不動産売却で評判の良い不動産会社は?大手2社の実績やサービス内容を解説

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不動産を売却する際は、信頼性の高い大手不動産会社に依頼したいという方も多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、全国に展開する大手不動産会社の中から「三井のリハウス」と「東急リバブル」の2社をピックアップして紹介します。

基本的な情報をはじめ、大手不動産会社ならではの売却実績や、売却の特徴、売却向けサービスなども詳しく解説していくので、不動産売却の依頼先に悩んでいる方はご参考ください。

目次

  1. 「三井のリハウス」と「東急リバブル」の基本情報
  2. 三井のリハウス
    2-1.不動産売却における実績
    2-2.売却活動の特徴
    2-3.代表的な売却向けサービス
    2-4.売買専用ホームページの特徴
    2-5.特徴的なサービス
  3. 東急リバブル
    3-1.不動産売却における実績
    3-2.売却活動の特徴
    3-3.代表的な売却向けサービス
    3-4.売買専用ホームページの特徴
    3-5.特徴的なサービス
  4. まとめ

1 「三井のリハウス」と「東急リバブル」の基本情報

三井のリハウスと東急リバブルについて、基本的な情報を確認しましょう。

三井のリハウスは三井不動産の子会社である三井不動産リアルティ株式会社の事業の一つ、という位置づけになります。不動産仲介事業に特化したサービス展開により、1986年度~2021年度の36年連続で全国仲介取扱件数No. 1となっています。

東急リバブルは東急不動産グループ内のグループ企業という位置付けになります。東急グループの販売チャネルも含めた膨大な購入希望者データを有しており、2021年の不動産事業統計によると、全国3位の25,635件の仲介取引件実績があります。

どちらの企業も設立から50年以上という老舗でありながら、業界のリードカンパニーとも言える不動産会社です。

項目 三井不動産リアルティ株式会社 東急リバブル株式会社
代表取締役 遠藤 靖 太田 陽一
設立年月日 1969年7月15日 1972年3月10日
資本金 200億円 13億9630万円
従業員数 4,728名(2022年4月1日現在) 3,550名(2022年3月末現在)

次の項目から、それぞれについて紹介していきます。

2 三井のリハウス

三井のリハウスの不動産査定・売却三井のリハウスは、三井不動産の子会社である三井不動産リアルティ株式会社が運営している不動産仲介・コンサルティング事業のブランド名です。主な事業は、個人向けの不動産における、売却、購入、賃貸に関するさまざまなサービスの提供です。

三井のリハウスの評判・口コミ

  • 担当してくれた方は知識も豊富で、アドバイスも的確だった。
  • 物件の写真を撮り直してくれたおかげで、すぐに買主が見つかった。
  • 他で売れなかったので三井さんならと思ったが、大手でも売れない物件は売れないのだなと感じた
  • 仲介手数料の値引き交渉をしたが、無理だった。

※上記はすべて個人の感想です。利用を検討される際は、ご自身でもよくお調べの上ご判断下さい。

2-1 不動産売却における実績

公益社団法人不動産流通推進センターが2021年9月に発表した「2021不動産業統計集」によると、三井不動産リアルティ株式会社の仲介取扱高は1兆5,638億円となっており、業界第1位です。仲介件数38,507件、手数料収入約767億円、店舗数286店舗もともに第1位となっています。

項目 三井不動産リアルティ株式会社
仲介取扱高 1兆5,638億円
仲介件数 38,507件
手数料収入 767億7,100万円
店舗数 286店舗

※参照:公益社団法人不動産流通推進センター「2021不動産業統計集」より抜粋。

2-2 売却活動の特徴

1969年の会社設立以来、累計取扱件数は2020年度に100万件を突破しています。また公益社団法人不動産流通推進センター「2021不動産業統計集」の仲介取扱高ランキングでは1986年度からトップとなり、2021年度まで継続し、36年連続で1位を獲得しています。

三井のリハウスでは、適切な不動産売買に繋がるよう「売買の中でお客様の不安や心配を取り除くこと」「物件の正しい情報をお届けすること」を方針とし、宅地建物取引士がすべてに責任を持って対応するのが特徴です。特に現地調査を徹底的に行うことで、売却後のトラブルのリスクを低減するよう配慮されています。

2-3 代表的な売却向けサービス

三井のリハウスにおけるサービスで最も特徴的なのは、売主も買主もサポートする「360°サポート」です。売主向けの場合は「建物チェック&サポートサービス」と「設備チェック&サポートサービス」、買主向けの場合は2つに加えて「緊急駆け付け」などが利用できます。

