住信SBIネット銀行と日立製作所は5月30日、AI審査サービスを提供する合弁会社Dayta Consultingを設立したと発表した。新会社は、地域金融機関をはじめとした金融機関に対し、稀な事象の発生を予測する日立のAI(人工知能)「Hitachi AI Technology/Prediction of Rare Case」と、住信SBIネット銀のデータハンドリング技術・ノウハウを組み合わせたAI審査サービスを提供、地域創生に対する取り組みや業務効率化などを支援していく。
新会社の社長には住信SBIネット銀行の執行役員ネオバンク事業部長兼SME事業部長の直海知之氏が就任。持ち株比率は住信SBIネット銀が60%、日立製作所40%。行社名の「Dayta」は、「day(日々)」と「data(実績)」に由来するという。
AI審査サービスは、住宅ローンを対象に、10月からの提供開始を予定。今後はカードローンや、財務情報を元に借入条件を決定する従来の融資形態ではなく、日々の取引データを元に借入条件を決定する新しい融資形態「トランザクション・レンディング」などへも対象範囲の拡大を検討している。
住信SBIネットと日立製作所は今年1月、AI審査サービスを提供する合弁会社設立に関する基本合意書を締結。地域金融機関をはじめとする複数の金融機関に対し、地域創生に向けたサポートや業務効率化ツールである住宅ローンのAI審査サービスを10月から提供する計画を打ち出していた。
【参考記事】AI審査サービスを提供する新会社「Dayta Consulting株式会社」の設立について
The following two tabs change content below.
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チームは、不動産投資や金融知識が豊富なメンバーが不動産投資の基礎知識からローン融資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム (全て見る)
- 不動産投資への関心、価格高騰で過去5年で最低に。GLM意識調査 - 2025年6月26日
- シノケングループ、賃貸住宅建設ランキングで10年連続全国1位を獲得。平均入居率は直近10年で98%超 - 2025年6月24日
- どこがおすすめ?初心者に人気の不動産投資セミナー7選 - 2025年6月17日
- シノケングループ、創業35周年を機に次世代アパート「ハーモニーテラスFourS」を発表。サステナビリティと入居者ニーズに応える - 2025年6月9日
- 地域金融機関向けポジティブ・インパクト・ファイナンス実践ガイダンス公開、中小企業のサステナビリティ推進へ共通KPI提示 - 2025年6月2日