認定NPO法人のジャパン・プラットフォーム(JPF)は史上最悪の危機ともいえるアフガニスタンの状況を受けて、Yahoo!ネット募金での寄付受付を開始したと発表した。
アフガニスタンでは40年以上も紛争状態が続いている。さらに近年は頻発する干ばつや洪水、新型コロナウイルスの感染拡大によって社会経済が疲弊し、貧困の拡大と深刻な食料危機に直面している。
JPFは2000年に設立されて以来、20年以上にわたりアフガニスタン支援を継続。食料、物資、保健、水・衛生、農業支援、子供や女性の保護、地雷等爆発物の回避教育などの支援を行ってきた。
2021年8月の政変によってタリバン暫定政権が樹立して以降、政治的・社会的・経済的なショックが国全体に波及。2022年6月のアフガニスタン東部地震の影響やウクライナ情勢の悪化による穀物価格の高騰で、人口の6割に当たる2,400万人が支援を必要としている。特に食料危機の現状は厳しく、アフガニスタンでは600万人もの人々が飢餓の瀬戸際にいるという。
こうした状況を受けて、JPFはアフガニスタンからの米軍完全撤退から1年が経過した2022年8月末、一人でも多くの人々の関心と支援を集めるべくYahoo!ネット募金での寄付受付をスタート。集まった寄付金はJPF加盟団体を通じて「アフガニスタン人道危機対応支援」プログラムの資金として活用される。
JPFの渉外広報部長を務める木島雅彰氏は以下のコメントを発表した。
「アフガニスタンは今、かつてないほどに深刻な状況にあります。そうした状況を目の当たりにして、『自分一人が寄付したところで何も変えられない』とお感じの方もいらっしゃるかもしれません。でも実際は、皆さまの寄付がアフガニスタンの人々の暮らしをしっかりと支えることができるのです。例えば、5000円でアフガニスタンでは1人に約3カ月分の食料を配布することができます。皆さまお一人おひとりの寄付が大きな力となることをどうか知っていただき、その力を私たちに託していただければ幸いです」
【関連サイト】Yahoo!ネット募金「【アフガニスタン人道支援】 差し迫った危機に支援の手を」
岡村 幸治
Twitter:@koji__O
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