サービス サービスの内容
建物チェック&サポートサービス 売買契約前の建物を調査し、調査で不具合がなかった箇所で引き渡し後に不具合が見つかった場合は補修・交換費用を三井のリハウスが最大500万円まで負担するサービスです。
設備チェック&サポートサービス 売買契約前に住宅設備の動作確認・目視点検をし、引き渡し後2年以内に修理や交換が必要になった場合は三井のリハウスが最大20万円まで負担するサービスです。
緊急駆け付け 買主が購入した物件で、水まわり、ガス設備、給湯設備、電気設備、カギ、窓ガラスにトラブルが起きた際に、専門スタッフが迅速に駆付けて対応するサービスです。

このほか、買主と売主がともに満足できる売買となるように、下記のような多彩なサービスを用意しています。

  • 買取サポートシステム
  • 住まいクリーンアップサービス
  • 建物調査
  • 土地調査
  • 住宅設備のメンテナンス
  • 引っ越し
  • リペアメンテナンスサービス
  • インテリア
  • 買替つなぎ融資
  • 相続無料診断サービス、など

幅広いサービスによって、売主と買主の両方の不安や煩わしさを解消し、満足のいく売買取引になるよう徹底されています。これらの手厚いサービスは、三井のリハウスが評価される理由の一つと言えるでしょう。

なお、保証・サービスは条件があるものや有償のものもあるため、注意が必要です。

2-4 売買専用ホームページの特徴

三井のリハウスの売買専用ホームページでは、「中古マンション」「一戸建て」「土地」などの物件タイプ別に検索できるようになっています。幅広い特集が組まれているのが特徴で、2022年8月時点では下記のような特集が掲載されています。

  • タワーマンション特集【都心エリア】
  • ペット可(相談)マンション特集【首都圏エリア】
  • 都内の1000万円台の中古マンション特集
  • 3億円以上の東京都の一戸建て特集
  • 駅近・築浅のマンション特集【首都圏】、など

ポータルサイトでは豊富な物件が掲載されている点がメリットとなりますが、売主からすると自身の物件が埋もれてしまう懸念もあります。三井のリハウスでは自社サイトでも積極的に情報公開を行っており、特集が多彩に組まれているため買主候補にピンポイントで見つけてくれる可能性もあります。

2-5 特徴的なサービス

三井のリハウスのホームページでは、売却に関する情報が豊富に掲載されています。その中でも売却に役立つのが、「都道府県」「市町村村」「物件の種別」を選択すると入れる「周辺相場・購入検討者情報」というページです。

このページには、選択したエリア内で売り出し中の物件数や平均価格が記載されています。また「専有面積×価格」「間取り×価格」「築年数×価格」といったように、さまざまな項目で分析して、表示しているのも特徴です。エリア内で販売されている物件の情報について知ることができるため、自身の物件が不動産市場でどのように評価されるのか推測しやすくなります。

またエリア内で購入を検討している買主候補の人数を、希望価格帯別に表示しているのも参考になります。自身の物件を売却する際に、どのくらいの人数が興味を持ってくれそうか、分かりやすくなっています。

3 東急リバブル

東急リバブルの不動産査定東急リバブル株式会社は、東急不動産ホールディングスの不動産流通事業を担う企業です。1972年に会社が設立され、2022年には創立50周年を迎えています。全国に広がる営業ネットワークを駆使し、不動産売買賃貸仲介業、販売受託業、不動産販売業、不動産ソリューション事業の4事業を柱に総合不動産流通事業を展開しています。

東急リバブルの評判・口コミ

  • 売却できないと欲しい物件が購入できない状況の中で2週間余りで売却することができた
  • 私は高齢者ですが、同じことを尋ねても誠実な対応。すぐに回答してくれた
  • 私(売主)の担当者には問題が無かったが、買主側の担当者の段取りに不安があった
  • 概ね満足だが、最後の売却価格にやや不満があった

※上記はすべて個人の感想です。利用を検討される際は、ご自身でもよくお調べの上ご判断下さい。

3-1 不動産売却における実績

公益社団法人不動産流通推進センターが2021年9月に発表した「2021不動産業統計集」によると、東急リバブル株式会社の仲介取扱高は1兆2,264億円となっており、業界第3位に位置しています。仲介件数25,635件、手数料収入約579億円、店舗数193店舗もともに第3位となっています。

