AIを活用した中古不動産流通ポータルサービス「Renosy(リノシー)」を運営する株式会社 GA technologies (以下、GA technologies)は15日の取締役会で、元金融庁長官の五味廣文氏の顧問就任を決議した。
五味氏は、金融監督庁(現金融庁)の発足を主導し、検査部長・局長、監督局長等を経て、2004年から3年間、金融庁長官を務めた。在任中は、消費者金融業者による違法行為の撲滅や不良債権問題の解決など、金融不安の解消や公正な金融取引に尽力した。
GA technologiesはリノシーの運営を中心に不動産サービスを展開中で、今夏から新たな資産活用方法として、1口1万円から始められる不動産クラウドファンディングサービスも開始、現在6号ファンドまで組成している。さらに、リノシーで蓄積した不動産データやアプリなどの顧客チャネルを活かし、金融機関向けに「住宅ローンプラットフォーム」の構築を進めるなど、不動産と親和性の高いFinTech領域へも事業を拡張する構え。
今回の顧問就任に「金融行政の第一人者である五味氏を顧問に迎え、知見や助言を活かしながら、より一層の経営体制の強化とFinTech領域でのさらなるサービス・事業開発を促進していく」としている。

五味氏は東京大学法学部卒業。ハーバード大学ロースクール卒業。大蔵省(現 財務省)入省。金融庁検査部長・局長、監督局長、金融庁長官を歴任し2007年に退官、現在は、西村あさひ法律事務所顧問、ボストン コンサルティング グループ シニア・アドバイザーを務める傍ら、SBIホールディングス株式会社、アイダエンジニアリング株式会社、株式会社ミロク情報サービス、アステリア株式会社の取締役に就任している。
就任にあたり、「金融機関でない事業者が金融機能を担うことが可能になった。金融と有機的に結合した事業サービスの提供が飛躍的に拡大し、企業の成長、利用者利便の向上、経済の効率化が急速に進むことが期待される。特に不動産分野は金融との親和性が強く、デジタル技術活用のインパクトは大きい。金融行政経験者として微力ながら、職務に最善を尽くしていく」とコメントした。
【関連サイト】Renosy[PR]
【関連記事】Renosyの特徴・評判・口コミ
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム (全て見る)
- 金利上昇局面で縮小する「イールドギャップ」。資産価値を守るための不動産投資戦略は?【取材あり】 - 2025年12月5日
- 若者に増える「浴槽レス物件」のニーズ、ライフスタイルの変化から考える不動産投資 - 2025年10月25日
- アパート経営の「出口戦略」を改めて考える。売却タイミングの見極め方や資産価値を最大化するポイント - 2025年8月31日
- シュローダー、投資先企業との対話方針「エンゲージメント・ブループリント」改訂。気候変動や人権など6つのESGテーマを公表 - 2025年7月14日
- 不動産投資への関心、価格高騰で過去5年で最低に。GLM意識調査 - 2025年6月26日















