アメリカ不動産投資は、日本人が検討しやすい海外不動産投資の中でも比較的リスクが低い投資方法です。しかし、海外不動産投資となると何から始めればよいのか、どうやって情報を集めれば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、アメリカ不動産投資の初心者向けに最初の手順を解説するとともに、アメリカ不動産投資について詳しく解説してくれるセミナーについてもご紹介します。
目次
- 初心者がアメリカ不動産投資を始める手順
1-1.投資目的の優先順位を決める
1-2.情報収集しつつエリアを絞り込む
1-3.アメリカ不動産投資を取扱う不動産会社を探す - アメリカ不動産投資におけるエリアごとの特徴
2-1.ニューヨーク
2-2.ロサンゼルス
2-3.ハワイ
2-4.ダラス - アメリカ不動産投資の情報収集について
3-1.Webとセミナーが中心 - まとめ
1.初心者がアメリカ不動産投資を始める手順
アメリカ不動産投資を検討する上で重要なポイントは、予算や狙いたい利益など金額的なことを最初に整理することです。希望を明確にしてから情報収集することで、投資のパートナーとなる不動産会社の見極めなどもしやすくなります。
1-1.投資目的の優先順位を決める
アメリカ不動産投資を成功させるためには、最初に投資目的の優先順位を決めることが必要です。
不動産投資で狙える利益には、大きく分けて家賃収入(インカムゲイン)と物件売却による売却差益(キャピタルゲイン)の2種類があります。アメリカ不動産投資においても、基本的にはこの2つの利益を得られるような物件を検討していくことになります。
アメリカ不動産投資を始めている方の中には、短期的な利益ではなく、物件の中長期的な資産性に着目する方もいます。例えば、アメリカにはロサンゼルス・ニューヨーク・ホノルルなど世界的に有名なエリアが複数あり、有名エリアの物件は中長期的な視点で見たときの資産性も高くなっています。
条件の良い物件は低リスクな反面、家賃収入に対する価格が高くなっており、利回りが低くなっていたり、物件の大きな値上がり幅も期待しにくい傾向があります。希望条件の全てを同時に狙える物件は多くないため、物件選びに際して意思決定するためには、優先したいものを決めることが必要です。
1-2.情報収集しつつエリアを絞り込む
自分の中で優先したいポイントが決まったら、まずはアメリカ不動産のポータルサイトを閲覧して物件を見てみましょう。
zillow・Redfin・Truliaなどのwebサイトがアメリカ不動産のポータルサイトとして代表的です。上記のwebサイトは全て英語表記となっていますが、ブラウザの翻訳機能を使えばある程度は内容を理解できるようになっています。
まずは用意できる予算にもとづいて、どのエリアであれば物件を買えそうか考えてみると良いでしょう。エリアごとの相場観をつかめれば、後に不動産会社から物件情報を案内されたときに物件の見極めをしやすくなります。
1-3.アメリカ不動産投資を取扱う不動産会社を探す
予算にもとづいてエリアの見当をつけたら、そのエリアの不動産を取扱っている不動産会社を探します。アメリカ現地では不動産会社はあるものの、多くの不動産エージェントは個人事業主として活動しており、日本とは事情が異なるため注意が必要です。
大手の不動産会社に依頼したいと考える方も少なくありませんが、日本以上に会社の評判だけでなくエージェントの質に重点を置いて検討することが大切です。現地の大手不動産会社に属していても、質の良くない不動産エージェントもいることがあるためです。
アメリカ不動産投資を始めて検討するのであれば、日系企業でアメリカ不動産投資を取扱う不動産会社を探してみるのも良いでしょう。日系企業であれば、言語の壁がないうえにビジネス感覚も近く、「まずは情報収集したい」という方に適していると考えられます。
また、可能な限り見当をつけたエリアに進出している不動産会社を選ぶことも考えておきましょう。現地に進出している不動産会社の方が、より鮮度の高い情報を提供してくれる可能性が高く、希望している物件の情報にアクセスしやすい可能性が高まるためです。
2.アメリカ不動産投資におけるエリアごとの特徴
アメリカ不動産投資の対象として代表的な4つのエリアについて、それぞれの特徴を解説します。
2-1.ニューヨーク
ニューヨークは世界で最も大きな都市の1つです。ウォール街は世界最大の金融街として認知されており、ウォール街の動向は世界経済に対して大きく影響します。広大な国土を持つアメリカの中でも東海岸最大の都市であり、多くの人口が集まっている点が特徴的です。
ニューヨークでは不動産価格が高く低利回りの物件も多いため、どちらかというと資産性重視の投資をしたい場合に適したエリアとなっています。
2-2.ロサンゼルス