項目 東急リバブル
仲介取扱高 1兆2,264億円
仲介件数 25,635件
手数料収入 578億9,900万円
店舗数 193店舗

※参照:公益社団法人不動産流通推進センター「2021不動産業統計集」より抜粋。

3-2 売却活動の特徴

東急リバブルでは、これまでの実績と経験を活かした不動産の売買活動を行っています。特に注力しているのが、根拠のある戦略的な提案です。最新の市場相場を検証し、豊富な取引実績に基づいて最適な売却プランを提案しています。

また従業員の質の高さにもこだわり、売買仲介営業スタッフの約97%が宅地建物取引士の免許を保有しています。そのため豊富な知識と経験に基づいた提案をしてくれるのが特徴です。

3-3 代表的な売却向けサービス

東急リバブルでは、売主および買主の幅広いニーズに応えるために売却向けのサービスを展開しています。主なサービスが下記になります。

サービス サービスの内容
リバブルあんしん仲介保証 売買が成立したのちに契約不適合によって建物の補修が必要になった場合、最大500万円まで保証するサービスです。また最大30種類の住宅設備についても、最大50万円まで保証されます。どちらも引き渡し後、最長2年間となっています。
水まわりブライトニング キッチン、バス、洗面、トイレのクリーニングを実施するサービスです。
壁・床リペアリング 壁や床の傷みを目立たなくするために修繕するサービスです。
ルームデコレーション 買主候補に購入後の新生活のイメージをしてもらうため、専任のインテリアコーディネーターがすべての部屋をコーディネートするサービスです。

このほかにも、下記のようなサービスが用意されています。

  • 埋設物撤去保証
  • 地盤調査保証
  • 不動産買取サービス
  • 売却保証
  • 除菌・消臭サービス
  • バーチャルインテリアルーム
  • CGリフォームイメージ
  • 3Dウオークスルー
  • 相続税立替払いサービス、など

東急リバブルの不動産売却は、「分析」と「価値向上のためのサービス」を柱としています。このように豊富に揃えたサービスメニューによって価値の向上を図り、売主と買主にとって満足度の高い不動産売却を目指しています。なお、保証・サービスは、条件があるものや有償のものもあります。

3-4 売買専用ホームページの特徴

東急リバブルの売買専用ホームページは、写真を大きく表示するなど物件の魅力発信に特化した作りになっています。

また、不動産業界で初めての「間取図解析レコメンド」をはじめ、「この物件とよく比較される物件」「同じ特徴を持った物件」「エリアが近い物件」「価格が近い物件」など、多彩な表示方法を用いているのも特徴です。

その他、「中古マンションライブラリー」を開設しており、全国80,000棟以上のマンションデータを公開しています。

買主候補による「売りに出されたら教えて欲しい」登録機能があり、当該マンションが販売されるとすぐにメールで紹介するシステムになっています。つまりマンションを売りに出した場合、「売りに出されたら教えて欲しい」機能に登録している買主候補がいれば、すぐに買主が見つかる可能性もあるのです。

3-5 特徴的なサービス

売主が東急リバブルに売却相談をした場合、無料の「売却サポートページ」で売却活動をサポートするサービスを提供しています。具体的には、いついくらで売却するのかといった販売戦略を提案したり、周辺の情報を専用ページでリアルタイムに届けてくれるサービスです。

また、売却に関して不安を持つ売主がいるため、売却活動の見える化も行っています。物件ページの表示回数を毎日更新するなど、通常では分かりにくい日々の売却活動が「売却サポートページ」を活用することで分かるようになります。

まとめ

今回のコラムでは「三井のリハウス」と「東急リバブル」の2社について取り上げました。全国に支店を有する大手不動産会社では、宅地建物取引士などの資格を有した社員を数多く抱えており、専門的な知識と数多くの現場で身につけた経験によって、売主と買主ともにサポートしています。

また幅広い事態に対応するサポートメニューや、豊富な情報を掲載している売買専用ホームページなどを強みに売却活動をしているのも特徴的です。

どちらも充実したサポートメニューを展開していますが、内容には違いがあります。大手不動産会社への依頼を検討しているのであれば、今回の内容を参考に比較してみると良いでしょう。

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倉岡 明広

経済学部経済学科卒業後、出版社や編集プロダクション勤務などを経てフリーライターとして独立。雑誌や新聞、インターネットを中心に記事を執筆しています。初心者が抱く不動産投資の疑問や質問を解決できるよう丁寧な記事を執筆していきます。