックや上場企業のグループ会社であるSBIソーシャルレンディング、投資家保護を掲げて厳しい融資審査を行っているmaneoなどを検討してみると良いでしょう。

2-4 ソーシャルレンディング会社自体の事業リスクがある

ソーシャルレンディングが日本に定着したのは2013年以降。最も早くソーシャルレンディング事業に乗り出したmaneoでも2008年からと、まだ日本では10年程度の歴史しかありません。そのためソーシャルレンディングを手掛けている会社は歴史の浅い会社ばかりで、会社規模も小さなものが多いです。

投資家保護に関する動きが不十分だとみなされるソーシャルレンディング会社も存在し、これまでに3社が金融庁からの行政処分を受けています。ソーシャルレンディング会社が倒産した場合、投資家たちの資金が確実に保護されるとは言えない状況なのです。まだ成長過程の投資業界だけに、法整備が未熟な面や事業者リスクがあることは理解しておきましょう。

まとめ

投資である以上、ソーシャルレンディングにも様々なリスクが存在しています。一方でこれまでの実績を見れば、すでに数万人以上の投資家がソーシャルレンディングから利益を得ることができていることも事実です。

ソーシャルレンディングには、投資資金が拘束される、貸倒れのリスクがある、融資先の会社名が分からない、ソーシャルレンディング会社の倒産リスクがあるという点をしっかりと理解し、リスクをできるだけ抑えながら高い利回りを実現していきましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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