ロサンゼルスはアメリカ大陸の西海岸で最大の都市で、西海岸における産業集積地の1つとなっています。また、ハリウッドがあるなど世界的なエンターテインメントの発信地としても有名です。
人口が多く経済的にも発展していることから都心部の物件価格は高めで、予算によってはエリアを厳選する必要があります。
2-3.ハワイ
ハワイは世界的に有名なリゾートエリアです。なお、ハワイ不動産投資とは、多くの場合は州都ホノルルの不動産投資を指しています。
ハワイ不動産の価格は長期間にわたって上昇傾向にあります。(※参照:US Census「Explore Census Data」)また、戸建住宅や通常のコンドミニアムに加えて、短期滞在の宿泊客を対象としてホテル運用が可能なホテルコンドミニアムも多数流通しています。
ただし、2020年4月にはハワイへの訪問者数が前年同月比で99.4%減るなど、ハワイの産業は新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。ハワイの不動産マーケットが今後どのような動向を見せるか、注意が必要です。(※ハワイ観光局「MONTHLY VISITOR STATISTICS」)
2-4.ダラス
ダラスはテキサス州の州都オースティンや南部のヒューストンなどと並ぶ、テキサス州における大都市の1つです。アメリカ本土の中でも東西の真ん中に位置していることから、ダラスフォートワース空港はアメリカの流通における中心地となっています。
物流の面で利便性が高いことに加えて、2022年1月時点ではテキサス州に法人所得税が設定されていません。(※参照:Comptroller.Texas.Gov「Taxes」)このため多くの大企業が集まってきており、企業の増加とともに人口も増加しているため、ダラスは今後アメリカの中でも特に発展していくことが期待されている都市の一つです。
不動産市場に目を向けると、ニューヨークやロサンゼルスよりは安価な物件も多いのが特徴となっています。
3.アメリカ不動産投資の情報収集について
アメリカ不動産投資に関する情報を収集する方法について解説します。重要なポイントは、できるだけ現地の不動産エージェントから情報収集することです。
3-1.Webとセミナーが中心
アメリカ不動産投資の始め方として、情報収集と不動産会社を探すことについて触れましたが、アメリカ不動産投資に関する情報収集はwebとセミナーが中心的です。
日本国内の不動産投資に関しては多くの本も出版されており、本を読むことも情報収集及び勉強として有効です。しかし、アメリカ不動産投資は日本国内の不動産投資と比較して先例が少ないため、アメリカ不動産投資について解説した本はそれほど多くありません。
また、不動産会社の経営者などが自社の宣伝として本を出版しているケースもあります。中立的な視点を持って情報収集する上では、複数のセミナーなどに参加して比較してみることも検討しておきましょう。
「オープンハウス」のアメリカ不動産投資セミナー
オープンハウスは日本で創業した不動産会社であり、東証1部取引市場で株式上場しています。日本国内における分譲住宅販売で大きな実績があるうえに、投資用のアメリカ不動産についても国内有数の実績を持っています。
アメリカ不動産投資だけを取扱っているわけではなく、グループとして日本国内に強固な基盤を持っているため、不動産会社倒産などのリスクが比較的低い点が特徴的です。
そのほか、海外不動産投資に融資する国内の金融機関は少ないため、アメリカ不動産投資では資金調達が課題になることがあります。オープンハウスでは、グループ会社のアイビーネットが投資用のアメリカ不動産購入に対して融資しており、課題となりやすい資金調達面でも強みがあります。
オープンハウスでは、初心者向けにアメリカ不動産の基礎がわかる不動産投資セミナーを定期的に開催しています。アメリカが投資国として注目されている理由や、アメリカ不動産と日本の不動産の違い、税効果などだけでなく、アメリカ不動産のリスクや起こりうるトラブルなどについても解説しているため、きちんと理解を深めてから投資を始めたい、メリットとデメリットを慎重に検討したい、という方にも適したセミナー内容となっています。
まとめ
アメリカでは外国人も土地と建物を購入可能であり、州ごとに比較しても外国人に対する規制などがほとんどありません。また、アメリカは国土が広いため、一言で「アメリカ不動産投資」と言っても対象のエリアや物件は様々です。
自信をもって情報を取捨選択していくためには、複数の不動産会社から情報収集をしつつ、投資目的や自分の状況を整理することも心掛けておくと良いでしょう。
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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